32歳 転職

32歳までに1度は転職すべき8つの理由

悩めるビジネスパーソン

現在、新卒入社した大手日系企業に10年ほど勤務している、32歳の会社員です。

最近、同期がどんどん転職していきます。私自身は現職に強い不満があるわけではないのですが、転職していった同期の中でも仲の良かった友人に言われた一言が引っかかっています。それは、「この会社に居続けると使えなくなるぞ。俺たち、この先30年以上サラリーマンやっていける、他社でも通用する専門性はあるか?」です。

現在の会社は、かなり歴史ある日本企業でして、経理で3年、営業で3年、等のいわゆる「ジョブローテーション」があります。私も、人事、広報、財務の3職種を経験しており、そろそろ次の部署へのジョブローテーションの時期ですが、正直どの専門性も中途半端です。そういった意味では、私はどんどん(同期の言う)「使えない人間」に近づいているのかもしれません。

新卒入社時から、現職で10年。節目だな、とも思います。
この年齢での転職について、ご意見をお聞かせいただけますでしょうか?

 

最初に述べておくが、当サイトでは、むやみやたらに転職を勧めることはしていない。

これは他の記事を見ていただくと分かるかと思う。

 

「会社を辞めたい」という相談を受けた際、転職よりリスクの低い「異動」等の手段をおすすめすることも良くある。

その流れからすると、「転職すべきかは人による。安易に転職しないほうが良い」というアドバイスになりそうにも思える。

 

しかしながら筆者は、これからのビジネスパーソンは30代前半までに1度は転職すべきである、と確信している。

その理由は単純で、メリットが非常に大きい(もしくはそうしないことでデメリットがある)からである。

 

筆者自身、32歳の相談者と同年代であるので、今回は「32歳までに1度は転職すべき8の理由」と題し、ビジネスパーソンが30代前半までに転職すべきと考える理由を述べる。

 

尚、筆者はこれまで4度転職し、30代前半で東証一部上場企業の執行役員となっており、その間に年収は新卒時の6倍にまで増加した。

もちろん年収が全てではないが、今回述べることは全て筆者の実体験に基づいていることであることは予め約束しておきたい。

 

齋藤
当然ですが、32歳ちょうどである必要はなく、30代前半ということです。33歳や34歳だから手遅れ、ということは全くありません。

 

【結論】32歳までに1度は転職すべき8つの理由

32歳までに1度は転職しておくべき理由は、以下の8つである。

 

  1. ラーニングアジリティーが高く保たれており、次の会社でも活躍できる可能性が高い
  2. 広い視野、複眼的な視点を持てる
  3. 専門性を確立し、実績を出し人脈につなげるベースが出来る
  4. 天職に就ける確率が倍になる
  5. 人間関係構築力が上がり、マネジメント力が養われる
  6. 転職力そのものが上がり、キャリアリスクを回避する能力が高まる
  7. 早期に素晴らしい出会い(メンター/ロールモデル等)が得られる確率が上がる
  8. 生涯年収を底上げできる

 

それぞれ解説していく。

 

【1】ラーニングアジリティーが高く保たれており、次の会社でも活躍できる可能性が高い

筆者のいた外資系戦略コンサルティングファームでは、中途採用においてもコンサル未経験者のポテンシャル採用を行っていた。

しかしながら、基本的に未経験は30代前半まで。それ以降は、基本的には経験者を採用する場合が多かった。

 

齋藤
30代後半からマッキンゼーやボストンコンサルティンググループのような戦略コンサルのやり方に「新しく」慣れるのは困難である、というファームの経験則です。

 

新しい仕事や職場、そのやり方にすぐ慣れて成果を出し始める人と、イマイチ苦戦する人がいる。

あなたもおそらく、両方のタイプを見たことがあるだろう。

 

人事の世界では、前者のタイプを「ラーニングアジリティーが高い」と表現することがある。

そして、早期にキャッチアップする能力とも言える「ラーニングアジリティー」は、年齢と強い相関がある。

 

32歳までに転職すれば、次の会社のやり方に早く慣れ、早く周りに認められて「自分のポジション」を確立できる可能性が高まる。

転職の成功可能性が高いというシンプルなメリットが存在するのである。

 

【2】広い視野、複眼的な視点を持てる

次に説明する「専門性」とも関連するが、一つの会社しか知らない人は弱い。

 

自分の会社での常識をもとに、「会社というものはこう」「上司というものはこう」「正しいプロセスはこう」と思い込んでいる人は多い。

実際には、「どんなところでも正しい」やり方などというものはなく、ただそれぞれの会社のやり方があるだけである。

 

ある会社では「正しい」仕事の進め方が、他の会社ではあまり役に立たないということは良くある。

正解(成果を出せる仕事の進め方)は組織風土や人事制度によっても違うし、規模によっても違うし、グローバル企業かどうかでも違うし、上司によっても違う。

 

複数企業を経験していれば、組織風土の引き出し、人事制度の引き出し、会社の規模の引き出し、上司の引き出し、全てが広くなる。

30代前半までに上記を経験していると、こういった複数の引き出し、広い視野が得られるのはもちろん、「引き出しを増やす」ということ自体に慣れることが出来る。

 

早いうちに「新卒で入った会社とは、全く違う世界がある」と知っておくことのメリットは大きい。

 

【3】専門性を確立し、実績を出し人脈につなげるベースが出来る

20代は専門性、30代は経験、40代は人脈」という言葉がある。

各年代において、ビジネスパーソンがどういった要素を用いて成果をあげていくかということを説明した言葉である。

 

実際に、早期に専門性を確立することにより、30代に専門性を用いて実績を挙げ、その実績を基に築いた人脈で40代以降、成果を出していける可能性は高まる。

 

しかし、そういった長期スパンで考えなくても、会社による配属やジョブローテーションに左右される世界から、自分の専門性を自分で決められる世界に移ることにはキャリア上の大きなメリットがある。

メリットの一例を挙げると、好きな仕事が出来る、どの会社でも働ける、ライフイベント後の再スタートが容易、等である。

 

齋藤
特に、ライフイベントにキャリアを左右されがちな女性は、早期に専門性を築くことのメリットが相対的に大きいです。
例えば、外資系人事ですと、20代~30代にかけて人事の専門性を確立し、現在は40代で子供を育てつつ、年収1,500~2,000万くらいもらっている女性マネージャーはよく見ます。

 

【4】天職に就ける確率が倍になる

最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。
しかも、得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年を要する。

P.F.ドラッカー「非営利組織の経営」

 

最初から天職に就ける人は多くない。新卒時は自分の適性すら曖昧な人がほとんどだろう。

自分の強みを知ると言うのは、そこまで簡単なことではないからだ。

 

当然だが、1回転職をすれば、2つの職を経験できる。

単純化すると、1つの職しかやったことがない状態に比べ、天職に就ける確率は倍になるわけだ。

 

実際には1度で天職にたどり着くことは少なく、何度か仕事を変えて、やっと分かってくるものだと思う。

非常に幸運に恵まれた一握りの人間以外、転職によってしか天職を見出すことは出来ないのではないだろうか。

 

齋藤
「置かれた場所で咲きなさい」、つまり「今の仕事を頑張ることで天職になる」という考え方もあります。
否定まではしませんが、人事として多くの方々のキャリアを見てきた経験、そして自分自身の経験から、この考え方はキャリアにおいては正しくない場合が多いと考えています。

 

最後に一点だけ補足すると、今後は「天職を見つけることの意味」が大きくなっていくと思われる。

 

AIとの競争、アフターコロナのリモートワーク推進による外国に住む外国人との競争、今後はこういった様々な競争が激化していく。

こういった流れの中で、やりたくないことをやって勝負できるほど甘い世界でなくなる可能性が高いからである。

 

【5】人間関係構築力が上がり、マネジメント力が養われる

特に新卒で同じ会社にずっといる人間は、知らず知らずのうちに「同じような人間」に囲まれている。

良くも悪くも溶け込んでしまい、周囲と同じような考え方をし、阿吽の呼吸で仕事ができるようになる。

 

しかしながら、転職すると状況は一変する。

「前の会社にはいなかったタイプ」のオンパレードであり、自分が環境に適応しなければ前と同じような成果は出せない。

 

大企業から中小企業(ベンチャー起業)に移った方の多くは、マニュアルやプロセスのいい加減さだけではなく、周りの人間のいい加減さに戸惑うことになるだろう。

会社の規模を変えない場合であっても、例えばソニーとトヨタでは社員のタイプが全く違う。

 

こういった様々なタイプの人間に対応し、環境に適応し、人間関係を構築していく経験により、確実に「対人関係における対応の幅」が増える。

人間関係構築力、ひいてはマネジメント力が向上することは間違いないだろう。

 

【6】転職力そのものが上がり、キャリアリスクを回避する能力が高まる

転職により得られる以下の要因により、転職力そのものが上がるというメリットもある。

 

  • 転職により得られる、広い視野や専門性の高さ
  • 転職後の「今までと全く違う環境に慣れる」という経験による、ラーニングアジリティーの向上
  • (外資系の場合)外資系人事からすると「転職経験がある人は安心できる」と感じる(逆に言えば、転職経験ゼロの人材は怖い)

 

短期離職を繰り返す場合は別として、転職をするたびに転職がしやすくなってくるのである。

 

嫌な人間が上司や同僚になること、社内政治に巻き込まれることは誰にでもある。意に沿わぬ評価をもらうこともあるかもしれない。

その中で、会社が嫌になることもあるだろう。

 

そういった際でも、転職経験があれば場を変えることが容易になる。

自分の人生を自分でコントロールしていきたいのであれば、これは大きなメリットである。

 

【7】早期に素晴らしい出会い(メンター/ロールモデル等)が得られる確率が上がる

人事の世界には「7:2:1」という経験則がある。

リーダーシップにおける人材開発は、7割は経験により、2割は薫陶(上司や師匠、メンター等からの指導)により、1割は座学(研修や書籍)により行われる、という意味である。

 

あなたには良い上司や師匠、メンターのような存在がいる、もしくは過去にいただろうか。

「2割」とは言われているものの、こういった方に出会えるかどうかはキャリア形成に大きな影響を及ぼす。

 

当然だが、こういった出会いが得られる可能性は、転職をすることにより増やすことが出来る。

キャリアの早期に素晴らしいメンターが得られることのメリットは計り知れないので、これも見逃せないメリットである。

 

齋藤
これは仕事上の話に限りません。
友人が出来る可能性も高まりますし、独身の方であれば、職場恋愛/結婚等のチャンスも増えるでしょう。

 

【8】生涯年収を底上げできる

最後に、年収を上げられるというのも転職のメリットである。

特に20代~30代前半では、新卒で入社した会社において(あまり差がつかないことが多い)昇格・昇給を待つよりも、転職の方が給与を早く上げられることが多い。

 

齋藤
転職では、100万程度の給与アップも普通です。
3回程度までであれば20代のうちに転職しても問題ないと考えると、転職だけでも300万上げられるポテンシャルがあるわけです。

 

20代~30代前半のスタートダッシュで給与を上げることで、生涯にわたる給与カーブも上方にずらすことが出来る。

収入面を転職の最大のメリットと考えるかどうかは人によるが、外せないポイントであることは間違いないだろう。

 

まとめ

本記事では、32歳までに1度は転職すべき理由を述べた。

本サイトでは、実際に転職する方法についても解説しているので、この記事を読んで一歩踏み出したいと思われた方や、迷われている方は、以下の記事を参考にしてほしい。

 

使うべき転職サイトについて知りたい方はこちら。

プロのおすすめ転職サイト。この3つだけで転職成功率を2倍に

 

転職における重要なパートナーである転職エージェントについて知りたい方はこちら。

転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで

 

一歩踏み出すことを迷っている方はこちらがおすすめだ。

転職がめんどくさいという方へ。ダラダラ転職のススメ。

 

齋藤
特に最後の「ダラダラ転職」の記事には、転職を迷っている段階ですぐに始めておくべきことが書かれています。
少しの時間をかけて今からやっておくのか、おかないのかで大きく差が出るため、転職の可能性があるのであればご一読をおすすめします。
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