転職エージェント 選び方

転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで

悩めるビジネスウーマン
現在、転職活動中です。最初に転職サイトに掲載されている求人を見たのですが、あまり良いものがありませんでした。
そこで、転職を成功させた友人に聞くと「転職エージェントから紹介してもらった」と言われました。
転職エージェントの方とは、どこで知り合えばいいのでしょうか?知り合う方法だけではなく、お付き合いの仕方等も知りたいです。

 

今回のテーマは、「転職エージェントの選び方」である。

 

筆者自身には3回の転職経験がある。その度に多くのエージェントに出会い、お付き合いを重ね、サポートしていただいた。

その結果、何年にもわたり「常にいい求人を紹介してくれるエージェント」も複数出来た。

 

今回は、転職エージェントの選び方はもちろん、出会い方、絞り込み方、付き合い方、そして今すぐやるべきことまで含め、転職エージェントを選ぶときに必要な全てを記載した。

これさえ読んで実践していただければ、最高の転職エージェントと出会えると言い切れる内容になっている。

 

なお今回も、自身の転職経験に加え、10万人以上の従業員を抱える日系大手の元人事シニアマネージャーとしての経験、一部上場企業の元人事執行役員としての経験を含めて執筆した。

 

齋藤
次項で説明しますが、本記事では転職サイトを「サイトやサービス」、転職エージェントを「エージェント個人」と定義しています。
よって、この記事においては、リクルートエージェントやマイナビエージェントは転職エージェントではありません。

 

【簡潔にまとめます】転職エージェントと転職サイトの違いと、付き合うメリット

転職エージェント転職サイトは混同されがちである。

まず最初に、その違いについて記載しておく。

 

説明具体例
①転職サイト 求人が掲載されているタイプの通常の転職サイトリクナビNext、ビズリーチ、キャリアカーバー、doda、パソナキャリア、等
②エージェント型転職サイト(転職サイトともエージェントとも呼ばれる)人材系企業(リクルート等)の社員が、登録者と話して求人を紹介するタイプの転職サイトリクナビエージェント、マイナビエージェント、等
③転職エージェント上記のサイトや転職SNSで活動している、転職エージェント個人高橋さん、山上さん、Adamさん(全て筆者の知り合い)
④転職SNS主にLinkedinのこと。(ちなみにTwitterでも転職は可能)Linkedin

 

本記事は、主に③番の「転職エージェント(個人)との知り合い方、選び方、絞り込み方、付き合い方」について完全に網羅した内容になっている。

 

齋藤
ちなみに、「転職エージェント(表の③)ではなく、エージェント型転職サイト(表の②)の中でどれがいいですか?」という質問もあるかと思います。
これに対する答えは、またお話をしますが「リクルートエージェント」ですね。

 

本記事の内容について知っていただくと、以下のような「なじみの」転職エージェントが出来てくる。

 

  1. あなたの経歴や強みを知っている
  2. あなたの弱みや性格まで知っている
  3. あなたが転職で重視しているポイントについて熟知している
  4. どんな仕事や社風、上司が好き(嫌い)なのかも理解している
  5. 以上の要素から、あなたにぴったりの求人を定期的に紹介してくれる

 

筆者自身の例で言えば、望む求人が出た時だけ、数か月に一度連絡をくれる転職エージェントが複数いる。

どれもこれも興味深い求人ばかりであり、話を聞いてみることも多い。

 

こうなってくると、「労力をかけず、常に転職活動をしている」状態になってくる。

これは最高のメリットである。

 

常に「別の良い会社に行くチャンスもある」と認識出来るので、会社生活において精神が安定する。

さらに、求人探しやエージェント探しの手間がないため、「しんどさ」「めんどくささ」から解放された転職活動が出来る。

 

転職エージェントとの出会い方【3つ+NG1つ】

早速だが、転職エージェントとの出会い方について記載する。

主な方法は以下の3つである。

 

  1. 大手転職サイトでエージェントからのスカウトを待つ
  2. 転職エージェント会社に登録する
  3. 転職SNSに登録する
  4. 大手のエージェント型転職サイトに登録する【実はNG】

 

齋藤
最後の1つは、一見エージェントと出会えそうな感じがするのですが、実はNGな例です。理由は後ほどご説明します。

 

それぞれ解説していく。

 

【1】大手転職サイトでエージェントからのスカウトを待つ

王道かつ最も有効なのが、大手転職サイトに登録し、その中で活動するエージェントからのスカウトを待つという方法だ。

 

齋藤
大手転職サイトとは、リクナビNEXTやビズリーチなどのことです。
なお、サイト内で職務経歴書をきちんと埋めておかないとスカウトは来ないので注意しましょう。

 

大手の転職サイト内では無数の転職エージェントが活動している。

この方法を用いれば、あなたと相性が良く、有能なエージェントにいつか必ず巡り合える。

 

ただし、この方法には難点(デメリット)が2つある。

 

  1. 登録してすぐにエージェントから連絡があるわけではなく、時間がかかること
  2. 学歴や職歴が良くないとあまりスカウトが来ないこと

 

①番目については、出来る限り早く登録して待つしか対処法がない。

②番目については、次の項目で解決しよう。

 

【2】転職エージェント会社に登録する

大手転職サイトに登録しても、あまりスカウトが来ない方もいると思う。

その場合、自分から個別の転職エージェント会社に登録してしまえばいい。

 

大手転職サイトへの登録者の「大勢の中のひとり」だと連絡が来ないかもしれないが、自社サービスに直接登録されたのであれば話は別だ。

かなりの高確率で、転職エージェントから連絡が入る。

 

齋藤
なお、ここでの「個別の転職エージェント会社」というのは、リクルートエージェントやマイナビエージェントではありません。
そういった大手エージェント型転職サイトではなく、JACリクルートメントやアクシスコンサルティング、レバテックキャリアなどのエージェントが在籍する企業のことです。

 

【3】転職SNSに登録する

大手転職サイトへの登録と同じくらいに効果的なのが、転職SNS(ビジネスSNS)への登録である。

 

具体的には「転職SNS=Linkedin」である。

そう言い切ってしまって構わないほど、Linkedinの一強状態なのである。

 

齋藤
ちなみに、Linkedinの利用は(一部のアップグレード機能を使わない限り)無料です。
採用側の企業から高い利用料金を取るビジネスモデルになっているためです。なお、私自身はずっと無料で使っています。

 

Linkedinに登録し、きちんと職務経歴書を埋めておくと、Linkedinで活動する転職エージェントから連絡が届く。

その多くが大手転職サイトに掲載されていない案件なので、ぜひ登録しておこう。

 

【4】大手のエージェント型転職サイトに登録する【実はNG】

転職エージェントと知り合う、というと、「○○エージェント」という名前のサイトに登録すればよいと思う方も多いだろう。

 

齋藤
具体的には、リクルートエージェントやマイナビエージェントのことです。

 

しかし、それは違う

リクルートエージェントやマイナビエージェントは、登録すると「リクルートやマイナビの社員があなたのエージェント(アドバイザー)となってサポートしてくれるサービス」である。

 

もちろん非常に便利なサービスであり、筆者自身も利用している。

ただし、「個別に活動している転職エージェント」が「リクルートやマイナビの社員」に置き換わっているサービスなので、密な関係を築くハードルはやや高い。

 

齋藤
もちろん、リクルートやマイナビの社員さんとも仲良くはなれます。
ただ、顧客を多数抱える巨大スーパーマーケットの店員さんに「常連さん」と認知してもらうより、近所の八百屋さんで「常連さん」と認知される方がラクだよね、という話です。

 

あなたのことを良く知っている、「なじみの」転職エージェントを作るにはあまり適さないと筆者は思う。

 

転職エージェントの絞り込み方【5つ】

転職エージェントは非常に多い。

転職活動において、連絡をくれたエージェント全員と付き合っていたら、いくら時間があっても足りない。ある程度絞り込む必要がある。

 

齋藤
転職エージェントは、成功報酬としてあなたの年収の「30%」を受け取るプロフェッショナルです。
プロの世界では、自分の力不足により切られてしまうことは当たり前ですので、エージェントを絞り込むことに躊躇する必要はありません。

 

ここでは転職エージェントの絞り込み方について述べていく。

以下が、筆者自身の5つの絞り込み基準である。

 

  1. 早い段階で(できれば最初に)興味の湧く求人を出してくるか
  2. 面談(電話面談)の前にあなたの職務経歴書を読んでいるか
  3. 自分のキャリアをプラスに評価してくれているか
  4. コミュニケーションスタイル(電話・メール等)が合っているか
  5. 転職ありきで求人をおすすめして来ないか

 

【1】早い段階で(できれば最初に)興味の湧く求人を出してくるか

あなたに的確な求人を提示するスキルは、転職エージェントとして最も重要な能力である。

これが出来るのかどうかは、有能かどうかのスクリーニングになる。

 

【2】面談(電話面談)の前にあなたの職務経歴書を読んでいるか

初回の面談の前に、履歴書や職務経歴書を読みこんできているかも重要だ。

とりあえず提出だけさせておいて、見ていないエージェントも多い。

 

この項目も、相手が有能であるかどうか、熱心であるかどうかのスクリーニングになる。

事前に職務経歴書を読みこみ、こちらのキャリア、レベル感と紹介できそうな求人を把握してから面談に臨むエージェントで、ダメな人を見たことがない。

 

 

齋藤
この項目を徹底していることは、転職エージェントとしてプロである証です。
事前に企業から手数料(フィー)をとって希少人材をスカウトする、いわゆる本当の「エグゼクティブサーチ」は、職務経歴書を100%徹底的に読みこんできます。

 

【3】自分のキャリアをプラスに評価してくれているか

あなたのキャリアをプラスに評価し、今後のキャリアプランを尊重してくれているかどうかも大切な要素である。

 

齋藤
転職エージェントは本当に千差万別です。
上から目線のエージェントや、自分の意見を押し付けるエージェントもたまに見かけます。

 

基本的に、エージェントの仕事はあなたのサポートである。

 

あなたの話をよく聞かなければ、あなたの向かいたい方向性へのサポートなど出来るはずはない。

あなたのキャリアプランを尊重していなければ、「おすすめ」する求人も「手数料が大きい案件」になってしまう。

 

【4】コミュニケーションスタイル(電話・メール等)が合っているか

コミュニケーションスタイル(連絡手段や、頻度等)が合っているかどうかも重要である。

 

特に、エージェントからのしつこい電話に嫌気がさしている人は多い。

電話やメールなど、あなたの心地よい連絡手段を、適切な頻度で用いるエージェントだと安心だ。

 

齋藤
私は、すぐに電話をかけて来るエージェントが得意ではありません。
もし「良いエージェントなのだが、コミュニケーションスタイルが合わない」と思うのであれば、一度指摘すると変わることが多いです。

 

【5】転職ありきで求人をおすすめして来ないか

転職ありきで、合わない案件を「おすすめ」してくるエージェントは論外だ。

あなたにぴったりのポジションが出てきたときにだけ、しっかり教えてくれるエージェントが理想である。

 

転職エージェントとの付き合い方【3つ】

さて、ここまで転職エージェントとの出会い方と絞り込み方を解説してきた。

彼ら・彼女らとの付き合い方のポイントを3つご紹介しよう。

 

  1. 自分のペースで付き合う
  2. 相性が悪ければ「切る」
  3. 良いエージェントは10年単位で大切にする

 

【1】自分のペースで付き合う

転職活動の主役は、転職エージェントではなくあなたである。

転職エージェントとの付き合いによってあなたが消耗してしまっては本末転倒である。

 

状況にもよるだろうが、本来、転職活動は急いでやらないといけないものではない。

転職活動は常にマイペースに行い、そのペースに付いてきてくれるエージェントを大切にしよう。

 

齋藤
あなたが転職してくれないと、転職エージェントは(手数料が入らず)困るかもしれません。
しかしながら、それをあなたが気にする必要は全くありません。

 

【2】相性が悪ければ「切る」

すでに述べた通りだが、相性が悪い転職エージェントは切るべきである。

転職エージェントは、転職活動において非常に重要だからだ。

 

以下のような役目を全て負っているのが転職エージェントなのである。

流し読みするだけで、その重要性が分かっていただけるのではないだろうか。

 

  • あなたの話をしっかりと聞き、ぴったりの仕事を探し、提案するカウンセラーであり、リサーチャーであり、プレゼンターである
  • あなたの転職活動における書類選考対策や面接戦術を指導する教官(メンター)である
  • 転職における様々な「めんどくさいこと(日程調整や要望の伝達、本音の引き出し等)」を調整してくれるコーディネーターである
  • あなたに代わって給与交渉をする代理人(交渉人、ネゴシエーター)である
  • 多くの人が時々自信を失いがちな転職活動において、あなたを励まして成功に導く伴走者であり、モチベーターである

 

ここまで重要な役目を、仕事が出来ない人や、あなたとの相性が悪い人に頼んではいけない。

 

【3】良いエージェントは10年単位で大切にする

良い転職エージェントとは長い付き合いになる。

 

彼ら・彼女らもプロフェッショナルとして、リスペクトされたいと思っている。

単に「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「いつもサポートしてくれるパートナー」として扱おう。「相手が自分をどう見ているか」は、メールや電話でも相手に伝わるものである。

 

齋藤
素晴らしいエージェントでも、たまには「これはちょっと違うな」という求人を紹介してくることがあります。
そういった場合でも、彼・彼女の顔を立てて、少し話を聞いてみることも大切です。

 

最高の転職エージェントと出会うために今すぐやるべきこと【1つ】

最後に、最高の転職エージェントと出会うために今すぐやるべきことを一つだけ書いておく。

それは、転職エージェントとの出会いを開始することである。

 

転職エージェントと出会うためには、(本記事で既にご紹介したとおり)転職サイトや転職エージェント会社、転職SNSを利用する必要がある。

 

  1. 大手転職サイトでエージェントからのスカウトを待つ
  2. 転職エージェント会社に登録する
  3. 転職SNSに登録する

 

とはいえ、「あとは自分で検索してください」では不親切であろう。

筆者自身が使っており、かつ有用だったものを紹介して終わることにする。(なお、全て無料である)

 

まず①の大手転職サイトである。

 

上記のサイトに登録しておけば、転職エージェントからのスカウトが集まり始める。

ビズリーチは転職エージェントや起業からのスカウト型転職サイトの中で最大であり、リクナビNEXTは求人掲載型のサイトの中で最大である。

 

齋藤
この2つの巨大プラットフォームを利用することで、多くの転職エージェントがあなたを「見つけられる」ようになります。
あなたがどんなに優秀でも、転職サイトや転職SNSに登録されていなければ見つけられないのです。

 

次に、②の転職エージェント会社である。

 

転職エージェント会社には、それぞれ得意領域がある。

JAC Recruitmentは外資系に、アクシスコンサルティングはコンサルに、レバテックキャリアはITエンジニアやクリエイターに強い。

 

齋藤
あなたの転職方向性に応じて、適切なところを利用してみると良いでしょう。

 

最後に、③の転職SNS(Linkedin)である。これは、以下のLinkedin公式サイトから登録できる。

 

齋藤
冒頭にも述べた通り、リクルートやマイナビの社員がエージェントの代わりを務めるサービスでは「仲良しのエージェント」を作るハードルはやや高いです。
しかしながら、特に「リクルートエージェント」は社員のレベルが高く、何より転職につながるので、使ってみて損はありません。

 

まとめ

転職エージェントは、あなたの転職活動を強力にサポートしてくれるパートナーである。

本記事の内容を用いて最高のパートナーを見つけ、最高の転職に結び付けてほしい。

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