まずは転職サイトへの登録を考えていますが、失敗したくありません。
転職サイトへの登録で注意すべきポイントを教えていただけますでしょうか?
今回のテーマは「転職サイトへの登録で注意すべきポイント」である。
結論から申し上げると「転職サイトへの登録で注意すべきポイントは、登録前の注意点・登録後の注意点を合わせて6つほどあるので、本文中でそれぞれ解説していく」という内容になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで転職サイトへの登録前および登録後に注意すべきポイントを網羅的に知ることができ、最高の状態で転職活動をスタートできるようになるだろう。
結論
まず本記事の結論を記載しておく。
箇条書きで記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。
転職サイトへの登録で注意すべきポイントは、以下の通りである。
- まずは無料の転職サイトに登録する
- 穴場を探さずに知名度の高い転職サイトに登録する
- 自分の年収や属性に合った転職サイトに登録する
- 1つだけではなく複数の転職サイトに登録する
- 職務経歴書等のプロフィールまで一気に入力する
- 現在の勤務先を登録して勤務先からの身バレを防止する
転職サイトへの登録で注意すべきポイント
本項では、転職サイトへの登録で注意すべきポイントについてそれぞれ解説していく。
まずは無料の転職サイトに登録する
ほとんどの転職サイトは無料で利用できるのだが、中には有料のサイトもある。
有料の転職サイトの方が質が良いのではないかと思い、最初から有料の転職サイトを使う人もいるが、これはやめた方が良い。
そもそも転職サイトは、企業から求人の掲載料を徴収するビジネスモデルで成り立っている。
求職者(転職活動中の方)にとっては無料であるのが当然であって、無料だから質が悪いということは一切ない業界なのである。
有料の転職サイト、すなわちビズリーチにも利用価値は大いにあるのだが、ベンチャー志望者等の一部を除き、最初は無料サイトで十分である。
>>ベンチャー企業への転職の教科書|気を付けるべき点と成功のポイント
穴場を探さずに知名度の高い転職サイトに登録する
転職は、ある意味で競争である。
よって、競争率の低い穴場の転職サイトを探そうとする求職者は多い。
しかし多くの場合、この選択は間違いである。
あまり知られていない転職サイトには求人掲載数が少なく、自分に合った求人が少ないからである。
転職活動では、まずは知名度が高い大手の転職サイト、例えばリクナビNEXTやJACリクルートメントに登録するのが正解である。
大手転職サイトにある求人は膨大なので、多数の登録者がいたとしても競争率が上がるということはない。
転職活動では、大手の転職サイト・転職エージェントに多数登録し、自分が応募することのできる求人数を増やしていくことが成功の秘訣である。
自分の年収や属性に合った転職サイトに登録する
転職サイトには、得意・不得意がある。
例えば、JACリクルートメントは大手日系企業や外資系企業に強い、非常に良い転職エージェントだが、ベンチャー企業の求人は少ない。
逆に、ビズリーチにはベンチャー企業の求人やベンチャー企業専門の転職エージェントが多い。
転職サイトへの登録においては、上記のようなサイトごとの特徴を理解して登録することが重要である。
>>おすすめ転職サイト・エージェント|プロ厳選の比較ランキング
また、転職サイトが得意とする年収レンジを考慮することも重要である。
例えばリクナビNEXTは非常に良いサイトだが、年収1,000万を超えてくると、応募できる求人がほとんどなくなってくる。
逆に転職エージェントでは、年収が400万円以下の方はあまり相手にされないことが多い。
よって、年収300万円の人が転職エージェントばかりに10社登録したとしても、転職活動がうまくいく可能性は低い。
こういった方は転職エージェントではなく、求人掲載型の転職サイト(リクナビNEXT等)を利用するのが良い。
>>転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで
1つだけではなく複数の転職サイトに登録する
転職活動を始めたばかりの人が陥りがちな失敗パターンが一つある。
それは、どの転職サイトを使うべきか悩んだ挙句、一つの転職サイトのみに登録してそのサイトだけで転職活動をすることである。
全ての転職サイトに掲載されている求人はない。
つまり、一つの転職サイトを使っているだけでは「自分の希望条件には合っているのに取りこぼす求人」がどうしても出てきてしまうのである。
これを防ぐシンプルな対策は、一つの転職サイトだけではなく複数サイトに登録することである。
転職サイトや転職エージェントは無数にあり、それぞれが非公開求人や独占求人を抱えている。
あなたに合った求人、あなたの第一志望になり得る求人を一つでも多く見つけるためには、複数サイトや複数エージェントの利用は必須である。
職務経歴書等のプロフィールまで一気に入力する
初心者がやってしまいがちなミスの一つは、転職サイトに名前やメールアドレス等の基本情報を登録しただけで満足してしまうというものである。
筆者は転職サイトに登録だけして放置し、良い求人や良いエージェントが集まるのを待つ「ゆるゆる転職」を推奨している。
しかしながら、このゆるゆる転職でさえ、職務経歴書等のプロフィールの入力は必須である。
この理由はプロフィールの入力が済んでいないと、経歴がわからないため求人案件の紹介やスカウトのしようがないからである。
さらに、転職活動のやる気がないようにも見えてしまうので、二重の意味でマイナスなのである。
現在の勤務先を登録して勤務先からの身バレを防止する
転職活動をしていることが現在の勤務先にバレてしまうことを気にする人は多い。
>>転職活動がバレるパターンはこれ!バレた時の対処法までプロが解説
結論から言うと、勤務先に転職活動がバレる可能性は非常に低いものの、ゼロではない。
転職活動がバレてしまうパターンの1つが、転職サイト上で現在の勤務先を登録していなかったというものである。
転職サイトには、転職活動していることが現在の勤務先(の人事)に分からないようにする機能がある。
例えば筆者がソニー株式会社に勤めているのであれば、以下のような簡単なプロセスを踏むことで、転職活動がバレることを防止できる。
- 現在の勤務先をソニー株式会社にしておく
- 「現在の勤務先からは検索できないようにする」にチェックを入れる(※ サイトによって機能や文言は異なる)
たったこれだけで、ソニーの人事からはあなたの経歴等の全ての情報が見られなくなる。
まとめ
転職サイトへの登録は転職活動の最初の一歩だが、注意すべき点は意外と多い。
とはいえ、今回解説したことに注意していただければ十分であるので、本記事の読者は安心していただきたい。