転職してすぐ転職

【後悔】転職してすぐ転職する方法|人事が教える短期離職挽回法

悩めるビジネスウーマン
現在社会人7年目、異業種・同職種で転職しました。
特に前職に不満はなく、キャリアアップ目的で転職したのですが、入社3か月でもう辛くて辛くてしょうがないです。
同じ職種とはいえ、今までとやり方が違い過ぎ、同僚間での会話も少なく、仕事は多くてしかも非効率。
上司は「何もしない」尊敬できない人で相談も出来ないし、今までの職場が天国のように思えます。
毎日が地獄のようで後悔しかなく、ひとりトイレで泣いています。
転職したいのですが、さすがにキャリアにキズが付くと思って躊躇しています。
私、どうしたらいいのでしょうか?

 

これは辛いとしか言いようがない。

 

私自身、何度も転職をしており、その中には1年以内のいわゆる「短期離職」の経験もあるため、これに近い状況を感じたことがある。

当然ながら人事マネージャーとして、自分以外でこういった状況に陥った社員も見てきた。参考になる回答が出来ると思う。

 

最初に結論を言えば、短期離職からの挽回(転職してすぐ転職)は可能であり、この記事ではその方法を余すところなく解説している。安心して読み進めてほしい。

 

齋藤
本来、短期離職に期間の定義はありませんが、この記事では便宜的に「1年以内」を短期離職としています。

 

転職以外に解はないのか、念のため確認しよう

まず始めに申し上げたいのは、解が「転職」だけなのかどうか、もう一度考えてほしいということだ。

耐えに耐えておりもう限界なのかもしれないが、社内異動に失敗したときと同様、転職に失敗して後悔している際の挽回方法も、基本的には4つある。

 

  1. 改善する
  2. 我慢する
  3. 異動する
  4. 転職する

 

上記4つの方法について、詳しくは以下の(異動に失敗した際の)記事に書いているので、もし「転職」以外の選択肢があなたの中であり得るのなら、参考にしてほしい。

希望した社内異動で後悔!パターン別の対処法を人事部長が解説

 

我慢によって状況が変わる場合もあるし、試用期間~数か月での部署異動も(イレギュラーではあるが)あり得ることだ。

人事と言う職に就いていれば、少なくとも何度かは見たことがある(人事として携わったことがある)光景である。

 

一方で、改善も我慢も異動も無理(もう試した or もう限界)という場合もあるだろう。

短期離職からの転職(=転職してすぐ転職)を決めているのであれば、次項に進んでもらいたい。

 

転職してすぐ転職は可能か?後悔しても遅いか?挽回する方法はあるか?

短期離職、つまり転職してすぐの転職。

大手転職サイトの記事では「短期離職は面接官の心象が良くないのでやめましょう」と当たり前のお説教が出て来るテーマだろう。

 

しかしながら、当サイトはプロが本音で書いていることを売りにしている。

辛いものは辛いのだ。後悔しているものは後悔しているのだ。

 

齋藤
短期離職に対する面接官の心象がプラスでないことくらい、誰もが分かっているでしょう。
それでも転職を心に決めるほど、後悔しているということだと思います。

 

なので論点は、

 

  1. 短期離職は挽回可能なのか
  2. 挽回可能ならば、いかにして挽回可能なのか

 

である。

 

まず安心してほしい。短期離職は挽回可能だ。

もちろんキャリアとして「しない方がいい」ことではあるが、「後悔しても遅い」と言うほど策がないわけではない。

 

具体的な策に入る前に、非常に重要なことなので、そもそも(法律違反でもない)短期離職がなぜ悪いのかを考えてみよう。

これは、端的に言えば「うちが採ってもまたすぐ辞めるんじゃないか。すぐに辞めたら採用した私の責任だ」と人事および現場の担当者(責任者)が思うからであり、それにより採用されにくくなるからである。

 

ならば策の方向性としては、「今度は大丈夫だ(短期離職しない)」と思わせるのが基本である。

 

齋藤
やや特殊ですが、「短期離職しても問題ない(この業界や会社ではよくあること)」という業界や会社を狙うという方向性もあります。

 

つまり、

 

  • 「前職を辞めた理由が特殊だった。今回は辞めないだろう」と思われやすい理由を主張する
  • 「前職の環境が特殊だった。この会社なら辞めないだろう」と思われやすい理由を主張する
  • そもそも短期離職が問題になりにくい業種・会社に入る(「一定期間は活躍してもらわないと」という意識が弱い業種や会社を目指す)

 

というのが基本戦術になる。

この記事の本題となる事項で、掘り下げて解説していく。

 

転職してすぐ転職する方法(短期離職の挽回法)

さて、本題に入ろう。

前述の「策の方向性」をもう一歩具体的にすると、以下の5つが「転職してすぐ転職するための、有効な方法」と言える。

 

  1. 滅多に起きない特殊な退職理由を説明する
  2. 人事やマネジメントだからこそ「それは普通」とは言えない前職の悪いポイントを主張する
  3. 前職の「出来るヤツには辛いポイント」を主張する
  4. 期間をあけて「もっともな」理由を作る
  5. コンサルや外資を中心に受ける

 

それぞれ説明していこう。

 

1. 滅多に起きない特殊な退職理由を説明する

まず最初に、使える人は少ないが非常に有効な手を説明したい。

それは、「滅多に起きない」、できれば一生に1度か2度くらいしかない特殊な退職理由を説明する、という方策である。

 

例えば、家族(特に親)による事情や、自身の病気などである。

具体的に言えば、面接では以下のような理由付けになるだろう。

 

滅多に起きない特殊な退職理由の例

家族事由の例
親が入院してしまい、その世話(介護)のため、退職して実家に帰りました。
しかしながら、予想よりはるかに早く元気になってくれたため、再び職探しをしている次第です。


病気(難病等)の例
実は○○という病気にかかったのですが、休職というのも申し訳なかったし、その時点ではどれくらいで治るか(寛解するか)分からなかったので、退職しました。
結果としてすぐに体調が治り、医師からも「再発の可能性はあるが、普通に働いて大丈夫」と言われています。

 

コラム:嘘をつくべきか?バレるか?

家族事由や病気ではないのに、そうであると嘘をつくべきか否か。

正直、ここまで読んでこれが気になった人もいるだろう。

 

これについては「個人による」、特に「嘘をつくことで罪悪感を感じる度合い」と「嘘をつき続ける忍耐力と記憶力と機転による」が答えだが、一応私の見解を示しておこう。

私の見解は、5程度のことを10に盛って言うのは良いが、0を1以上にするのはやめたほうがいい、である。

 

ゼロから嘘を構築して説明するのは、リスクもあり、並の人間なら罪悪感にさいなまれるかと思う。

次の項からは「特殊でない人も利用できる策」をご紹介していくので、そちらを使うほうが良い

 

ちなみにバレるかバレないかの話で言うと、「”あなたの嘘の上手さ”と”面接官”による」となる。

 

嘘の上手さはあなた次第なので自己評価してもらうとして、面接官の方は間抜けに当たるか、勘のいい人間に当たるかの確率の問題である。

 

齋藤
ただし、有能な人事と言うのは正直少ないので、「バレない確率の方が高い」くらいが私の見解です。

 

2. 人事やマネジメントだからこそ「それは普通」とは言えない前職の悪いポイントを主張する

面接官の多くは、人事もしくは現場のマネージャーである。

少なくとも2次面接以上であれば、ほぼ間違いなくそうなってくる。

 

ここで、人事も現場のマネージャーも、管理する側の人間であることに着目してほしい。

あなたがまともな会社に入ろうとしているのであれば、この人間たち(面接官)は立場上、いつも「悪いヤツを取り締まる」「コンプライアンスを守る」業務を管掌している。

 

つまり、少なくとも表面的には「それはひどい会社でしたね」と同調しなければならない話題というものがある。

そして、本当にひどい場合には「それは転職を決めて正解(当たり前)だな」と内心も思ってくれるものなのである。

 

もうお気づきだろうが、大きく言って「法令もしくは常識やモラルに違反している」ものがそれにあたる。具体的には、

 

  1. 法令違反系(業務が法令グレーゾーンである、コピーソフトを利用している、等)
  2. 労働時間系(残業代が出ない、サービス残業を強いられる、残業代は出るが過労死ラインを超える、法定の有給が実質取れない、等)
  3. ハラスメント系(パワハラ系、セクハラ系(男尊女卑の風土を含む)、アルコールハラスメント系(過度の飲み会含む)、等)
  4. ワンマン創業者系(上記のパワハラ系やセクハラ系もよくあるが、それに含まれない「常識外の言動や環境」を含む)

 

などである。

 

これらについては、面接官が人事やマネジメントだからこそ、「それはよくあることですね。そんなので転職を考えたんですか?」とは口が裂けても言えない。

自分の会社の体質や姿勢が問われてしまうからだ。

 

なおかつ、まともな会社であればあるほど、口先だけでなく内心も「それはひどい。うちにくればまともな環境で活躍できる」と思ってくれる確率が上がっていく性質を持つ。

割と多くの人が使いやすい手法なので参考にしてほしい。

 

齋藤
もっといえば、話を盛りやすいポイントでもあります。

 

いくつか例を挙げると、面接では以下のようになるだろう。

 

前職が「法令や常識、モラルに違反していること」による退職理由の例

労働時間の例
今の職場は、月の残業が80時間超というのが常態化しており、有給もとれず、お昼が取れないこともしばしばあります。
私は働くのは好きですが、入社して3か月でバタバタと同僚が倒れ、私に仕事を教えてくれた人も辞めてしまいました。
率直に言って、これは異常な環境だと思っており、転職を後悔しています。
今だと短期離職になってしまいますし、耐えられるか、といえば耐えられます。
しかしながら、いずれにせよ頑張るならば、もっとまともな環境で頑張りたい、というのが私の正直な気持ちです。


パワハラの例
転職理由を一言で言えば、上司の部長のパワハラです。
どんどん部下がメンタル(うつ等)になって辞めていくクラッシャー上司として有名な人で、当然入社までは分からなかったのですが私はその欠員補充でした。
入社して半年ですが、すでに部の半分が入れ替わっている状況で、課長も含めて毎日全員が詰められているような状況です。
お仕事自体は慣れてきて、関わりのある他の部の人などには褒めてもらえるのですが、この環境で働くというのは自分にとって良くないと考えています。

 

注意点として、特に「ハラスメント系」は感じ方による部分が大きく、中途半端なエピソードだと「すぐハラスメントだと騒ぐ、過敏な人なのでは?」と思われかねない。

客観的に見て「それはヤバいね、すぐ辞めた方がいいよ」と思えるエピソードを固めていくようにしたい。

 

3. 前職の「出来るヤツには辛いポイント」を主張する

ここまでに説明した転職理由が使えなさそうな方、または、もっと前向きにアピールしたいという方もいるだろう。

お待たせしたが、今から説明する3番目の策が、私として最もおすすめするものである。

 

最初にどういったものか列挙する。

 

  1. 年功序列系
  2. ヒマ系
  3. 転職者差別系

 

入ってみたらすさまじい年功序列だった。入ってみたらすごくヒマだった。

入ってみたら転職者は頑張っても出世できない(ガラスの天井がある、仲間とみなされない、何らかの暗黙の制限がある等)会社だった。

 

こういった理由の共通点は、「やる気のある、デキる人間ほどツラい」ということである。

 

 

年功序列を喜ぶ人もいる。頑張る気がなかったり、競争を避けたがる人はそうだろう。

ヒマを喜ぶ人もいる。実力を磨く気がなく、同じ給料で少ない仕事量ならラッキー、という人は多いだろう。(ある意味合理的でもある)

そもそも「頑張って出世しよう、認められよう」と思っていない人は、ガラスの天井など気にかけない。

 

つまり、転職理由としてこれらの項目を述べるということは、あなたが「今の会社では満足できない、向上心がある、デキる人」であるということを同時にアピールすることにもなる。

 

まともな企業の人事であれば、「年功序列が嫌」「転職者にガラスの天井があるのが嫌」「ヒマで成長できないのは嫌」というのは頼もしく受け取るはずである。

 

しかも、これらはVorkers(現Openwork)や転職会議等を駆使して事前に分かるかと言えば微妙な項目だ。

つまり、「入ってみないと分からなかった」に一定の説得力がある。

 

ヒマ系は特にイチオシであり、私自身が使ったこともある。

割と誰にでも使いやすい項目ばかりなので、使える方はこの「出来るヤツには辛いポイントの主張」で勝負することをお勧めする。

 

最後に少し例を上げておこう。

 

前職の「出来るヤツには辛いポイント」による退職理由の例

ヒマの例
現職場に経営企画室長として入社して4か月。
この間に、中期計画や予算計画の策定、新組織体制への移行や人事制度改革、株主総会、年次決算報告と、私のミッションとして大きなものはすべて終えました。
あとはルーティーンとして投資家対応をしたり、毎月の経営会議を取り仕切ったりするだけなのが目に見えています。
正直に言って、ヒマすぎるし、毎日時間を持て余している状況です。
今の会社はオーナー企業であり、創業社長には(何度言っても)私にこれ以上の仕事をさせる気はなく、雇った目的を果たしたと思っているのでしょう。
まだまだ成長しなければいけない年齢、このまま余生を送るというのは難しい。残りの業務は私の部下でも回せるため、チャレンジできる場を探しています。


転職者差別の例
入るまで分からなかったのですが、今の会社は新卒生え抜きの純血主義で、転職者には発言権があまりありません。
それどころか、そもそも転職者で部長以上になった人はいないようなのです。
大きな企業ではないので情報が少なく、そんな予想はできておらず、うかつだったと非常に後悔しています。
人生の多くを費やす仕事は前向きに頑張りたいと思っていますし、頑張ったら報われたいです。

 

4. 期間をあけて「もっともな」理由を作る

ここまで説明した1番~3番が、多くの人におすすめする「転職してすぐ転職する方法」である。

ただし、そのどれも当てはまらないという方もいるだろう。

 

上記のどれも当てはまらず、なおかつ「すぐに転職しなくても食いつなげる」という方限定ではあるが、少し期間をあけて「今から理由を作る」という手もある。

今から以下のようなことに取り組み、一定程度区切りがついたところで「達成した」か「諦めた」ので「就職する」という流れである。

 

  1. 勉強系
  2. 起業系
  3. チャレンジ系

 

勉強系は、大学院進学が典型である。

もっと勉強したい、または次に述べる国家試験への受験資格を得るため等の目的である。

 

他に、難関資格への挑戦と言うのもある。

医師試験、司法試験、会計士試験、弁理士試験、不動産鑑定士試験などは、実際に「そのために退職してチャレンジ」という人を何人か知っている。

 

次の起業系は言うまでもないだろう。起業にチャレンジしてみるというものだ。

最後のチャレンジ系は、青年海外協力隊への参加や、何らかの趣味を極めるというものである。

 

これらは、「転職したが夢をあきらめきれず、チャレンジに踏み切った」「失敗はしたが、挫折からの復活を知っている or 成功させた」という意味で人事からも悪くない評価となりやすい。

 

ただし、注意点が2つあるので、以下に当てはまらないようにしてほしい。

 

  1. やったことのレベルが低すぎると、「そんなことのために辞めたの?」となる
  2. 離職期間(=挑戦していた期間)が短すぎると、「そんなすぐ諦めたの?」となる

 

この「期間をあけて作る、もっともな理由」についても例を挙げておこう。

 

期間をあけて作れる「もっともな退職理由」の例

勉強の例
前々職も前職も経理の仕事をしており、その中で最高峰である会計士にチャレンジしたいと以前から思っておりました。
転職したばかりではありましたが、環境的にも最後のチャンスと思い、ずるずると引き延ばしていた会計士試験へのチャレンジに踏み切りました。
(1日12時間勉強したものの)結果として失敗してしまいましたが、今回も志望させていただいている経理職に役立つという意味では非常に有益な勉強になったと思っています。
家族がいるため一度だけのチャレンジにしようと決めていたので、切り替えて前向きに頑張りたいと思っています。


チャレンジの例
元々海外で活躍したいという想いがあり前職に転職しましたが、転職者に赴任のチャンスはない会社であるということが分かり、それと同時に「青年海外協力隊」に参加できる最後の年齢も迫ってきました。短期離職とはなりましたがどうしてもチャレンジしたく、参加させていただきました。
もちろんすぐに海外に行けるとは思っていませんが、御社はグローバルに事業展開をしている会社ですので、前々職や海外協力隊で培った経験が生かせると思い、志望いたしました。

 

5. コンサルや外資を中心に受ける

最後は単純である。

短期離職が比較的よくある業界や会社に転職する、というものである。具体的には、コンサルや外資系、あとはゴリゴリの営業会社が典型だ。

 

もちろん、こういった業界でも「一定程度は活躍してほしい」と思ってはいるが、その「一定程度」があまり長くない。

普通の業界・会社だと「入ったらずっといるほうが普通」のところ、こういったところでは「1~3年で転職」が一般的であり、1年以内の短期離職の経歴持ちも多い。

 

短期離職への寛容度合いが高いという意味で、これらの業界や会社もアリだという方は選択肢に入れてみても良いだろう。

他の業界や会社より、これまでに説明した「理由付け」が通りやすいのは間違いない。

 

外資転職の教科書

 

まとめ

短期離職はプラスに働くことではないし、後悔も大きいと思う。

しかしながら、今回の記事で書いた手法であれば、十分に面接官を納得させ、内定を勝ち取ることが可能である。

 

繰り返すが、「もう一度起こることはなさそうだ」と面接官に思わせるのが肝である。

 

短期離職にやや近いのだが、当サイトでは「逃げの転職」「人間関係を理由とした転職」に特化した記事もご用意している。

「正直、逃げたくて短期離職を考えている」「人間関係で短期離職を考えている」という方は、必要に応じて参考にしてほしい。

逃げの転職はアリなのか?ネガティブ理由での転職攻略法を人事面接官が解説

人間関係に疲れて転職する際に必要な全知識【人事面接官が教える】

 

最後に、短期離職に対する寛容さは、業界、会社、そして面接官によっても異なるので、持ち球は多いに越したことはない。

転職サイトやエージェントを駆使し、「受かったらぜひ入社したい」企業の持ち球を増やしておくのが肝要であろう。

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