現在、プロジェクトが佳境を迎えており、土曜出勤が続いています。
精神的にも体調的にも、しんどくなってきています。
月曜がしんどいというのはよく聞く言葉ですが、土曜出勤がしんどい場合の対処方法としてはどういったものがあるのでしょうか?
今回のテーマは「土曜出勤がしんどい場合の対処方法」である。
結論から申し上げると「土曜出勤がしんどい原因は、自分で防げるもの、根本的なもの、気分によるもの等、様々である。本記事では、この全ての要因に対する対処法を網羅的に紹介していく」という内容になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで、土曜出勤がしんどいことへのあらゆる解決策が分かり、土曜出勤の苦痛を減らすことが出来るだろう。
よって、日曜出勤がしんどい場合にも同じ対処方法が使えます。
結論
以前、月曜日がしんどい場合の対処方法に関する記事を書いた。
月曜日がしんどいと感じる場合には、「仕事がしんどい」がその根源にある場合が多い。
土曜日の場合でも同じことが言える場合もある。
しかし、土曜出勤がしんどいと感じる場合、「休みの日になぜ自分は働いているのか」という気分の問題であることも多い。
よって、月曜日がしんどい場合と比べると、本質的・根本的な解決方法「以外」が有効にはたらく場合も多い。
もちろん、土曜出勤が続いていることで心身が休まらず疲弊している場合には、根本的な問題ですので本質的な対策が必要です。
本記事でも、短期的な解決策に加えて本質的な解決策も用意しています。
以上を踏まえると、 土曜出勤の対処法には以下の3つの方向性がある。
- 土曜出勤を回避する
- 土曜出勤における気分を上げる
- 土曜出勤のニーズが起きない環境に身を置く
【対処方法】土曜出勤がしんどい場合の8つの解決策
土曜出勤の対処としては、土曜出勤を回避する、土曜出勤時の気分を上げる、そもそも土曜出勤が起きない環境に移る、の3通りがあると述べた。
本記事では、上記の3通りの方向性を踏まえ、以下の8つの解決策を紹介する。
- 平日に集中もしくは長時間労働することで土曜出勤を避ける
- 上司に休日出勤は出来ないと伝えておく
- 土曜出勤した場合、やや高級なランチまたはディナーをとる
- 土曜出勤が続いている場合、現在の山が終わったら行う、楽しいことを決める
- 投資を開始し、休日出勤で得た残業代は全て投資する
- 自席ではなく、いつもと違う広いスペースで仕事をする
- 土曜出勤がない部署に異動する
- 土曜出勤がない会社に転職する
それぞれ解説していく。
平日に集中もしくは長時間労働することで土曜出勤を避ける
まず、土曜出勤を回避するという方向性である。
土曜出勤を回避するためには、平日に仕事を完全に終わらせておく必要がある。
土曜出勤のせいでプライベートに割く時間が減ってしんどいという場合には、平日に集中して(もしくは長時間労働することで)土曜出勤を避けるべきである。
単純な方法ではあるが、まだ平日に頑張る余地があるという方は、この方法を採用してみても良いだろう。
上司に休日出勤は出来ないと伝えておく
引き続き、土曜出勤を回避するという方向性である。
平日に頑張っておく以外に土曜出勤を避ける、もう一つの方法は、土曜出勤ができないと上司に伝えておくというものである。
ストレートすぎると思われるかもしれないが、子育てや介護等、納得しやすい理由がある場合には特にスムーズに受け入れられる方法である。
現在は人手不足の時代であり、転職(=退職)されてしまうくらいであれば、社員に働きやすい条件を認めるという会社や上司が多くなっている。
他の手段では解決できないという場合には、土曜出勤を依頼されないようストレートに上司に言っておくというのも一つの手である。
土曜出勤した場合、やや高級なランチまたはディナーをとる
次は、土曜出勤における気分を上げるという方向性である。
単純な方法だが、土曜出勤のご褒美を用意しておくと言うのは人によっては有効である。
何をご褒美にするかは人それぞれだが、手近なものでいえばランチまたはディナー辺りは妥当だろう。
人によっては有効だと思います。
土曜出勤が続いている場合、現在の山が終わったら行う、楽しいことを決める
続いても、前項と同じく「気分を上げる」方向性である。
土曜出勤が続いている場合、いわゆる業務の山が来てしまっている時期だと言える。
この時期には職場が戦場と化していることも多く、ストレスも溜まり、毎日の「ちょっとしたご褒美」では満足できなくなってくる人もいるだろう。
業務の山を自分で調整できる場合もあるが、部署の業務の山や、参加したプロジェクトの山のように、調整できない場合が多い。
この場合、土曜出勤を回避するのは難しい。よって月並みではあるが、(前項で解説した)ご褒美を強化して立ち向かうと言うのが一つの方向性である。
現在の山場が終わったら、何か欲しいものを購入する、やりたかったことをやると決めておくのがおすすめである。
投資を開始し、休日出勤で得た残業代は全て投資する
投資を開始するというのも土曜出勤の対策として有効である。
投資と土曜出勤という二つの概念がつながらない方も多いと思う。
実際、投資を土曜出勤の対策にするためには、あるルールを一つ決めておく必要がある。そのルールとは「土曜出勤で発生した残業代や日当等は、全て投資の入金に使う」ことである。
このことにより、「休日出勤がしんどい」というネガティブな感情よりも「休日出勤をすればするほど目に見えて投資金額が上がっていく」というポジティブな感情が上回る人も多い。
特にお金に対する執着が強い方には、間違いなくおすすめできる方法である。
休日出勤が辛いという同僚にこの方法を提案したところ、投資の原資を稼ぐために休日出勤を喜ぶようになっていました。
自席ではなく、いつもと違う広いスペースで仕事をする
続いても「気分を上げる」方向性の施策である。
土曜出勤がしんどいというのは、(あまりに連続しない限り)肉体的にしんどいとか深刻な鬱であるとかいうよりは、気分の問題であることも多い。
気分を変えて仕事をする一つの方法として、自席以外で仕事をするというのもおすすめである。
例えば、普段は大きな会議にしか使えない会議室で仕事をしたり、社内食堂・カフェテリアで仕事をしたりすることで気分をリフレッシュすることができる。
土曜出勤がない部署に異動をする
ここからは「土曜出勤のニーズが起きない環境に身を置く」方向性、つまり根本的な解決方法に入る。
土曜出勤があまりに反復的に起こる場合や、心身が限界を迎えている場合には、その職場から離れることが重要である。
転職が頭をよぎる方も多いと思うが、まずは人事異動ができないかを考えてみてほしい。
以下の記事に書いたのだが、異動であれば転職より低リスクで転職と同じようなリセット効果を得られることがある。
>>【転職はハイリスク】人事プロが教える、転職より前に検討すべき3つの選択肢
同じ社内であれば、忙しくていつも土曜出勤している部署や、そうでない部署がある程度把握できるだろう。
職種等により可能・不可能があるだろうが、もし可能であれば、土曜出勤の少ない部署に異動することは有効である。
土曜出勤がない会社に転職をする
土曜出勤を完全になくすもう一つの方法が、転職である。
転職は、土曜出勤が辛いこと以外にも、以下のような多くの悩みを解決し得る手段である。
- 年収や肩書、市場価値を上げたい
- やりたい仕事がある
- 人間関係が悪い
- 会社の将来性に不安がある
- ブラック企業である、ハラスメントがある
- 幅広い、もしくは深いスキルや経験を積みたい
- ローテーションにより専門性が身に付かない
- 単純作業やムダな業務が多く、つまらない
- ヒエラルキーがあり、若手である自分の意見が受け入れられない
- 働かない人間や無能な人間がおり、腹立たしい
- 飲み会やイベントがくだらない
- 評価や人事制度に不満がある(年功序列等を含む)
- 著しくヒマである
- 著しく忙しい(残業が多い/休日が少ない)
転職に関するコンテンツは当サイト「転職参謀」に無数にあるのでぜひご覧になっていただきたい。
全て人事のプロが執筆しているため、他とは一味違った内容になっているはずだ。
特に重要なのは、情報通の良い転職エージェントを持つことだ。
土曜出勤を避けるのであれば、普段から時間外労働が少なめの企業を選ぶ必要がある。入社前の情報は、面接で人事に聞くより転職エージェントに聞いた方が真実である可能性が高い。
まとめ
土曜出勤はしんどい。
ただし、本記事で解説した対策方法であれば、避ける、苦にならなくする、完全になくす、といったことが可能である。