転職を繰り返す人 末路

転職を繰り返す人の末路が割と明るい理由を人事プロが解説

悩めるビジネスウーマン
自分自身の転職回数が多いことが気になっています。
転職回数が多すぎると、転職しにくくなる(転職できなくなる)と聞いたためです。
転職を繰り返す人の末路はどうなるのでしょうか?不安なので、教えてください。

 

今回のテーマは「転職を繰り返す人の末路」である。

結論から申し上げると「転職を繰り返す人の末路は割と明るい。そう断言できる理由5つを本文中で解説していく」という内容になっている。

 

齋藤
本記事における「転職を繰り返す」の定義は、キャリア全体で10社以上のペースとします。
若ければ転職を繰り返した数は減るので、20代なら3社程度、30代なら6社程度が「転職を繰り返した」になってくると思います。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

本記事は、読んだからといって転職の成功率が上がるような記事ではない。

ただし、転職を繰り返す人の末路が割と明るいことが分かり、自分自身の転職回数が多くとも安心して過ごせるようになるだろう。

 

結論

本記事にたどり着いた読者の中には、「転職を繰り返している人があまり好きではなく、暗い末路を期待している」人もいるかもしれない。

もしそうであればご期待に添えず申し訳ないが、転職を繰り返す人の末路は、割と明るい

 

齋藤
その詳しい理由については、次項で解説していきます。

 

とはいえ、専門性を高めずに逃げの転職を繰り返せばひどい末路にもなり得る。

しかし多くの場合、短期離職しかしていない人はおらず、平均すると2~3年に1度かそれより少ないペース、かつ同じ職種で転職しているケースが多いはずである。

 

齋藤
それらの条件に当てはまる転職でないと、転職を繰り返せなくなってくる(受からなくなってくる)からです。

 

その場合にはやはり、転職を繰り返したとしても問題ない。それどころか、割と明るい未来が見えてしまうのである。

 

転職を繰り返す人の末路が割と明るい理由5つ

転職を繰り返す人の末路が割と明るい理由は、以下の通りである。

  1. 転職が一般化し続けており、転職しない方が特殊例になっている
  2. 転職で身に付く能力やスキルが認知されてきている
  3. 2~3年頑張ってくれれば十分という考えの企業が増えている
  4. 40代・50代でも専門性があれば高レベル求人は多数ある
  5. 転職を繰り返したプロフェッショナルの実例が多い

 

上記の理由について、それぞれ解説していく。

 

転職が一般化し続けており、転職しない方が特殊例になっている

会社員全体の56.6%、40代に限ると実に75%以上に転職経験がある。

この数字は今後さらに増えると予想され、キャリア全体を通じて転職経験がある人は間違いなく8割を超えてくる。

>>転職経験者の割合は56.6%。ただし今後は80%を超えていく見込みである理由

 

人口の8割が経験していることは、常識であると言える。よって、今後は転職することが一般的に、転職しない方が特殊なことになってくるのである。

筆者のように自分自身が転職を繰り返している人事(面接官)も増え、転職回数に対する感覚も今よりかなりポジティブになってくることが予想される。

 

齋藤
日本のキャリア感覚はアメリカの10~20年程度の後追いです。よって、今後も徐々に(転職が多い)アメリカに近づいてくるでしょう。

 

転職で身に付く能力やスキルが認知されてきている

【結論】32歳までに1度は転職すべき8つの理由」に記載した通り、転職で身に付く能力やスキル等のメリットは多い。

銀行や商社のような生え抜き主義の会社でさえも中途社員を多数受け入れるようになったことにより、以下の様なメリットは広く認知されてきている。

  1. ラーニングアジリティーが高く保たれる
  2. 広い視野、複眼的な視点を持てる
  3. 専門性を確立し、実績を出し人脈につなげるベースが出来る
  4. 天職に就ける確率が倍になる
  5. 人間関係構築力が上がり、マネジメント力が養われる
  6. 転職力そのものが上がり、キャリアリスクを回避する能力が高まる
  7. 早期に素晴らしい出会い(メンター/ロールモデル等)が得られる確率が上がる
  8. 生涯年収を底上げできる

 

逆に言えば、新卒からずっと同じ会社にいる人は、上記のメリットを得ている状態の中途入社の社員と勝負することになる。

はっきり言ってしまうと、最初から余程レベルの高い会社にいるか、素質で上回っていない限り、新卒生え抜きの社員は一定以上のレベルの中途社員には勝てないケースが多い

>>新卒からずっと同じ会社だとヤバいのか?メリットとデメリットを人事プロが解説

 

2~3年頑張ってくれれば十分という考えの企業が増えている

昭和の時代の会社や人事は、2~3年の間本気で頑張ってくれる人よりも、40年間ほどほどにやってくれる人を好んだ。

しかしながら、終身雇用や年功序列が崩れた令和では、全く逆になった。

 

40年間もダラダラと正社員で居続けられるのは、生涯年収を考えると、会社にとって文字通り億単位の損失である。

このことは、以下の2つのことを意味する。

  • 優秀な人でもない限り、40年間もいてほしくはない
  • 逆に優秀な人であれば、2~3年程度でもいてほしい。その後転職してくれても構わない(実際に払っているコストは2~3年分だから)

 

2022年現在、会社と社員とはかなり対等な関係になってきている。

転職が一般化したことにより、2~3年サイクルで人員が入れ替わっていっても問題ないし、実際にそれを前提とした人事制度が整えられるようになった。

 

40代・50代でも専門性があれば高レベル求人は多数ある

転職は35歳まで、という言葉がある。

担当者レベルの転職、かつ初の転職だとこれはある程度事実である。しかしながら、役員やマネージャーとしての転職においてはこれは当てはまらない。

 

一般的な日系大企業で言えば、マネージャーになれるのは30代後半から、役員になれるのは50代からである。

マネージャーや役員も転職することを考えれば、30代後半~50代の転職も普通にあると言えるため、事実として「年相応の経験があれば何歳でも転職できる」と言える。

 

実際に、40代・50代向けのマネージャー求人・役員求人は多数存在する。

こういった求人に筆者のような30代が応募すると、「経験は足りているのだが、部下となる人たちの年齢を考えると、年齢のイメージが合わない」などと言われてしまうことすらある。

 

齋藤
転職を繰り返す人の末路として40代・50代で困る、ということもないのです。

 

転職を繰り返したプロフェッショナルの実例が多い

実際に「転職を繰り返した結果、良いキャリアを築いている」という実例が多数存在することも、転職を繰り返した人の末路が割と明るいと言える根拠である。

 

筆者の知り合いにも10回以上転職して役員やマネージャーをやっている人は複数いるし、筆者自身も30代前半で4回転職しており、比較的多いペースである。

転職に関する本を多数書いている著名な人間で言うと、転職経験12回の山崎元氏も実例として挙げられる。

人生100年時代の到来や働き方の多様化を背景に、大転職時代の足音が聞こえてきた――。
転職を軸とするキャリア形成は今や、ビジネスパーソンの一般的な選択肢になったものの「マイベスト」な企業を見つけ、成功と言える転職をなしとげるのは至難の業だ。
転職経験12回の「達人」ともいえる経済評論家、山崎元さん(61)に、企業選びのコツや普段から必要な心がけについて話を聞いた。

出典:NIKKEI STYLE キャリア「転職12回の経験者に聞く 自分を高める仕事の選び方」

 

もちろん、無計画に転職を繰り返しても良いキャリアが築けるわけではないので、転職を繰り返す際の戦略としては以下の記事を参考にしてほしい。

>>20代で3回目の転職に挑む際の戦略とテクニック

 

齋藤
上記の記事には「20代で」と書いてありますが、30代以上でも考え方は同じです。

 

まとめ

昭和の時代には転職を繰り返す人は相対的に少なかった。

ただし、転職が一般化した現在(令和)では転職を多数繰り返している人も増え、そのメリットも広く認知されるようになってきた。

 

無計画に転職を繰り返して良いわけではないが、一定の専門性や軸を持って転職している限り、転職を繰り返す人の末路は割と明るいと言えるだろう。

 

齋藤
とはいえ、転職回数があまりにも多いと不利に働きますので、転職するペースは2~3年に1回程度にとどめることが重要です。

 

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