損保ジャパン 辞めたい

損保ジャパンを辞めたい方の教科書|退職理由や後悔、市場価値や転職方向性まで

悩めるビジネスパーソン

損害保険ジャパン株式会社(損保ジャパン)で働いています。
損害保険の仕事は、事故が起きた対応からスタートするのでお客様からの暴言も多く、精神的にキツい仕事です。
少なくとも、長く続けられる仕事ではないと思い、転職を考えています。
その一方で、損害保険は特殊な仕事なので、他社で通用するのか?とも思っています。
損保ジャパンの給料や福利厚生は間違いなく良いので、待遇面でも本当に転職していいのか、迷いもあります
損保ジャパンを辞めることにつき、アドバイス頂けるとありがたいです。

 

今回は日本における大手損保のひとつ、損害保険ジャパン株式会社、いわゆる損保ジャパンについて扱う。

損保ジャパンを辞めたい方の教科書」と題して、元・損保ジャパン社員の退職理由辞めた後の後悔市場価値、進路に至るまでを記載していく。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで、損保ジャパンを本当に辞めても良いのかの決断が容易になり、退職後のキャリアが明確化することを約束する。

 

齋藤
筆者は個別企業の「辞めたい方のための教科書」を多く執筆しているため、他の離職率が高い企業と比較しての特徴等も含めてご紹介します。

 

損保ジャパンは大企業病にならないようあがいている企業

まず、損害保険ジャパン(損保ジャパン)を辞めたい人は多いのかどうかについて記載する。

結論から言えば、損保ジャパンには大企業病になりかけている部分があるものの、そうならないようあがいている。とはいえ、その中で会社を見限る若手の優秀者も多い企業である。

 

齋藤
煮え切らない言い方ですが、損保ジャパンは「明らかに大企業病的な要素がある」一方で、「大企業病の会社には見られない特徴もある」会社です。
大企業病にかかった会社の中では、マシな方」という言い方が一番明確かもしれません。

 

OpenWork(旧・Vorkers)の口コミから分かる損保ジャパンの組織風土を見てみよう。主に「辞めたい」につながるネガティブなコメントを抽出している。

  • 合併の弊害で組織の縦割りが強く、組織同士の無駄な綱引きが横行。風通しは良くない
  • 体育会系で、時間外労働は普通のこととされていた。ただし、年々長時間労働対策は進んできている
  • 給与カーブにより、若手ほど離職率が高く、人口ピラミッドはゆがんだ逆三角形になっている
  • みずほ銀行同様、システム開発周りが異様に弱い
  • 組織化が未熟で、個人のマンパワーに頼ることが多い
  • 営業であれば、対人折衝や数字プレッシャーに対する耐性は必須

 

齋藤
純粋にネガティブなコメントは多くなく、ポジティブ・ネガティブ両面書いている方が多かったです。
実際に、「処遇は高い」「チャレンジする姿勢とスピード感はある」等のポジティブなコメントも多く見受けられました。

 

「縦割り組織」や「処遇だけには満足している社員」等の大企業病の症状は一部に存在するものの、チャレンジする姿勢やスピード感の重視等、そこから抜け出そうとしている要素もある会社である。

これは、OpenWorkの社員コメントにおけるポジティブな口コミの多さにも現れている。

 

齋藤
筆者が分析してきた企業の中でも、ポジティブ・ネガティブ両面が拮抗している会社というのはわりと珍しいです。

 

次に、損保ジャパンについて、OpenWork(旧・Vorkers)やリクナビ等のデータから分かることを見てみよう。

  • OpenWorkによると、平均残業時間が23.4h、有給休暇消化率が58.0%と、割とホワイトな損害保険・生命保険業界の平均とほぼ同じ労働環境
  • OpenWorkの組織風土スコアによると、損害保険・生命保険業界の平均と比べ、「待遇面の満足度」「法令順守意識」が圧倒的に高く、「風通しの良さ」や「人材の長期育成」も高いが、「人事評価の適正感」が低い
  • リクナビ2023および有価証券報告書によると平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は16.0年である。中高年が多く、典型的な大企業の「逆ピラミッド型」の年齢構成といえる
  • 実際に、Google検索における「損保ジャパン 辞めたい」の検索数は多い(月あたりで数百回検索されている)

 

労働環境の数値や組織風土スコアから見ると、損保ジャパンは「昭和的な大企業病」の典型的要件を満たす。

  1. 労働環境は、数値的にはホワイトな部類
  2. 同調や法令順守は得意
  3. 年齢ピラミッドが逆三角形になっている

 

ただし、損保ジャパンは「典型的な大企業病ではあり得ない風土」も持つのが特徴だ。

具体的には「チャレンジする風土」「風通しの良さ」などがそれにあたる。

 

齋藤
そのほか、社員口コミの中に「実力主義」という言葉も散見されました。
これも大企業病の企業では見られない特徴です。

 

以上より、損保ジャパンは、典型的な大企業病の特徴と、その逆の特徴も併せ持つ、珍しい会社であると言えるだろう。

とはいえ、優秀な若手の流出を止めるまでには至っておらず、OpenWorkの口コミにもあるとおり、人材流出は一定程度ある。

 

OpenWork(元・Vorkers)から見る損保ジャパンの退職理由

各企業の退職者による口コミ情報サイトであるOpenWork(元・Vorkers)には、現時点で886件の損保ジャパンの退職理由が記載されていた。

ここからサンプル抽出して分析してみると、多い順に以下の退職理由となった。

  1. 業務が精神的につらい
  2. キャリアアップ・スキルアップできない(長くいると、他社で通用しなくなる)
  3. システムがゴミ過ぎる
  4. 育休で辞めた・女性フォローがない
  5. その他(トップダウン、年功序列、残業が多い、転勤が多い、等多数)

 

最初に申し上げておくと、損保ジャパンは稀に見るほど「多様な退職理由」が挙がった会社である。

これは、分かりやすく明確な「たった一つの巨大な問題点」がある会社ではないことを示唆しており、ある意味での特徴のなさ(社風の弱さ)を示している部分もある。

 

退職理由の中でも最も多かったのが、業務が精神的につらいというものである。もう少し具体的に言えば、以下である。

  • 仕事がマイナススタート(事故)から始まる
  • 代理店からの理不尽な要求が多い
  • 頑張っても、誰からも感謝されない
  • 鬱や適応障害で辞める人も多く、体調に異常をきたしている人も多い

 

まとめると、損害保険という「事故というマイナス状況からの対応を求められる」業務から、精神的な辛さを中心に、様々な理由で辞める方が多いといえる。

特に、損害保険は特殊な業界であることから、「他で通用する専門性がつかない」という理由で危機感をもつ若手が辞めていることもうかがえた。

 

損保ジャパンを辞めたら後悔するか

損保ジャパンを辞めたいという方の中には「辞めたら後悔するのか?」が気になる方もいるだろう。

多くの企業の場合には「後悔する可能性は低い」と言っているのだが、損保ジャパンにおいては「後悔する可能性は一定程度ある」になるだろう。

 

その根拠は以下である。

  1. 人がどんどん辞めていく会社にありがちな7つの社風」に強く当てはまるものはなく、相対的にはホワイトな企業であるから
  2. 損保ジャパンは、大企業の中では、大企業病がひどくはないほうだから
  3. 損保ジャパンでは他社で通用するスキルがつきにくく、キャリアアップ転職が難しいから

 

②は大企業に転職する場合に関係してくる。

ここまで書いてきたとおり、損保ジャパンは大企業病の一部の症状はあるが、それに対抗する要素も持つ珍しい企業である。

 

齋藤
大企業に転職したら、もっとひどくなる可能性もあるということです。

 

また、③について、5年目くらいまでの総合職の若手であれば「損保ジャパンに入れた学歴」を武器にキャリアアップ気味の転職が出来る可能性はある。

一方で、エリア限定総合職や、若手とは言えない年代の方だと、専門性の観点から他社にキャリアアップ転職するというのが難しくなってくる。

 

よって、以下の方「以外」は転職後に後悔する可能性もある、というのが筆者の率直な意見である。

  • 5年目くらいまでの総合職の若手
  • 大企業ではなく、ベンチャーやコンサルへの転職志望者
  • 一次的なキャリアダウンを受け入れ、何かしらの専門性を身に着けようとしている人

 

齋藤
逆に言えば、上記に当てはまる方なら転職が十分視野に入るでしょう。

 

元・損保ジャパン社員の市場価値と退職後の進路

さて、次は元・損保ジャパン社員の市場価値と退職後の進路についてである。

 

実は市場価値というものは、現在の在籍会社だけで判定するのは難しい。

【ミイダス診断は嘘】転職の市場価値はエージェントの求人で判断すべき理由」にも記載したが、本当の市場価値は、転職エージェントに登録し、エージェントが持ってくる求人で判断するしかない。

 

とはいえ、目安としての市場価値を、平均年収等から考えておこう。

 

まず、損保ジャパンの平均年収はOpenworkで595万円である。

昔で言う「一般職」にあたるエリア総合職等も含まれていることを考えると、大企業の平均年収705万円に近いかそれ以上の水準であると言える。

 

次に、実際に書類選考や面接選考をしている身からすると、損保ジャパンの総合職は「業界トップ水準(ほぼ最大手企業)」の社格である。

高い専門性を期待されない20代後半までの転職であれば、基本的にはどこでも入れるだろう。

 

しかしながら、専門性を強く期待される30代前半以降の転職になると厳しくなり、「業界トップ水準(ほぼ最大手企業)」の社格よりやや低い市場価値に見積もられる、というのが現場の感覚値である。

汎用的な専門性が身に付きにくい会社は全てそうなのだが、転職するのなら早めが良いだろう。

 

損保ジャパン社員の方が選ぶべき転職エージェント・転職サイト

損保ジャパン社員に限ったことではないが、希望する進路によって、選ぶべき転職エージェントや転職サイトは異なる。

 

齋藤
転職志望先の企業によって、使うべき転職エージェント(や転職サイト)が決まる」ということです。
例えば、「損保ジャパン社員だからこのエージェント」ではなく、「同じくらいの大手企業に入りたい人なら、大手企業を得意とするこのエージェント」のように決まります。

 

転職エージェント選びを軽視している人も多いが、彼ら・彼女らは転職が成功するか失敗するかを決める重要なパートナーである。

 

齋藤
良い転職エージェントと出会えるかどうかで、年収だけでなくキャリアまでもが大きく変わります。
それはつまり、人生が変わるということです。

 

良い転職エージェントの条件や出会い方については、「転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで」に全て書いたので参考にしていただければと思う。

大きくは以下の4つに分かれるであろう転職希望先別に解説しているので、参考になるだろう。

  1. 大企業への転職を希望
  2. 中小企業への転職を希望
  3. ベンチャー企業への転職を希望
  4. 外資系企業への転職を希望

 

まとめ

損保ジャパンを辞めたい社員は少なくないが、全員が転職すべきかと言うとそうではない。

筆者としては、以下に当てはまる方であれば十分転職が視野に入ると考えている。

  • 5年目くらいまでの総合職の若手
  • 大企業ではなく、ベンチャーやコンサルへの転職志望者
  • 一次的なキャリアダウンを受け入れ、何かしらの専門性を身に着けようとしている人

 

とはいえ、この類の会社では、長く在籍すればするほど良い転職が出来なくなっていくのも事実である。

この類の会社の分析においてはいつも言っていることだが、上記に当てはまるにせよ当てはまらないにせよ、転職するのであれば早めである。

 

齋藤
逆に転職しないなら、定年までしがみつく覚悟を持つべきです。

 

転職サイトや転職エージェントは無数にあるが、それらを紹介するランキングやおすすめサイトの信憑性は低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

迷ったら、年代でも性別でもなく、シンプルに年収で決めるのがおすすめである。

  • リクナビNEXT年収800万円未満の場合。日本最大級の公開求人を掲載、エージェントも豊富
  • JACリクルートメント 年収800万円以上の場合。大手および外資系を中心に、日本最大級の非公開求人を保持

 

人材企業の最大手リクルートが運営するリクナビNEXTは、年収が800万を超えるまでは万能の転職サイトだと言える。(それ以上の年収帯では案件が減る)

掲載求人が豊富なだけではなく、リクナビNEXTには多数の転職エージェントが参加しているため、網羅的に求人を探すことが出来る。

 

JACリクルートメントは、筆者が最も信頼している転職エージェントである。転職エージェントとしては日本最大の売上高を誇り、求人の多さ、エージェントの質ともにダントツである。

ただしJACはハイクラス・ミドルクラス向けのため、そのスペックをフル活用するには年収800万円程度が必要だ。

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