クボタ 辞めたい

クボタを辞めたい方の教科書|退職理由や後悔、市場価値や転職方向性まで

悩めるビジネスパーソン

株式会社クボタで働いています。
クボタでは古参社員の意見が絶対で、技術的に間違っていても反論が許されない社風があります。ルーティーンワークが多くスキルがつかないこともあり、辞めたいと思っています。

ただし、そうはいってもクボタは日本を代表するグローバルメーカーです。人柄が良い人も多く、待遇も良いことは確かだと思っており、迷いもあります。
クボタを辞めたい人に対して、人事のプロとして何かアドバイスはありますか?

 

筆者は総合電機メーカーで人事をしていたことがあり、総合電機に限らず、機械・機器メーカーやその子会社を辞めたい方向けに様々な記事を書いている。

>>パナソニックを辞めたい方の教科書|退職理由や後悔、市場価値や転職方向性まで

>>富士フイルムビジネスイノベーション(富士ゼロックス)を辞めたい方の教科書

 

本記事では、農業機械の分野でアメリカのDeere and Company、オランダのCNH Industrialに次ぐ世界シェア3位のグローバル産業機器メーカー、株式会社クボタについて扱う。

クボタを辞めたい方の教科書」と題して、元・クボタ社員の退職理由辞めた後の後悔市場価値までを記載していく。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 自身の4回の転職経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、コンサルティングファームまで経験)
  • トップティアの外資系戦略コンサルティングファームを含む、数々の難関企業の選考に自身が合格してきた経験
  • 人事マネージャーとして多数の候補者の面接を行った、面接官としての経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェント・転職サイトと契約し、ダイレクトスカウトを含め採用を指揮・実施した経験
  • 転職により、30代前半で東証一部上場企業の人事執行役員/年収1800万に至った経験

 

この記事を読むことで、クボタを本当に辞めても良いのかどうかの決断が容易になり、退職後のキャリアが明確化することを約束する。

 

齋藤
筆者は個別企業の「辞めたい方のための教科書」を多く執筆しているため、他の離職率が高い企業と比較しての特徴等も含めてご紹介します。

 

クボタは良くも悪くも昭和の組織風土を温存した「おじさん天国」

まず、クボタを辞めたい人は多いのかどうかについて記載する。

結論から言えば、昭和の古い風土により、中高年にとっては天国でありぶら下がる人間が多い一方、嫌気がさした若手は多い。

 

齋藤
若手や、「このままではいけない」という向上心を失わなかった層を中心に、辞めたい人は多いと言えるでしょう。

 

まずはOpenWork(旧・Vorkers)の口コミから分かる組織風土を見てみよう。

  • 旧態依然とした文化がある。捺印のスタンプリレーが必要な古い文化が残っている
  • ベテランが若手に仕事を押し付ける場面が非常に目立つ。高い給与の「ぶら下がり中高年社員」が多い
  • 毎月全体朝礼があり、所長挨拶、組合代表挨拶、社旗への一例、社歌の合唱などがあり、新卒は大声で歌わされる。時代に合っていない
  • 古参社員の発言が(技術的に合っていなくても)優先されがち
  • マンパワーに頼りがちで、IT導入が遅れている
  • 悪い意味でトップダウンがなく、トップマネジメントの判断能力が欠けている
  • 人事制度やシステムで新しいものが取り入れられることはまずなく、古い働き方をしている
  • 縦割りが強すぎ、組織横断で対応しなければいけない案件に非常に弱い

 

齋藤
企業口コミで「昭和」という文字をここまで見たのは初めてかもしれません。
一方で、ポジティブなコメントも多数見られました。例えば「人を大切にする」「優しくて面倒見が良い方が多い」「義理人情など、良い意味での昭和スタイルが残っている」等です。

 

ポジティブ寄りのコメントをしている方も、ネガティブ寄りのコメントをしている方も、総じて「古い文化の会社である」ということに言及している例が多かった。

中高年の社員は「古き良き日本企業」と感じ、若手社員は「古臭くて硬直的」とコメントしている印象である。

 

次に、OpenWork(旧・Vorkers)やリクナビ等のデータから分かることを見てみよう。

  • OpenWorkによると、平均残業時間が29.2h、有給休暇消化率が76.5%と、機械業界全体よりもホワイトな環境
  • OpenWorkの組織風土スコアによると、機械業界の平均と比べ、「待遇面の満足度」「法令順守意識」のみが大きく上回り、その他は平均と同程度
  • 有価証券報告書によると平均年齢は40.6歳、リクナビ2023によると平均勤続年数は15.3年である。古い体質の大企業の割に双方高くなく、新卒・若手採用を積極的に行っていることが分かる
  • 実際に、Google検索における「クボタ 辞めたい」の検索数は多い(月あたりで数百回検索されている)

 

クボタにおける組織風土の実態は、労働時間や組織風土スコアだけ見ていても分からない。

 

数値だけ見るとクボタは「やや大企業病になっているものの、割とホワイトな大企業」である。

しかし、スコアを付けている人の年代を見ると、中高年が高い点数を付け、若手が低い点数を付けている傾向が分かる。

 

コメントも併せて考えると、クボタは全体的に活気がない「普通の大企業病」というよりも、(年功序列や古参を尊重する社風によって)若手が抑圧された「おじさん天国」というのが正しい表現だろう。

 

以上より、クボタは昭和の日本企業の風土を温存し、古参・ベテラン社員にとっては「変わらなくて済む」天国である一方、若手にとっては理不尽極まりない会社になっていると思われる。

 

齋藤
「優秀な若手から辞めていく会社」というコメントも複数あり、この風土だと、実際にそうなっていることは間違いないと思います。

 

OpenWork(旧・Vorkers)から見るクボタの退職理由

各企業の退職者による口コミ情報サイトであるOpenWork(旧・Vorkers)には、現時点で173件のクボタの退職理由が記載されていた。

ここからサンプル抽出して分析してみると、多い順に以下の退職理由となった。

 

  1. 年功序列/年配が正しいと言う組織風土
  2. スキルアップできない/ルーティーンワークや雑務が多い
  3. 定年退職した/特に辞める理由はない
  4. その他(やりたい仕事があった、通勤時間が長かった、組織が硬直化していた、等)

 

②のスキルアップは退職理由として一般的なのだが、①の年功序列と③の定年退職が出て来るのは珍しい。

当然だが、①は若手の退職者の退職理由、③は年配の退職者の退職理由である。

 

これを普通に解釈すると、若手は「年功序列」や「年配が正しいという風土」が嫌で辞め、年配は「自分にとっては良い会社なので定年まで残っていた」と言っているということになる。

おじさんの天国は、若手の地獄だということである。

 

結論として、クボタでは、若手、特に向上心を持ち、年功序列で損をする「優秀な若手」から退職者が相次いでいると言えそうである。

 

クボタを辞めたら後悔するか

クボタを辞めたいという方の中には「辞めたら後悔するのか?」が気になる方もいるだろう。

結論を一言で言えば、「年代による」になるだろう。

 

齋藤
これほど「年代による」と言い切れる会社も中々ありません。

 

読者にはもうお分かりだと思うが、どういう年代が辞めると後悔し、どういう年代が辞めても後悔しないかを念のため書いておこう。

 

まず、以下の人は辞めたら後悔する可能性が高いだろう。カッコ内はその理由である。

  • 新卒入社して、35歳より上の人(年功序列のガラパゴス文化で10年以上を過ごした場合、他社への適応の難易度が上がる)
  • 中途入社して、10年以上経った人(上記同様、ガラパゴス文化に適応してしまっている可能性が高い)
  • 自分が優秀だとは思わない人(年功序列は実力がない人にとっては良いことである)
  • 体育会系の人(年齢による上下関係を当然だと思う人にとっては、クボタは居心地が良く、他社は居心地が悪いと思われる)
  • 安定志向の人(事業環境は良いため、安定している度合いは大手企業の中でも高い)

 

齋藤
クボタは現代には珍しく「年功序列」を強固に保っている会社であるため、上記に当てはまる人にとっては「トップクラスに良い環境」である可能性もあります。

 

実際、クボタは相対的にはホワイト企業だといえる。

処遇も高めであり、労働時間も短めである。ホワイト企業を辞めたい人は多いが、辞めて後悔している人もまた多いのである。

>>ホワイト企業を辞めたい方の教科書

 

逆に、以下に当てはまる方が辞めて後悔することはまずないだろう。

  • 35歳以下で辞めたい人(若手であれば、別の環境に適応できる可能性が高まる)
  • 中途入社3年以内で、辞めたくなった人(上記同様、この環境に適応していなければ他社でも生きていける)
  • 優秀層(年功序列でマイナスの影響を受ける層である)
  • 合理的な人・成果主義者(年配者が正しいという風土を受け入れられない人にとっては全く合わない会社)
  • 今後、成長・自己変革していきたい人(変化を拒む人事制度・業種になっている)

 

また、クボタは「人がどんどん辞めていく会社にありがちな7つの社風」のうち、年功序列の処遇や体育会系等、いくつかの社風を併せ持つ。

よって、これらの風土が嫌いな人間は、これらの風土がない会社を適切に選べば、転職して後悔することはまずないと思われる。

 

元・クボタ社員の市場価値

さて、次は元・クボタ社員の市場価値についてである。

 

実は市場価値というものは、現在の在籍会社だけで判定するのは難しい。

【ミイダス診断は嘘】転職の市場価値はエージェントの求人で判断すべき理由」にも記載したが、本当の市場価値は、転職エージェントに登録し、エージェントが持ってくる求人で判断するしかない。

 

とはいえ、目安としての市場価値を、平均年収等から考えておこう。

 

まず、クボタの平均年収はOpenworkで649万円である。

一般的な大企業の平均年収が705万円程度であることを考えると、「大手企業の平均的レンジ」内ではあるものの、やや低い水準といえる。

 

次に、実際に書類選考や面接選考をしている身からすると、クボタは「最大手企業」の社格である。

会社だけで言えば、同じ最大手企業から外資系、ベンチャー、コンサルまで、どこにでも入り得る社格である。

 

とはいえ、年功序列の会社では若手が育たないため、他の最大手と全く同じように転職市場で評価されるかといえば、若干違う。

3年目くらいまでは(どの会社でも仕事の任され方が大差ないので)評価されるが、それ以上に過ごした年ごとに、実績的に評価が厳しくなってくる。

 

よって、煽るわけではないが、こういった「年功序列」企業からのキャリアアップ・スキルアップ目的の脱出は早い方がいい

 

クボタ社員の方が選ぶべき転職エージェント・転職サイト

クボタ社員に限ったことではないが、希望する進路によって、選ぶべき転職エージェントや転職サイトは異なる。

 

齋藤
転職志望先の企業によって、使うべき転職エージェント(や転職サイト)が決まる」ということです。
例えば、「クボタ社員だからこのエージェント」ではなく、「クボタと同じ最大手企業に入りたい人なら、大手企業を得意とするこのエージェント」のように決まります。

 

転職エージェント選びを軽視している人も多いが、彼ら・彼女らは転職が成功するか失敗するかを決める重要なパートナーである。

 

齋藤
良い転職エージェントと出会えるかどうかで、年収だけでなくキャリアまでもが大きく変わります。
それはつまり、人生が変わるということです。

 

良い転職エージェントの条件や出会い方については、「転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで」に全て書いたので参考にしていただければと思う。大きくは以下の4つに分かれるであろう転職希望先別に解説しているので、参考になるだろう。

 

  1. 大企業への転職を希望
  2. 中小企業への転職を希望
  3. ベンチャー企業への転職を希望
  4. 外資系企業への転職を希望

 

まとめ

若手を中心に、クボタを辞めたいという方は多い。

クボタに限らず、年功序列で若手が経験を積めない会社では、辞めるなら早いほどいい。

>>32歳までに1度は転職すべき8つの理由

 

辞めたいと考えている方がすぐにするべきことは、ダラダラ転職の開始である。

>>転職がめんどくさいという方へ。ダラダラ転職のススメ。

 

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