就職してすぐの頃から向いてないとは思っていたのですが、まだ向き不向きを判断できるほど長く働いていないと思い我慢してきました。
しかし3年目になった今でも、相変わらず仕事が向いてないと感じています。
仕事が向いてないと感じる3年目社員はどうすべきか、アドバイスいただけますと幸いです。
今回のテーマは「仕事が向いてないと感じる3年目社員はどうすべきか」である。
結論から申し上げると「仕事が向いてないと感じる3年目社員は辞めるべき場合が多い。その理由は大きく分けて2つあり、① 2~3年も働いているのであれば向いてないという感覚は正しい、② 向いてない仕事を続けていると多くのデメリットがある」という内容になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで、向いてない仕事を続けることのデメリットが分かり、キャリアを大きく転換させるきっかけになるだろう。
結論
2~3年勤務した上で向いてないと感じたのであれば、その会社の、その職場には実際に向いてない可能性が高い。
向いてない仕事をしている場合、本記事で解説するような多くのデメリットがあるため、基本的には辞めるべきである。
会社により業務プロセスや人間関係が大きく違うので、別の企業で同じ業務をした場合には「向いている」と感じる可能性もあります。
仕事が向いてないと感じる3年目社員が辞めるべき理由
仕事が向いてないと感じる3年目社員が辞めるべき理由は、以下の通りである。
- 2~3年もあれば適性は判断できるから
- 好き嫌いは向き不向きを判断する上で最も重要な要素だから
- 3年目は転職に向いたタイミングだから
- 向いている仕事に就いて経験を積むチャンスを奪っているから
- 向いてない仕事を続けると心身に悪影響があるから
- 向いてないと思わせるような環境からは離れた方がいいから
- 向いてない仕事では成功しにくいから
- 向いてない仕事で万が一成功すると地獄だから
上記の理由について、それぞれ解説していく。
2~3年もあれば適性は判断できるから
まず一つ目の理由として、あなたの判断が正しい可能性が高いということが挙げられる。
仕事には「3か月の壁」とも呼ばれる、慣れるまで「向いてない」と感じやすい期間がある。
この期間を大きく超えて、2年以上もの間「向いてない」と感じ続けて来たのであれば、実際に向いていない可能性が高いと言える。
好き嫌いは向き不向きを判断する上で最も重要な要素だから
向いている、向いていないを本人が論じている場合には、好き嫌いの問題とも言える。
しかしながら、一般的に考えられている以上に、好き嫌いというのは重要である。
好き嫌いは今までの環境や経験、遺伝子が決めている。あなたが嫌いだと感じる仕事は、今までの環境や経験、遺伝子からすると受け入れられない仕事なのである。
あなたの遺伝子や、生まれてから今までの年月が拒否している仕事、これを向いていないと言わずに何と言うべきなのだろうか。
3年目は転職に向いたタイミングだから
一年も経たずに辞めてしまう、いわゆる短期離職はキャリア上不利になる。
>>転職のブランク期間はヤバい?その真偽と対処法5つを人事プロが教える
しかし3年目ともなると、転職に不利になるどころか非常に良いタイミングである。
もし新卒3年目であれば、同じ職種には経験者として、異なる職種には第2新卒として転職しやすい時期である。また、中途3年目は、ごく一般的な転職タイミングであり、面接官も全く違和感を持たない。
>>30代での未経験職種の転職で絶対におさえておきたいことを人事プロが解説
向いている仕事に就いて経験を積むチャンスを奪っているから
仕事が向いてないと感じる3年目社員が辞めるべき理由の一つは、機会損失である。
向いてないと感じる仕事をやっている期間に、もし向いている仕事をやっていれば大きくスキルアップやキャリアアップが出来たはずである。
当たり前と言えば当たり前だが、向いてない仕事に就いている間は、向いている仕事で経験を積むことは出来ない。
このことに3年目で気づいたのであればかなりマシである。10~20年も機会損失をしてしまうと、キャリア的にはもはや取り返しがつかないところまで来ているためだ。
向いてない仕事を続けると心身に悪影響があるから
向いてないと思っている仕事を我慢して続けていると、心身に悪影響がある。
より具体的に言うと、ストレスによるフィジカル疾患やメンタル疾患を招く。
特にメンタル疾患での休職は、能力の低下という意味でも、キャリアの空白期間という意味でも、今後のキャリアを左右しかねない。
向いてない仕事を続けることは、時に一生の後悔につながるので注意すべきである。
向いてないと思わせるような環境からは離れた方がいいから
ある仕事が自分には向いてないと感じたからといって、本当にその職種や業務に向いてないかどうかは分からない。
なぜなら、仕事のやり方やそれに関わる人間関係は会社によって全く異なるからである。
しかしながら、その会社の、その部署にある、その仕事に合わなかったということは確実である。
向いてないと自分で思ったのか、周りにそう言われたのかはあるだろうが、いずれにしても自信を失わせる職場からは離れた方がいい。
向いてない仕事では成功しにくいから
人材育成分野の最新の研究では、素質が非常に重要だということが分かってきている。
この素質とは経験や環境よりも、むしろ遺伝子に近いものである。
夢のない話ではあるが、向いてない仕事では成功しにくいのだ。
楽しくないので努力しにくいし、努力したとしても成功の確率は低い。向いてない仕事とは、まさに踏んだり蹴ったりの仕事なのである。
向いてない仕事で万が一成功すると地獄だから
前項で述べた通り、向いてない仕事では成功しにくい。
しかし、元来が優秀な人だと、向いてない仕事でも高い基礎能力と不屈の精神により成功してしまう場合がある。
当サイト「転職参謀」ではよく言っているのだが、向いてない仕事で万が一成功すると地獄である。
なまじ成功してしまったがために、その仕事で高給を得ることが出来るようになり、その仕事を続けざるを得なくなる。
まとめ
最初の仕事はくじ引きである。
最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。
しかも、得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年を要する。P.F.ドラッカー「非営利組織の経営」
最初の仕事に限らず、就いた仕事が天職である確率は低い。
2~3年の十分な期間を経ても「仕事が向いてない」と感じたのであれば、実際に向いていない可能性が高いので、転職して再スタートすべきである。
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