転職すべきか

転職すべきか否かをわずか4問で判定する方法、そして

悩めるビジネスウーマン
転職すべきかどうかについて悩んでいます。
転職で得られるメリット・デメリットを並べて、自分なりに項目ごとに優先順位や点数をつけて評価してみたのですが、結局判断できません。
転職すべきか否かを判断するのには、どのようにすればよいのでしょうか?

 

今回のテーマは「転職すべきか否かを判定する方法」である。

 

この問題に悩む人は多い。

やってみたことがあるかもしれないが、転職のメリット・デメリットを双方書きだして比べてみても、転職すべきかどうかを決断するのは難しいのである。

 

結論から言えば、これは4問で判定できる。(次項でご紹介する)

 

齋藤
判定するだけであれば1分、この記事を読み通して5分です。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当ブログは以下の経験を持つ(転職や働き方を含む)人事のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 自身の4回の転職経験
  • トップティアの外資系戦略コンサルを含む、数々の難関企業の選考に自身が合格してきた経験
  • 人事マネージャーとして多数の候補者の面接を行った、面接官としての経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトと契約し、ダイレクトスカウトを含めた採用を指揮・実施した経験
  • 転職により、30代前半で東証一部上場企業の人事執行役員/年収1800万に至った経験

 

この記事を読むことで、転職すべきか否かが合理的に判定できる。それにより、必要なキャリアチェンジであれば行動に移すことができ、やめたほうが良い転職はストップすることが出来るだろう。

 

【結論】転職すべきか否かを判定する方法

結論からいこう。

転職すべきか否かを判定するためには、以下の4つの問いを自身に投げかけることが必要である。

 

  1. 転職の目的は決まっているか?(目的の明確化)
  2. その目的は、転職以外では達成できないのか?(合目的性の判定)
  3. 無謀な転職をしようとしていないか?(目的の達成確率の判定①)
  4. 転職先の企業はまともか?(目的の達成確率の判定②)

 

これらの問いに対して全て「YES」の回答なのであれば、転職すべきである。

一つでも「NO」があるならば、転職すべきでない。

 

齋藤
④(転職先の企業はまともか?)については、具体的な企業名が決まっていない人も多いでしょう。その場合、④は除いて考えてください。

 

目的があり、その目的は転職でしか達成できず、達成確率も高いのであれば、転職すべきというのが合理的な判断である。

なお、この判断の背景には、以下の2つの前提も考慮している。この前提については、本記事の最後に触れる。

 

  1. 今後の社会においては、転職は避けられない
  2. 転職は「失敗したら取り返しがつかない」ものではない

 

次項からは、「4つの問い」についてそれぞれ解説していく。

 

【1】転職の目的は決まっているか?(目的の明確化)

本サイトの至る所で述べているが、転職はリスクを伴う。よって、明確な目的があるときにのみ、行うべきである。

 

転職で得たいもの、変えたい現実は何なのか?

一般的には以下のようなことだと思うが、これ以外でも構わない。とにかく明確にしておくことをおすすめする。

 

  1. 年収や肩書、市場価値を上げたい
  2. やりたい仕事がある
  3. 人間関係が悪い
  4. 会社の将来性に不安がある
  5. 職種の将来性に不安がある
  6. 社風が合わない
  7. ブラック企業である、ハラスメントがある
  8. 幅広い、もしくは深いスキルや経験を積みたい
  9. ローテーションにより専門性が身に付かない
  10. 単純作業やムダな業務が多く、つまらない
  11. ヒエラルキーがあり、若手である自分の意見が受け入れられない
  12. 働かない人間や無能な人間がおり、腹立たしい
  13. 飲み会やイベントがくだらない
  14. 評価や人事制度に不満がある(年功序列等を含む)
  15. 勤務地や転勤制度に不満がある
  16. 著しくヒマである
  17. 著しく忙しい(残業が多い/休日が少ない)

 

齋藤
「なんとなくの転職」は以下の2つの理由でまったくおすすめ出来ません。
「①そもそもまともな面接官には落とされてしまうから」と「②入社できたとしても、転職後に後悔するケースが多数だから」です。

 

【2】その目的は、転職以外では達成できないのか?(合目的性の判定)

目的が明らかになったとしても、その目的は転職以外では達成できないのか、考えておく必要がある。

その目的が、転職よりリスクの低い行動で達成できるのであれば、転職の必要はないからである。

 

この点については、「【転職はハイリスク】人事プロが教える、転職より前に検討すべき3つの選択肢」に詳しく記載した。

簡潔に述べると、転職の前に以下の行動を検討するべきである。

 

  1. 改善する
  2. 我慢する
  3. 異動する

 

上記のうち、特に③の「異動」では、転職と同じくらい多くの問題が解決できる。例えば、以下のようなことをチェックしておく価値はある。

  • やりたい仕事がある →社内にそれができる部署はないのか?異動希望を上司に、上司がダメなら人事に打診したか?
  • 人間関係が悪い →異動では解決されないのか?
  • 幅広い、もしくは深いスキルや経験を積みたい →社内にそれができる部署はないのか?異動希望を上司と人事の両方に打診したか?
  • 単純作業やムダな業務が多く、つまらない →自分の部署だけのことではないのか?異動は解決策になりえないか?
  • 働かない人間や無能な人間がおり、腹立たしい →異動では解決されないのか?
  • 飲み会やイベントがくだらない →それは会社全体でのことか?飲み会やイベントが多い、またはつまらない部署にいるのではないのか?
  • 評価や人事制度に不満がある(年功序列等を含む) →(年功序列への不満の場合)若いマネージャーがいる部署は一つもないのか?
  • 著しくヒマである →それは会社全体でのことか?ヒマな部署にいるだけではないのか?
  • 著しく忙しい(残業が多い/休日が少ない) →それは会社全体でのことか?忙しい部署にいるだけではないのか?

 

【3】無謀な転職をしていないか?(目的の達成確率の判定①)

さて、ここまでの2つの問いにより、「転職の明確な目的があり、その目的は転職で解決すべきもの」だと分かった。

転職という手段は決まったのだから、次は「転職を成功させること」にフォーカスすべきである。

 

転職には、失敗の可能性が高い無謀な転職パターンというものが存在する。

筆者は自分自身として4回、人事のプロとして数えきれないほどの転職を見てきたが、高い確率で失敗するパターンは以下の4つである。

 

  1. 人間関係の構築が苦手である
  2. 「5つの壁(会社・業種および職種・言語・管理職・社格)」を3つ以上飛び越えようとしている
  3. 35歳以上で初めての転職をしようとしている
  4. 年収等の条件のみで転職しようとしている

 

齋藤
①と③はまだマシで、覚悟を決めてやるのであれば大丈夫です。しかし、②と④はかなり危険です。

 

②(5つの壁)のみ、分かりづらいと思うので少し補足しておく。

 

「転職の失敗」には2つあり、転職できなかったというケースと、転職後に失敗だと後悔するケースである。

前者であれば、キャリアにダメージはない。恐ろしいのは後者である。

 

転職の失敗理由は多岐に渡るが、一気に以下の「壁」を超えすぎると誰もが失敗する

これらの壁をいくつ超えるかは「新しい環境への適応難易度」を表しており、これを筆者は「5つの壁」と呼んでいる。

 

  1. 会社の壁
  2. 業種および職種の壁
  3. 言語の壁
  4. 管理職の壁
  5. 社格の壁

 

転職により超える壁を「会社の壁」だけ、多くてもあと一つ(2つまで)にしておくことで、転職の失敗は格段に少なくなる。

詳しくは「転職難易度は志望企業では決まらない。転職における5つの壁とは【Googleは難しいか】」を参照してほしい。

 

【4】転職先の企業はまともか?(目的の達成確率の判定②)

転職先の企業が分かっているなら、その企業が以下の社風を持っていないかは調査しておくべきである。

  1. 体育会系
  2. 同族経営・オーナー企業
  3. トップダウン
  4. 長時間労働
  5. 年功序列の処遇
  6. 公私が曖昧
  7. パラシュート人事の多用

 

上記の7つの社風を持っている会社では、人がどんどん辞めていく。

上記の中でも、人によって耐えられる社風と耐えられない社風があると思うので、詳しくは「人がどんどん辞めていく会社にありがちな7つの社風」を参照してほしい。

 

齋藤
なお、社風を調査する際には「Openwork(旧・Vorkers)」もしくはenの「ライトハウス」が便利です。

 

そして、どうしても決められない場合の対策

本記事のタイトルは、「転職すべきか否かをわずか4問で判定する方法、そして」である。

このうち、「そして」の部分である「どうしても決められない場合の対策」について解説していく。

 

どうしても決められなければ、筆者の提唱する「ダラダラ転職」をしておき、悩む余地がない状況になるまで待つというのがおすすめである。

 

齋藤
「悩む余地がない状況になる」というのは、悩む余地がないほど最高の求人が見つかるか、悩む余地がないほど現職に嫌気がさすか、のどちらかです。

 

ダラダラ転職とは、以下である。

「常時」「ゆるく」転職活動を行うこと。
大手転職サイトに登録はしているものの、企業や転職エージェントからの連絡はめんどくさいので9割は無視する。本当に興味が持てる求人・スカウトが来た時にだけ連絡を取る。
しかもその連絡も、即時ではなく気が向いたときにまとめて返信する。興味を持った企業も、面接選考がめんどくさくなったらキャンセルする、等。

 

簡単に言えば「とりあえず大手転職サイトに登録して放置し、良い求人や良いエージェントをストックしておくこと」であると思ってよい。

 

転職活動をやったことがあれば分かると思うが、ダラダラ転職なら労力が大幅に節約でき、かつ転職の選択肢だけは大量に目にすることが出来る。

「悩む余地がないほど最高の求人が見つかる」可能性も十分あるだろう。

 

まとめ

結論部分でも述べたが、本記事の前提を再掲しておく。

 

  1. 今後の社会においては、転職は避けられない
  2. 転職は「失敗したら取り返しがつかない」ものではない

 

 

今後、ビジネスパーソンにとって転職は避けられないし、転職に失敗しても大丈夫なのだが、わざわざ失敗しに行くこともない。

だからこそ、本記事で述べた思考プロセスで、本当に転職すべきかどうかを確認しておくことが重要なのである。

【厳選3つ】転職サイトの最適解

おすすめ転職サイト

転職サイト(転職エージェント)は無数にあり、ランキングやおすすめサイトも信憑性が低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

自身が4度の転職を経て30代前半で年収1,800万を達成した経験も踏まえ、人事と転職のプロとしての結論を記載しておきたい。以下の3つの併用が最適解である。

理由は、それぞれ「求人掲載型」「企業からのアプローチ型」「独占求人特化エージェント型」の最大手であり、相互に補完し合って最も効率的に多くの求人をカバーできる組み合わせとなっているためだ。

なお、もし一つだけ選ぶのであれば、何度もお世話になっており、日本最大級の非公開求人を保持するJACリクルートメントを推しておく。

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