転職 逆質問

逆質問の教科書|転職面接でのおすすめ質問の具体例、一次面接から最終面接まで全網羅

悩めるビジネスウーマン
現在、転職活動中なのですが、面接における逆質問(=何か質問はありますか)が苦手です。
「これだけ読めば逆質問が完全に対策できて得意になる」ような、逆質問の網羅的な解説をしていただけないでしょうか?

 

今回のテーマは「転職面接における『逆質問』対策の全て」である。

「全て」の範囲は以下の通りであり、日本語で書かれた「逆質問」対策記事の中で、最も充実した内容になっていると約束する。

  1. 知らないと損をする、逆質問における前提
  2. 逆質問で絶対に聞いてはいけないNG質問
  3. 選考ステップ別のおすすめ逆質問の具体例(カジュアル面談、一次面接、二次面接、最終面接)
  4. 面接官が面白いと思った逆質問の実例
  5. 「逆質問がない!」と慌てないためのTIPS
  6. 逆質問の簡単な終わらせ方

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで、転職面接における「逆質問」対策が万全になり、他の面接対策に注力できるようになることで面接通過率が向上するだろう。

 

齋藤
基本的に「転職活動」向けに書いていますが、就活(新卒)でも使える内容になっています。

 

知らないと損をする、逆質問における前提

まず、当サイト「転職参謀」の至る所で説明している、逆質問における前提を知っておいていただきたい。

それは、

  • 面接の終盤で行われる逆質問の際には、合否はほぼ決まっている
  • よって、逆質問が合否に与える影響は非常に小さい。合否の当落線上(ぎりぎり合格/ぎりぎり不合格)にあるときにのみ影響する

ということである。

 

よって、良い逆質問をしようと対策するのは、費用対効果の面で大きく非効率(損)である。

逆質問に集中した対策ではなく、面接選考全体の対策をすべきである。

>>面接・書類選考・適性検査対策

 

齋藤
とはいえ、「ぎりぎり合格」だったのが、逆質問の失態により「ぎりぎり不合格」に変わることは実際にあります。本記事を全て読んでいただければ、その可能性をゼロに出来ます。

 

逆質問で絶対に聞いてはいけないNG質問

逆質問の目的は、不安や疑問の解消である。

前提で述べた通り、この時点でほぼ合否は決まっているので、一般的に言われる目的である「熱意を測る」「相性を見る」などはすべて嘘である。

 

熱意をアピールする必要も、相性の良さをアピールする必要もない。

基本的には、素直に「分からないこと」を聞き、不安や疑問の解消に活かせばよい。

 

しかしながら、聞いてはいけない逆質問、というものも一部存在する。

それは以下である。

  1. すでに面接の中で回答済の質問
  2. 事前に少し調べれば分かる質問
  3. 自身の専門性が疑われる質問
  4. 意図が分からない質問/抽象的すぎる質問
  5. 面接のフィードバック(評価)を求める質問
  6. 熱意をアピールしすぎて質問要素が薄い質問

 

注意してほしいのは、太字にした⑤および⑥である。

⑤については「逆質問でフィードバック(評価)を求めることはやめるべき3つの理由【転職面接】」にも記載したが、面接のフィードバックを求めるのは以下の理由でNGである。

  1. 就活とは異なり、中途面接はプロフェッショナル対プロフェッショナルの場だから
  2. 率直なフィードバックを受けられる可能性が低いから
  3. 単純に、リスクの方がメリットより大きいから

 

⑥について、「不安や疑問の解消」のために逆質問の時間をとっているのに、急に熱意をアピールし始めるのもマイナスに働くことがほとんどなのでNGである。

この2点(⑤と⑥)は、他の転職情報サイトには「良い質問」として載っていることがあるが、明確にマイナスなので注意してほしい。

 

「聞いてはいけない逆質問(NG質問)」については、以下の記事で詳しく解説している。上記の①~⑥のうち、気になったポイントがある方はこちらを参考にしてほしい。

>>逆質問で聞いてはいけない質問を人事プロが本音で教える【転職のNG質問】

 

選考ステップ別のおすすめ逆質問の具体例

次に、選考ステップ別(カジュアル面談、一次面接、二次面接、最終面接)の逆質問の具体例を挙げていく。

 

ここで、一つ知っておいていただきたいことがある。

それは、どういう逆質問をすべきかは、選考ステップ(例:二次面接)ではなく、面接官(例:人事マネージャー)で決まるということである。

 

よって、本記事では便宜的に、以下のように想定して列挙していく。

  1. カジュアル面談:採用スタッフ
  2. 一次面接:配属先部署のマネージャー
  3. 二次面接:人事マネージャー
  4. 最終面接(三次面接):配属先部署の責任者(社長や役員を含む)

 

齋藤
どの企業でも、面接官は上記の4パターンなので、本記事の内容に沿って知っていただければ大丈夫です。

 

各ステップごとの逆質問については、「逆質問の一次、二次、最終面接のステップ別おすすめ具体例を解説【転職】」にて詳しく解説しているので、適宜参考にしてほしい。

 

【カジュアル面談】面接官が採用スタッフの場合

採用スタッフ(および採用マネージャー)は、この後に続く各面接官に対して「なぜ通したのか?」の説明責任を負っている。

一言で言えば「変な奴は通せない」ので、採用スタッフ相手の面接は無難にこなすことが重要である。

 

よって、採用担当者が面接官の際の逆質問は、就活時と同じようなテンプレ質問が無難である。

いくつか具体例を挙げておく。

  1. 中途入社して成果をあげる人の共通点
  2. 入社までに勉強しておくべきこと
  3. 女性の働き方や、活躍推進の取り組み

 

【一次面接】面接官が配属先部署のマネージャーの場合

配属先部署のマネージャーは、多くの場合、入社した場合のあなたの直属の上司である。

この一次面接であなたが確認すべき事項は、大きく以下の2つである。

  • 専門性や働き方について(自身の望む貢献やスキルアップ、働き方が出来るか?)
  • 面接官やそのチームについて(入社後の上司や同僚はどういう人間か?)

 

よって、配属先部署のマネージャー相手の面接(一次面接)で聞くべき逆質問の具体例は、以下である。

  1. 自身がやりたい仕事に関われるかどうか(入社した場合に任せられる業務)
  2. 自身と同じポジションの人間の1日のスケジュール例
  3. 面接官がチーム運営上で大切にしていること
  4. 部署(チーム)の強みや課題
  5. 部署(チーム)の組織体制や年齢構成、どういった性格の人間が多いか

 

【二次面接】面接官が人事マネージャーの場合

次に、二次面接の面接官が人事マネージャーの場合、つまり人事面接における逆質問について解説する。

 

人事面接で聞くべき逆質問については、以下の記事で詳しく解説しているが、本記事でも簡単に紹介する。

>>人事面接の逆質問で聞くべきこと、聞くべきでないことを人事プロが教える【転職】

 

結論を言うと、人事面接での逆質問は、人事・組織関連の質問にするのが良い

人事・組織関連の逆質問の具体例としては、以下である。

  1. 労働条件に関すること:給料(月給や賞与)や時間外労働について
  2. 等級・評価・報酬制度に関すること:入社時の等級(グレード)や昇進・昇格のスピードについて
  3. 異動に関すること:社内公募制度やローテーション(定期異動)の有無について
  4. 研修に関すること:未経験者への教育や公募留学制度の有無について
  5. 採用・代謝に関すること:中途入社者の割合や離職率について
  6. 組織に関すること:所属する予定の部署の組織構成・人員構成について

 

注意点として、労働条件(給料やワークライフバランス)について質問しすぎるのはおすすめしない。

 

齋藤
1問くらいであれば大丈夫ですが、「労働条件にしか興味がない」と思われてしまうほど深掘りして質問するのはやめておきましょう。

 

【最終面接】面接官が配属先部署の責任者の場合

最後に、配属先部署の責任者(部長~社長クラス)が面接官の場合である。

 

この場合、相手は常に戦略やビジョンについて考えている人間なので、経営視点からの質問をするとよい。

また、入社した場合に「上司の上司」になる人物である場合も多いので、面接官自身について聞くのも有効だ。

 

まとめると、最終面接(三次面接)で聞くべき逆質問の具体例としては、以下のようになる。

  1. 中期経営計画達成に寄与するため、○○部門に不足しているケイパビリティ(組織としての能力)
  2. 今年度の経営目標の実現に向け、○○部門が果たす役割
  3. 面接官がチーム運営上で大切にしていること

 

面接官が面白いと思った逆質問の実例

面白い逆質問をすることにより、面接選考でのポイントを稼ごうとする候補者は多い。

 

しかしながら、面白い逆質問に、面接における合格率を上げる効果はほとんどない。

その理由は、(多くは既に説明済みだが)以下の3つである。

  1. 面接の最終盤で行われる逆質問の際には、既に合否がほぼ決まっているため
  2. 面接官の目的が「疑問や不安の解消」であるため
  3. 面白さを狙った質問は当たり外れが大きく、外れた時のリスクがあるため

 

とはいえ、合否の当落線上ギリギリにいる場合には、面白い逆質問が全くの無益だとも言い切れない。

よって、筆者が実際に面白いと思った逆質問をいくつか紹介しておく。

  1. 内部昇格の方で、最も若いマネージャーの年齢はおいくつですか?
  2. 新卒入社のマネージャーと、中途入社のマネージャーの割合はどの程度でしょうか?
  3. ○○部門の組織構成・年齢構成はどうなっていますか?

 

齋藤
上記の質問は、funny(笑える)というよりinteresting(興味深い)の方向で面白いもの、つまり一般的な「良い質問」を紹介しています。
funnyには個人差がありますが、interestingの方向性なら相手が誰であっても低リスクで受け入れられやすいです。

 

上記がなぜ面白い質問(良い質問)なのかについては「人事面接官が面白いと思った逆質問と、それが不要な理由【転職面接の実例】」に記載しているので、気になる方はそちらを参考にしてほしい。

 

「逆質問がない!」と慌てないためのTIPS

逆質問は、1問だけして終わりにするのが最善である。

1問も質問をせずに「質問はありません」と答えてしまうのは、以下の2つの理由から、面接官の印象は若干マイナスになる。

  1. 不安や疑問がゼロということはあまり考えられないから
  2. 他の候補者は質問をしているから

 

さらに、逆質問では「不合格が合格に変わる」ことはほぼないが、「合格が不合格に変わる」ことはある。

つまり減点主義の採点(評価)なので、1問だけにとどめておくのが最善なのである。

 

それでは、「逆質問がない」と慌てないためにどうすればよいのか。

 

齋藤
ここまでに記載してきた対策を覚えておいていただければよいのですが、本番で頭が真っ白になることもありますよね。

 

逆質問がないことを防ぐための対処法は、大きく以下の3つである。

  1. 逆質問を何にするか、面接中に考えておく
  2. 「定番の質問」を最初から決めておく
  3. 頭が真っ白になったら面接官について聞く

 

基本は②(自分の中で定番の逆質問を決めておく)、余裕があれば①(面接中に考える)、頭が真っ白になったら③(面接官について聞く)がおすすめである。

この点について詳しく知りたい方は「逆質問で「質問がない!」と焦らないための対処法【転職面接】」を参考にしてほしい。

 

逆質問の簡単な終わらせ方

最後に、逆質問の終わらせ方について記載しておく。

 

といっても、簡単である。

逆質問は、1問だけ質問した後であれば、シンプルに以下のような文言で終わらせてしまって大丈夫だからだ。

  • 「本日は色々とお話をお伺い出来たので、もう大丈夫です」
  • 「私が聞きたかった点はご説明頂いたので、大丈夫です」
  • 「いえ、もう質問はありません」

 

上記のように逆質問を終わらせてしまってよい理由は、以下の3つである。

  1. 逆質問では点数を稼げないから
  2. 逆質問は減点主義の採点であり、多数の質問をするのはリスクだから
  3. 逆質問を候補者側から終わらせても無礼ではないから

 

齋藤
上記の理由のうちの多くは、本記事の中ですでに説明済のものになっています。

 

上記のうち、③(無礼ではないから、という点)のみ、補足しておこう。

面接官側からは逆質問タイムを終わらせづらい。よって、候補者側から逆質問タイムを終わらせる働きかけをするのは、むしろ自然なことなのである。

 

逆質問の終わらせ方について詳しくは以下の記事に記載しているので、必要に応じて参考にしてほしい。

>>逆質問の終わらせ方を人事プロが解説【転職面接】

 

まとめ

逆質問が合否に与える影響は小さい。

しかしながら影響はゼロではなく、苦手な人も多いので、本記事の内容は知っておいて損はない。

 

本記事の内容を理解していれば、逆質問対策は十分である。

可能であれば、さらに信頼できる転職エージェントと面接練習までしておくと完璧である。転職エージェントとの出会い方や選び方については以下を参考にしてほしい。

>>転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで

 

転職サイトや転職エージェントは無数にあるが、それらを紹介するランキングやおすすめサイトの信憑性は低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

迷ったら、年代でも性別でもなく、シンプルに年収で決めるのがおすすめである。

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