数ヶ月前から転職活動をしていますが、仕事がなかなか見つかりません。
希望条件に合う求人が少なく、たとえあったとしても書類選考で落とされてしまいます。
仕事が見つからない場合の理由と対処法を教えていただけると助かります。
今回のテーマは「仕事が見つからない理由と対処法」である。
結論から申し上げると「仕事が見つからない理由は高望みや景気の影響、求人を見た数の少なさなど様々であり、その対処法も多岐にわたるため、本文中で網羅的に解説していく」という内容になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで、仕事が見つからない理由と対処法が分かり、適切に戦略を変更した上で自分に合った求人を探すことが出来るようになるだろう。
結論
まず本記事の結論を記載しておく。
箇条書きで記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。
仕事が見つからない理由は、大きく分けて以下の通りである。
- 高望みしている
- 無理な転職をしようとしている
- 景気が悪過ぎる
- 転職回数が多過ぎる・ブランク期間や休職歴がある
- 求人を見た数が足りない
仕事が見つからない時の対処法は、以下の通りである。
- 希望条件を見直す
- 仕事探しを長期的にとらえる
- 不利な条件からの挽回方法を知る
- 様々なレベル向けの転職サイト・転職エージェントを複数利用する
仕事が見つからない理由
仕事が見つからない理由は、大きく分けて以下の通りである。
- 高望みしている
- 無理な転職をしようとしている
- 景気が悪過ぎる
- 転職回数が多過ぎる・ブランク期間や休職歴がある
- 求人を見た数が足りない
上記の理由について、それぞれ解説していく。
高望みしている
仕事が見つからないといっても、全く仕事がないというケースは少なく、多くは「条件に合う仕事が見つからない」というケースとなる。
どんな仕事でもやるという人はあまりおらず、それぞれの基準に合った労働条件ややりがいを求めるのが一般的である。
自身の職歴や学歴、実績に比べて高い条件を希望し過ぎると、仕事が見つからなくなることが多い。
これはいわゆる高望みの状態である。書類選考で常に落とされてしまう場合には、高望みの転職となっている可能性がある。
無理な転職をしようとしている
高望みとはまた少し違う意味で、無理な転職をしようとしている人もいる。
無理な転職とは、以下のような「5つの壁」を一度に複数越えようとする転職のことである。
- 会社の壁
- 業種および職種の壁
- 言語の壁
- 管理職の壁
- 社格の壁
業種や職種を変えたり、使う言語を変えたり、マネージャーになろうとしたり、社格を上げようとしたりすると、転職の難易度は上がる。
特に一度に複数の壁を越えようとする場合、難易度は飛躍的に上昇する。基本的には書類選考で落とされ、仕事が見つからないと感じることとなる。
景気が悪過ぎる
高望みも無理な転職もしていないのに、条件にあった求人が文字通り「見つからない」ということもある。
この原因としては、景気が悪すぎることが考えられる。
就職氷河期という言葉があるが、転職にも氷河期はある。
景気が落ち込み、就職市場や転職市場が氷河期になると、自分に一切落ち度がなくても仕事が見つからない状態になり得る。
転職回数が多過ぎる・ブランク期間や休職歴がある
希望条件や景気ではなく、自身の経歴に問題がある場合もある。
その代表的なケースが転職回数が多過ぎる場合や、ブランク期間や(傷病)休職歴がある場合である。
こういった不利な経歴がある場合には、仕事が見つからない状態に陥りやすい。
求人を見た数が足りない
率直に言って、筆者が最も多く見かけるのはこのケースである。
単純に見ている求人の数が足りないために、少ない候補の中で「自分がやりたい仕事が見つからない」と言っているケースである。
就職活動時にいくつかの会社を受けるだけで内定が出た世代は、転職にも同じような感覚を持ちやすいです。
仕事が見つからないときの対処法
仕事が見つからない時の対処法は、以下の通りである。
- 希望条件を見直す
- 仕事探しを長期的にとらえる
- 不利な条件からの挽回方法を知る
- 様々なレベル向けの転職サイト・転職エージェントを複数利用する
上記の対処法について、それぞれ解説していく。
希望条件を見直す
高望みをしたり、無理な転職をしようとしていたりする場合には、自身の希望条件を見直すことが最優先である。
どの条件を見直さなければいけないかは、自身を担当する転職エージェントの中で最も信用できる人間と話してみると良い。
とはいえ、どうしても希望条件を見直したくない場合もあるだろう。
現在勤めている会社がある場合には、一旦現職に留まるという選択肢を選ぶという手もある。転職には以下のようなデメリットもあるので、希望した条件が得られないのに無理やり転職するのは愚策である。
- 失敗があり得る
- 情報の非対称性を受け入れざるを得ない
- 転職直後の変化に弱くなる
- リセットされる要素が多い
仕事探しを長期的にとらえる
どうしてもやりたい仕事や、辿り着きたいポジションがあったとしても、一気にそこにたどり着けるとは限らない。
今の自分のレベルと、辿り着きたいキャリア目標の間にあるギャップの大きさによっては、中長期的に目標に辿り着くための戦略を立てることが必要かもしれない。
>>キャリアアップするには?キャリアアップに必要な全プロセスを人事プロが解説
また、景気が悪い時には、一定期間転職活動を控えることも有効である。
景気が悪い時に無理に転職しようとすると、好景気の時には入社するはずもない(自分の経歴から見て)著しくレベルの低い会社に入ってしまうこともある。
不利な条件からの挽回方法を知る
自身の経歴にネガティブな点がある場合には、そこからの挽回方法を知っておくことが必須である。
短期離職やキャリアのブランク期間(空白期間)、休職等の典型的なものについては既に記事を書いているので、必要に応じて参考にしてほしい。
特に、20代で再就職したいが仕事が見つからない、という方は以下の記事も参考にしてほしい。
様々なレベル向けの転職サイト・転職エージェントを複数利用する
見ている求人の数が足りないという場合には、利用する転職サイトや転職エージェントの数を増やすということが正攻法である。
その際、同じような求人を扱う所ばかり登録しても仕方がないので、様々なレベル向け、様々な業界向けの転職サイトや転職エージェントを使うことが重要である。
筆者は、リクナビNEXT、ビズリーチ、JACリクルートメントの組合せを推奨している。
リクナビNEXTで第二新卒や若手向け、キャリアに自信がない方向けの求人、ビズリーチでベンチャー求人、JACリクルートメントで大企業や外資系の求人をカバーし、相互に補い合う組み合わせだからである。
転職サイトや転職エージェントについて、詳しくは以下の記事を参考にしてほしい。
>>おすすめ転職サイト・エージェント|プロ厳選の比較ランキング
まとめ
仕事が見つからない場合、まずは仕事を探す範囲を広げてみることで解決することが多い。
公開されている求人は全ての求人のうちの半分以下でしかないので、非公開求人を持つ転職エージェントの活用も考えてみると良いだろう。