パナソニック 辞めたい

パナソニックを辞めたい方の教科書|退職理由や後悔、市場価値や転職方向性まで

悩めるビジネスパーソン

パナソニックで働いていますが、ホールディングス化による現場軽視、時代に合わなくなってきた経営戦略、若手が成長できない環境などから、辞めようかと思っています。

ただ、パナソニックの待遇は平均よりかなり恵まれているということも理解しています。
パナソニックを辞めて他社に移るということに関して、どう思われますか?率直なご意見をお願いします。

 

日立システムズを辞めたい方の教科書という記事でも書いたが、筆者は(パナソニックではない)総合電機メーカーで人事をしていたことがある。

電経連(電機・電子・情報通信産業経営者連盟)という総合電機メーカーの人事が集まる団体にて、パナソニックの人事の方とも懇意にさせていただいた。

 

本記事では2022年3月までのパナソニック株式会社、2022年4月以降の体制で言うと「パナソニック ホールディングス株式会社」およびその傘下の子会社・グループ会社(パナソニック株式会社、パナソニックインダストリー株式会社、等)について扱う。

パナソニックを辞めたい方の教科書」と題して、元・パナソニック社員の退職理由辞めた後の後悔市場価値までを記載していく。

 

齋藤
パナソニックは2022年4月に事業会社制(持株会社制)に移行します。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当ブログは以下の経験を持つ(転職や働き方を含む)人事のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 自身の4回の転職経験
  • トップティアの外資系戦略コンサルを含む、数々の難関企業の選考に自身が合格してきた経験
  • 人事マネージャーとして多数の候補者の面接を行った、面接官としての経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトと契約し、ダイレクトスカウトを含めた採用を指揮・実施した経験
  • 転職により、30代前半で東証一部上場企業の人事執行役員/年収1800万に至った経験

 

この記事を読むことで、パナソニックを本当に辞めても良いのかの決断が容易になり、退職後のキャリアが明確化することを約束する。

 

齋藤
筆者は個別企業の「辞めたい方のための教科書」を多く執筆しているため、他の離職率が高い企業と比較しての特徴等も含めてご紹介します。

 

パナソニックは大企業病に苦しみ、デキる若手から離反

まず、パナソニックを辞めたい人は多いのかどうかについて記載する。

結論から言えば、中高年は辞めたいと思っていないが、20代・30代の若手では辞めたい人は増えている

 

まずは口コミやデータから分かることを見てみよう。

  • 真面目で誠実な人が多い。一方で、チャレンジ精神やバイタリティに欠け、新しいものを取り入れない傾向がある
  • 組織間連携も少なく、縦割りである
  • 上記のような「大企業病」をトップが壊そうとしているが、「良いところまで変えようとしている」と抵抗する社員が多い
  • Openwork(旧Vorkers)のデータでは、平均残業時間が26.3h、有給消化率も63.8%と、ホワイトな総合電機業界でもさらにホワイト
  • 「待遇」「人材の長期育成」「法令順守意識」「社員の相互尊重」は5段階で3.5以上と高いが、「社員の士気」「評価の適正感」「20代の成長環境」は全て3.0にも満たず、低い
  • リクナビ2023のデータでは、平均勤続年数23.1年と長く、平均年齢は非公開だが45歳程度と思われ、高齢化している
  • 実際に、「パナソニック 辞めたい」の検索数が多い(月あたりで数百回検索されている)

 

パナソニックがホワイトな巨大企業であるのは間違いない。

ただし、上記から、多くの「大企業病」の兆候が見られる。実際、事業ポートフォリオの抜本的な変革にチャレンジしなかった長年のつけにより、事業領域が中国・韓国と見事に被っており、将来性のないレッドオーシャンでの戦いを強いられている。

 

筆者がいた総合電機メーカーもそうだったが、基本的に中高年(で偉くなっていない人)はぬるま湯に浸かっており、大企業病の病巣、通称「働かないおじさん」となり果てている。こうした人々が大量発生しているのも、大企業病を発症したホワイト企業の特徴である。

 

以上より、まだこの先のキャリアが長い若手を中心に、(待遇等は悪くないにもかかわらず)辞めたい人は多い会社であろう。

日立システムズと同様、現状のままで良いのか疑問を感じている優秀な若手、意識の高い若手からどんどん辞めていくタイプの会社と言えるだろう。

 

齋藤
待遇や労働時間はホワイトではあるものの、活気や変革、成長の場や抜擢がない「大企業病に罹患したホワイト企業」では、デキない中高年がしがみつく一方、優秀な若手やその周辺がどんどん辞めます。

 

OpenWork(元・Vorkers)から見るパナソニックの退職理由

各企業の退職者による口コミ情報サイトであるOpenWork(元・Vorkers)には、現時点で1,073件のパナソニックの退職理由が記載されていた。

ここからサンプル抽出して分析してみると、多い順に以下の退職理由となった。

  1. 会社の将来性がない
  2. スピードがない
  3. 年功序列/若手の裁量がない
  4. 残業が多い
  5. その他(キャリアアップ、早期退職に応じた、等)

 

このうち、「会社の将来性がない」はダントツの1位であった。

 

齋藤
いわゆる有名一流企業と言われる大手においては、「会社の将来性がない」が退職理由の上位に来ることすら珍しいです。増してトップになったのは初めて見ました。

 

「会社の将来性がない」の中身を見ると、以下のような要素が含まれていた。

  • モノ売り⇒コト売り(製品の生産販売から、サービス提供)への転換が出来ていない
  • 中国・韓国と競合する分野ばかりで、事業に戦略がない
  • AI等の新規テーマへの取り組みが遅すぎる

 

2位、3位も「スピードがなくダラダラ仕事をしている」「年功序列はなくしたはずなのに、(旧パナ電工時代のステップアップ研修が残っている部署があるなど)実質的に年功序列の運用になっている」等、大企業病そのもの、という退職理由が目立った。

 

齋藤
大企業病のホワイト企業はほぼそうなのですが、パナソニックも「デキない中高年はしがみつきたい企業」かつ「デキる若手は辞めていく企業」と言えそうです。

 

パナソニックを辞めたら後悔するか

パナソニックを辞めたいという方の中には「辞めたら後悔するのか?」が気になる方もいるだろう。

多くの企業の場合には「後悔する可能性は低い」と言っているのだが、パナソニックにおいては「後悔する可能性は十分にある」になるだろう。

 

齋藤
ここまで「パナソニックは大企業病だ」と言っておいて、なぜ止めるようなことを言うのか?と思われるかもしれません。

 

その根拠は以下の2つである。

  1. 人がどんどん辞めていく会社にありがちな7つの社風」に強く当てはまるものはなく、いわゆるホワイトな企業である
  2. 会社が大企業病にかかっているとき、社員も程度の差はあれ同じ病気にかかっており、そこから脱するには痛みを伴うから

 

まず①だが、パナソニックを辞めたいのに「パナソニックはホワイト」と言われると、反論する言葉が山ほどあるのではないかと思う。

 

しかしながら、パナソニックは相対的にはホワイトである。

処遇も高めであり、Openwork を見てもパナソニックの方の言う「激務」は他社の「普通」くらいだったりする。

 

齋藤
「スピード感がない」「実力主義を標榜しているのに年功的」という退職理由は、平均年収が300万だったり、月間残業が120時間だったり、パワハラがまかり通っていたりする会社では上位に出てきません。

 

ホワイト企業を辞めたい人は多いが、辞めて後悔している人は多い。

>>ホワイト企業を辞めたい方の教科書

 

次に②について、大企業病の会社に在籍した年数によっては、自分もその環境に適応しすぎている可能性がある。

言葉を選ばず直截に言うと、自分自身も(周りにいる酷い人ほどではないが)あまり使えない人材になっている可能性がある。

 

ホワイト企業であること、ぬるま湯でもまあまあの待遇であること、というのは普通に考えるとコスパ的には良いことである。

ここから抜け出す強い理由を持つ人間「以外」には、パナソニックからの転職をおすすめすることはできない。

 

齋藤
少し言葉がきつかったかも知れませんが、筆者のいた総合電機メーカーでは辞めて後悔している人も多々見られたので忠告させていただきました。

 

さて、ここまで申し上げておいて恐縮だが、筆者もパナソニックと同規模の総合電機メーカーを辞めており、かつ全く後悔していない

パナソニックと同じく、スピード感のなさや「使えないおじさん」問題、出世の速度等から受けるデメリットが、ホワイトな環境のメリットより大きいと確信したので辞めている。

 

さらに、私見で恐縮だが、パナソニックの事業の将来性は怪しいと筆者も思っている。

それなので、「前提であるホワイトな環境自体が続かない」という根拠を基にホワイトな別の船に乗り換える、というのは良い判断かも知れない。

 

結論、辞めて後悔する可能性が十分にある良い会社にお勤めなので、自分の転職理由の強さ・確かさはよくよく確認されると後悔が少ない、ということである。

 

元・パナソニック社員の市場価値

さて、次は元・パナソニック社員の市場価値についてである。

 

実は市場価値というものは、現在の在籍会社だけで判定するのは難しい。

【ミイダス診断は嘘】転職の市場価値はエージェントの求人で判断すべき理由」にも記載したが、本当の市場価値は、転職エージェントに登録し、エージェントが持ってくる求人で判断するしかない。

 

とはいえ、目安としての市場価値を、平均年収等から考えておこう。

 

まず、パナソニックの平均年収はOpenworkで717万円である。

一般的な大企業の平均年収が705万円程度であることを考えると、「大手企業の平均的レンジ」といえる。

 

そして、実際に書類選考や面接選考をしている身からすると、パナソニックは「最大手企業」の社格である。

会社だけで言えば、同じ最大手企業から外資系、ベンチャー、コンサルまで、どこにでも入り得る社格である。

 

パナソニック社員であることの市場価値という意味では以上だが、ここで一つ、耳の痛い話をしておきたい。

筆者が面接官としてパナソニック社員を面接した(多くない=N数が少ない)経験によると、パナソニック社員の若手の方はあまり仕事を任せられておらず、鍛えられていない印象を受けた。かつ、そのことの「マズさ」が分かっていない印象も受けた。

 

仮にパナソニック社員の方の多くにこの傾向があるのだとすると、自分がぬるま湯に浸かっていると考え、面接で「そこから抜け出さないと、自分はダメになる」くらいの主張をすると受かりやすくなるのではないかと思う。

 

齋藤
ちょっと嫌な話ですが、何人か面接してみて共通で感じたので、記載しておきます。自分には当てはまらないと思ったら無視してください。

 

なお、外資系企業への転職については「外資転職の教科書」を、ベンチャー企業への転職については「ベンチャー企業への転職の教科書」を参考にしていただければと思う。

 

パナソニック社員の方が選ぶべき転職エージェント・転職サイト

パナソニック社員に限ったことではないが、希望する進路によって、選ぶべき転職エージェントや転職サイトは異なる。

 

齋藤
転職志望先の企業によって、使うべき転職エージェント(や転職サイト)が決まる」ということです。
例えば、「パナソニック社員だからこのエージェント」ではなく、「同じ最大手企業に入りたい人なら、大手企業を得意とするこのエージェント」のように決まります。

 

転職エージェント選びを軽視している人も多いが、彼ら・彼女らは転職が成功するか失敗するかを決める重要なパートナーである。

 

齋藤
良い転職エージェントと出会えるかどうかで、年収だけでなくキャリアまでもが大きく変わります。
それはつまり、人生が変わるということです。

 

良い転職エージェントの条件や出会い方については、「転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで」に全て書いたので参考にしていただければと思う。

大きくは以下の4つに分かれるであろう転職希望先別に解説しているので、参考になるだろう。

  1. 大企業への転職を希望
  2. 中小企業への転職を希望
  3. ベンチャー企業への転職を希望
  4. 外資系企業への転職を希望

 

まとめ

パナソニックを辞めたいという方は、優秀な若手ほど多い。

基本的にホワイトな巨大企業なのだが、事業の将来性に乏しい部分があり、優秀な社員はそれを見抜いている。

 

今すぐに一歩目を踏み出したいという方は、こちらの記事を参考にしてほしい。

必ずうまくいく。

>>転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで

 

一歩目を踏み出すべきか、ためらっている方はこちらを見てほしい。

>>転職がめんどくさいという方へ。ゆるゆる転職のススメ。

 

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