JACリクルートメント 外資系

JACリクルートメントは外資系に強い?外資系求人しかない?英語は必要?プロが解説

悩めるビジネスウーマン
齋藤さんのサイトで初めて知ったJACリクルートメントが気になっており、いくつか質問があります。
外資転職に興味があるのですが、JACリクルートメントは、外資系に強いのでしょうか?
逆に、外資系の求人しかなかったりするのでしょうか?
また、私は現時点でビジネスレベルの英語力はないのですが、エージェントの方は外国人で英語必須だったりしますか?
色々と聞いてしまいましたが、教えて頂けるとありがたいです。

 

今回のテーマは「転職エージェントJACリクルートメントの特徴、特に外資系や英語について」である。

結論から申し上げると「JACリクルートメントは外資に強いが、それだけではなく日系大企業にも強い。さらなる特徴として、外資系に強いのにもかかわらず日本人エージェントばかりなので英語が出来ずとも使える」ということを解説した内容の記事になっている。

 

齋藤
ちなみに、誤解されがちですがJACリクルートメント自体は外資系ではなく、日本人が創業した日系企業で、日本で上場しています。
JACリクルートメントの評判について網羅的に知りたい方は、以下の記事をお読みいただければと思います。

>>JACリクルートメントの評判・口コミを人事プロが解説

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで、JACリクルートメントの本当の特徴が分かり、外資系転職であっても日系転職であっても、JACリクルートメントを最大限活用することが出来るようになるだろう。

 

結論

冒頭にも記載したが、本記事の結論を再掲しておく。

本記事では、JACリクルートメントの概要に触れたのち、以下の3つについて背景を解説していく形をとる。

  1. JACリクルートメントは外資系転職に強い
  2. JACリクルートメントは外資系転職だけではなく、日系大手への転職にも強い
  3. JACリクルートメントは日系企業。社員もほとんどが日本人であり、「外資系転職がしたいが英語が苦手」なら最適なエージェントである

 

JACリクルートメントとは

JACリクルートメントの特徴、特に外資系や英語に関わる点について説明する前に、簡単にJACリクルートメントについて説明しておこう。

 

JACリクルートメントは、外資系転職に強みを持つ人材紹介会社、いわゆる転職エージェントである。

 

社名から勘違いされがちだが、JACリクルートメント自体は外資系ではなく、1988年に日本人により日本で創業された日系企業である。

2006年にジャスダックに上場、2015年に東証一部に上場、2022年に東京証券取引所の区分変更によりプライム市場に市場変更となった。

 

齋藤
リクルートやマイナビに比べると知らない方も多いですが、実はホワイトカラーの転職エージェントとしては、日本一の売上を誇ります。

 

日本最大規模の非公開求人数を抱え、「ハイクラス・ミドルクラスに強い」と言われつつも、実は第二新卒クラスの求人も多数保持している。

非常に幅広い求人を持っているエージェントであり、エージェントの平均レベルも高い。

 

独占求人の規模や転職エージェントのレベルから、筆者としては「登録しておくべきなのに多くの方が知らないエージェントの筆頭」だと考えている。

 

>>JACリクルートメントの評判・口コミを人事プロが解説

JACリクルートメントは外資系転職に強い

この点については説明不要かもしれないが、触れておく。

JACリクルートメントが外資系企業に強いのは事実である。

 

具体例で言おう。

筆者が製薬系の企業にいた際には、JACリクルートメントから以下のような外資系企業の紹介を受けている。

  • サノフィ株式会社
  • グラクソ・スミスクライン株式会社
  • アストラゼネカ株式会社
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

 

上記はすべて、世界でも概ねトップ10に入る製薬企業(の日本法人)である。

かつ、上記の求人はある程度筆者にマッチしたポジションなので、企業と密に連絡を取り合っていないとタイムリーに紹介してくれることが難しい(珍しい)ポジションだった。

 

JACリクルートメントは製造、非製造でチームを分け、さらに製薬、金融、ITなどのジャンルで専門のエージェントを配置している。

筆者の例は製薬業界だったが、当然それ以外の業界も含め、他のエージェントに独占されている求人でない限り、募集中の外資求人であればかなりの確率でJACが持っている

 

外資転職の教科書」にも書いたが、外資転職がしたいのであればJACリクルートメントは必須である。

 

JACリクルートメントは外資系転職だけではなく、日系大手への転職にも強い

前項で説明した通り、JACリクルートメントは外資系求人に非常に強い。

実際、Wikipediaにも以下のように記載されている。

株式会社ジェイエイシーリクルートメントは外資、海外転職に特に強みをもった人材紹介会社である。

人材紹介サービス事業の名前は「JAC Recruitment」

日本国外のジェイエイシーグループの企業と業務提携を行っており、そのネットワークは、イギリス、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、中華人民共和国、香港、韓国、ベトナムに広がっている。

出典: フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)「ジェイエイシーリクルートメント」

 

上記のような記載や評判から、「JACリクルートメントには、外資系案件か海外赴任案件しかないのではないか」と思っている人は多い。

しかし、それは大きな誤解である。

 

実際には、JACリクルートメントは日系大手企業と外資系企業に強い。(その代わり、ベンチャー企業に弱い)

筆者が前述の外資系製薬企業群を紹介してもらったのと同じ時期に、以下のような求人も紹介されていた。

  • 武田薬品工業株式会社
  • アステラス製薬株式会社
  • 株式会社ジンズ
  • 株式会社ファーストリテイリング

 

ご存知だと思うが、上記は全て日系企業である。(かつ、ジンズ以外はかなりの大手である)

このように、JACリクルートメントは日系の大手企業の求人にも強い。

 

一方、ベンチャー企業は筆者もあまり紹介されたことがないし、実際にJACリクルートメントとして注力していない。

日本に進出した外資系ベンチャーを紹介されたことはあるが、日系ベンチャーの求人はあまりなく、ベンチャー転職の役には立たない。

 

ちなみに、以下の記事に書いたが、ベンチャー専門の大手エージェントはレベルが低い。

よってベンチャー転職がしたい場合には、ビズリーチやLinkedinを用い、ベンチャー求人を保持する中小エージェントと知り合うのがおすすめである。

>>ベンチャー企業への転職の教科書|気を付けるべき点と成功のポイント

 

JACリクルートメントの転職エージェントは日本人。英語が苦手でも大丈夫

JACリクルートメントは日系企業であり、社員もほぼほぼ日本人である。

実際、筆者はJACリクルートメントの社員を(役員を含め)多く知っているが、外国人のJACリクルートメント社員をあまり見たことがない。

 

これは、ある意味でメリットである。

外資系企業の求人を多く保持する転職エージェントの多くは「エージェント会社自体が外資系」であり、また「その社員も外国人(日本語が話せない)」である場合が多い

 

だから、まず英語が喋れないと外資系を紹介してもらえない、という事態が往々にして発生する。

外資転職の教科書」にも書いたが、外資系ではあまり英語を使わないポジションも多いので、これはあまり良いことではない。

 

齋藤
「本来は入社すれば活躍できる人材でも、外資系を紹介する転職エージェントが英語話者だから紹介してもらえず、入社出来ない」ということが起こり得るからです。

 

しかしながら、JACリクルートメントではその心配はない。

紹介される案件は外資系であったとしても、紹介してくれるのは日本人である。外資系企業に入ってステップアップしたいが英語は入ってから頑張るつもり、という方は特にJACリクルートメント一択といえる。

 

まとめ

JACリクルートメントは外資系に加えて日系大企業にも強く、外資系に強いのにもかかわらず日本人の社員ばかりなので英語が出来ずとも使えるという利点がある。

 

だがそれよりも重要なのは、JACリクルートメントが日本最大級の非公開求人を持っているということだ。

これは意外に知られていないことなので、もし登録していない方は登録しておくと良い。

>>JACリクルートメントの評判・口コミを人事プロが解説

 

転職サイトや転職エージェントは無数にあるが、それらを紹介するランキングやおすすめサイトの信憑性は低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

迷ったら、年代でも性別でもなく、シンプルに年収で決めるのがおすすめである。

  • リクナビNEXT年収800万円未満の場合。日本最大級の公開求人を掲載、エージェントも豊富
  • JACリクルートメント 年収800万円以上の場合。大手および外資系を中心に、日本最大級の非公開求人を保持

 

人材企業の最大手リクルートが運営するリクナビNEXTは、年収が800万を超えるまでは万能の転職サイトだと言える。(それ以上の年収帯では案件が減る)

掲載求人が豊富なだけではなく、リクナビNEXTには多数の転職エージェントが参加しているため、網羅的に求人を探すことが出来る。

 

JACリクルートメントは、筆者が最も信頼している転職エージェントである。転職エージェントとしては日本最大の売上高を誇り、求人の多さ、エージェントの質ともにダントツである。

ただしJACはハイクラス・ミドルクラス向けのため、そのスペックをフル活用するには年収800万円程度が必要だ。

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