JACリクルートメントを利用すべきかどうか迷っているのですが、どんなエージェントなのかまだあまり分かっていません。
JACリクルートメントの強みは何なのでしょうか?
今回のテーマは「JACリクルートメントの強み」である。
結論から申し上げると「JACリクルートメントの強みは、①外資系企業に強いこと、②両面型エージェントであること、③非公開求人の量、④転職エージェントの質、の4つである。 それぞれ本文中にて解説していく」という内容になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで、JACリクルートメントの強みが分かり、JACを利用すべきかどうかを判断出来るようになるとともに、JACのエージェントを徹底活用出来るようになるだろう。
JACリクルートメントの強み4つ
JACリクルートメントの強みは、以下の4つである。
- 外資系企業に強いこと
- 両面型エージェントであること
- 非公開求人の量
- 転職エージェントの質
上記の強みについて、それぞれ解説していく。
外資系企業に強いこと
JAC リクルートメントは、外資系企業と日系グローバル大手企業に強いエージェントである。
強みは、競合と差別化されていなければなりません。
JACがどのくらい外資系企業に強いかと言うと、JACインターナショナルという外資系に特化した子会社を立ち上げてしまうほどである。
外資系に強い企業は、ロバートウォルターズやヘイズジャパンなど他にも沢山あるのだが、JACリクルートメントは日系企業であることが特徴である。
その一方で、外資系企業に強いエージェントの多くは、外資系のエージェント会社である。
外資系であるため、日本語が離せない外国人のエージェントが多く、英語が出来ないと担当エージェントとコミュニケーションすらとれないという弱点がある。
JACリクルートメントは、外資系に強いエージェントの中では唯一と言っても良い「日本人ばかりの日系エージェント企業」である。
現時点で英語力がビジネスレベルに達していなくとも、JACリクルートメントであれば外資系の入り口となってくれるのである。
>>JACリクルートメントは外資系に強い?外資系求人しかない?英語は必要?プロが解説
両面型エージェントであること
JACリクルートメントは、珍しい両面型のエージェントである。
両面型のエージェントとは、求職者(あなた)を担当するエージェントが、企業の人事・採用担当とも話しているというタイプのエージェントである。
よって、片手型のエージェントでは、あなたと話している担当者が企業の細かな採用ニーズ等を把握していないこともあるのですが、両面型ではそういったことはありません。
両面型のエージェントを利用することには、以下のようなメリットがある。
- 企業ニーズが把握できているため、ミスマッチが少ない
- 企業と話しているエージェントなので、企業への売り込み力が強い
リクルートエージェントやマイナビエージェント、doda等の大手転職エージェントは、片手型のエージェントである。
大手エージェントで、かつ両面型であるというのは、JACリクルートメントの大きな強みである。
>>両面型の転職エージェントとは?片手型(分業型)との違いやおすすめをプロが解説
非公開求人の量
JACリクルートメントは、実は日本国内最大の転職エージェント企業である。
JACリクルートメントは、ホワイトカラーの人材紹介のほぼ専業の事業者として、上場企業の中で、日本国内一の売上高を維持している。
出典:矢野経済研究所『人材ビジネスの現状と展望』
JACリクルートメントの社員数は単独で1,061人(2022年時点)となっており、 そのうち800人以上が転職エージェントである。
この転職エージェント数は国内最大規模であり、当然のことながら、このエージェントたちが扱う非公開求人の量も国内最大規模である。
>>非公開求人が気になる!非公開の理由や非公開求人が豊富な転職エージェントをプロが解説
これらの非公開求人には、JACが独占しているものもそうでないものもあるが、いずれにせよJACリクルートメントにさえ登録しておけば膨大な量の非公開求人にアクセスできるというのは魅力的である。
また、JACリクルートメントの転職エージェントは、それぞれ専門とする業界を持ち、業界ごとのチームに分かれている。
業界に特化し、企業の人事と日常的に話しているエージェントがバックアップしてくれることは、JACを使う上での明確なメリットである。
転職エージェントの質
転職エージェント業界には小規模な会社が多いため、特に教育制度がない場合も多い。
しかしながらJACリクルートメントでは、以下の記事にあるように、転職エージェントの質を保つための様々な人材育成施策を行っている。
>>強いマネジメント組織をつくり上げる。新時代のタレントの育成・開発とは
(大企業では当たり前の事なのだが)以下のような体系的な育成が転職エージェント企業で行われているというのは珍しい。
- 入社後研修(新卒1~2か月、中途1ヶ月程度)
- フォローアップ研修
- Step up研修
- 新卒育成プロジェクト
- 新任管理職研修
- マネージャーの必須要件を基にしたコンピテンシーの策定・浸透
- 360度サーベイ研修によるフィードバック機会の創出
- サクセッションプランの立案と次世代経営者候補の特定
特に、新卒だけではなく中途社員にも1か月程度の入社後研修があるというのは、かなり手厚いと言える。
こういった教育が実を結んだ結果、JACリクルートメントのエージェントのレベルは総じて高い。
まとめ
JACリクルートメントの強みを踏まえると、以下の項目に当てはまる方であればJACリクルートメントの利用価値があると言えるだろう。
- 外資系企業や日系グローバル大手企業に興味がある方
- 出来るだけ多くの求人にアクセスしたい方
- まともなエージェントと付き合いたい方
上記の項目を見て「求職者のほぼ全員が当てはまるのでは?」と思った方も多いのではないかと思う。
実際その通りであり、だからこそ筆者は本サイトにおいて一貫してJACリクルートメントをおすすめすることが出来ているのである。