毎週月曜日19時更新
ミイダス 診断

【ミイダス診断は嘘】転職の市場価値はエージェントの求人で判断すべき理由

悩めるビジネスパーソン

市場価値を判断する「ミイダス」というものをやってみたら、現在の年収は市場価値より100万円ほど低い(転職で100万アップできる)と診断されました。
それまではあまり真剣に転職を考えていなかったのですが、これを受けて転職活動を始めました。
ただ、転職エージェントからもらえる「年収アップとなる求人」が意外と少ないです。そのことで、ミイダスの結果が本当に正しかったのか、疑問に思うようになりました。
ここで質問ですが、ミイダスの年収診断の結果は妥当なのでしょうか?転職市場における市場価値はどう測るのがいいのでしょうか?

 

今回は、「転職における自身の市場価値」および「ミイダスの年収診断」がテーマである。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読めば「ミイダスの市場価値診断の妥当性」と「本当の市場価値の把握の仕方」が分かり、適切でない転職(転職サービスに煽られての転職)を避けることが出来るようになる。

 

齋藤
前提として、転職業界というものはあなたを転職させると儲かるようになっている、ということを覚えておくといいかもしれません。

 

結論

結論から述べよう。

 

ミイダス診断のような「市場価値診断サービス」は精度が低い、というか言葉を選ばずに言うと「嘘をついている」に近いものなので、信用してはいけない。

転職する際の自分の市場価値は、有能な転職エージェントにしっかり経歴やスキルを理解してもらったうえで、持ってきてくれる求人で判断するしかない。

 

齋藤
アナログですが、日本の転職市場においては事実です。

 

さらに、「市場価値は自分で作るもの」という面もある。

理想論ではなく、実際に、自身の価値は自分で決めていく必要がある。

 

【診断内容の紹介】ミイダスの質問項目を1分で伝える

ミイダスでの市場価値診断を受けたことのない人もいるだろう。

そういった方のために、ミイダスではどういった質問がなされるのか、内容を箇条書きにしておいた。

  • 都道府県
  • 学歴(学校名まで)
  • 6か月の離職経験
  • これまでの経験社数
  • 現職にはいつ入社したか、もしくは離職中か
  • 現職の企業名、事業内容、従業員数
  • 現年収と役職
  • 現職種と経験のある業務、その経験年数
  • 英語力・Excelスキル
  • 運転免許証や資格の有無

 

上記の質問を受けて、「オファー年収実績(=市場価値、年収)」等を算出してくれるサービスとなっている。

 

筆者が受けてみて意外だったのは2つ。

「現年収」を聞いてくることと、市場価値診断と言っておきながら「過去の在籍企業や過去の実績」を深堀りしてこないことである。

 

齋藤
この時点で、きちんと診断するのではなく、現年収をもとに少し高めの年収を提示することで転職を促すサービスなのでは?という嫌な予感がしました。

 

【実態】ミイダスの市場価値診断は「現年収」をもとに調整しているだけ。少し上に見せて転職させる仕組み

結論から言えば、ミイダスの市場価値(適性年収)の診断は、基本的に現年収をもとに他の要素で調整し、少し高めに出すロジックになっていると思う。

 

齋藤
そもそも現年収を聞いてしまっている時点で、本当の市場価値を測るものになりそうにないですよね。

 

根拠は、市場価値診断を「現年収」のみを変えて2度受けたところ、市場価値に300万以上のずれがあったためである。

具体的に言うと、以下の通りである。

  • 現年収を700万とした場合(他の要素はすべて同じ)→市場価値(類似ユーザーオファー年収実績)は784万円と表示
  • 現年収を800万とした場合(他の要素はすべて同じ)→市場価値(類似ユーザーオファー年収実績)は874万円と表示
  • 現年収を1,800万とした場合(他の要素はすべて同じ)→市場価値(類似ユーザーオファー年収実績)は1,095万円と表示

 

驚くべきことに、筆者の実際の年収とは、なんと700万円~1000万円程度のズレがあった。

 

齋藤
筆者は、複数の企業で現在の年収レンジの給与をもらっているのですが・・・。

 

実際、ネット上でも、Twitter上でも、「当たっていない」「高めに出る」というコメントが多い。

少しだけ引用しておこう。

  • ミイダス市場価値診断の質問内容はアバウト
  • 実際、利用してみればわかりますが、質問内容はかなり少なかったです。
  • 質問内容自体もどんなスキルがあるのかとも深堀された質問項目はありませんでした。
  •  診断結果の結果も当てにならないと思う
  • 明らかに、診断結果の基準が甘すぎる感ですね

出典:Career Castle(https://career-castle.com/)

 

 

 

転職市場における市場価値の算出にはdodaの「年収査定」というサービスもあるが、ミイダスとあまり変わらない印象であった。

総じて、こういったサービスが完全に悪いとまでは言わないが、個人のキャリア情報の取得および分析に限界があり、そこからだと曖昧な市場価値しか算出できないのだろう。

 

【対策】市場価値はプロに判断してもらうしかない

ではどうすればいいのか。

市場価値は、市場価値のプロに判断してもらうしかない、というのが結論である。

 

市場価値把握のためには、転職エージェントを活用すべし

市場価値のプロとは誰なのか。

それは、転職エージェントである。

 

転職エージェントは、適切なレベルの転職希望者を企業に紹介して、紹介料をもらうビジネスである。

当然であるが、「適切なレベル」を把握できなければ、紹介しても不採用になる。

 

齋藤
候補者の経歴や実績をじっくりと聞いて「レベル」を測り、手持ちの求人にマッチするか考えるのがエージェントの最初の仕事です。

 

エージェントからすると、紹介した候補者が不採用になり続けると企業からの信用を失うし、何より儲からない。

ビジネスモデルと仕事内容からして、彼ら・彼女ら転職エージェントこそが市場価値を把握するプロなのである。

 

よって、転職エージェントに登録し、有能な転職エージェントと知り合い、キャリアを話して求人を持ってきてもらうのが王道である。

 

それでは、どの転職エージェントが良いのか。

それについては、属性別・年代別に以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

>>おすすめ転職サイト・エージェント|プロ厳選の比較ランキング

 

自分の市場価値は自分で作る

最後に、もう一つ持っておきたい視点がある。

それは、「自分の市場価値は自分で作る」ということだ。

 

市場価値は、在籍企業や職種、スキルだけで決まるわけではない。

面接の評価や年収交渉でも年収は大きく作用される。

 

齋藤
企業にとっての求人の重要度・切迫状況のような「あなたが直接動かせない要素」で年収が決まることもあります。
ただし、面接や年収交渉の様な「あなたが直接動かせる要素」を鍛えておくに越したことはありません。

 

面接スキルを鍛えたり、在職中に強気で年収交渉することにより、自分の力で年収を上げていくことが出来るのである。

 

なお、面接スキルに不安がある方は、「面接官が不採用にした理由と対策7選【転職面接で見ているポイント】」を参考にしてほしい。

 

まとめ

本当の市場価値を知りたければミイダス診断ではなく、プロの転職エージェントに判断してもらおう。

信頼できるエージェントがいない方は、以下の記事を参考に信頼できるエージェントを作っていくことから始めるのがおすすめである。

>>転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで

 

最後に、転職の成功を左右する転職サイトや転職エージェントについても触れておく。

 

転職サイトや転職エージェントは無数にあるが、それらを紹介するランキングやおすすめサイトの信憑性は低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

自身が4度の転職を経て30代前半で年収1,800万を達成した経験も踏まえ、人事と転職のプロとしての結論を記載しておきたい。以下の3つの併用が最適解である。

  • リクナビNEXT ※ 中小企業も含め、日本最大級の公開求人を掲載
  • ビズリーチ ※ ベンチャー企業を中心に、他には掲載していない求人が豊富
  • JACリクルートメント ※ 大企業と外資系企業を中心に、日本最大級の非公開求人を保持

 

理由は、それぞれ「求人掲載型」「企業からのアプローチ型」「非公開求人を豊富に持つエージェント型」の最大手であり、相互に補完し合って最も効率的に多くの求人をカバーできる組み合わせとなっているためである。

 

なお、もし一つだけ選ぶのであれば、筆者自身が何度もお世話になっており、転職エージェントとしての売上高で日本一を誇るJACリクルートメントを推しておく。

 

ただしJACリクルートメントはベンチャー求人には弱いので、ベンチャー企業にも興味がある場合はビズリーチも混ぜておくと転職活動が安定する。

 

また、JACリクルートメントもビズリーチも「ややハイクラス・ミドルクラス向け」であることは事実なので、まだキャリアに自信がない場合はリクナビNEXTから入るのがおすすめだ。こちらは新卒入社直後から使える。

ミイダス 診断
最新情報をチェックしよう!