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転勤が嫌だ!転職前に知っておくべきことを人事プロが解説

悩めるビジネスパーソン

製薬会社のMRをしているのですが、3年に1回ほどある転勤が嫌で嫌でたまりません。
独身の頃はまだ良かったのですが、結婚して子供もでき、転勤し続ける人生に限界を感じるようになりました。
転勤が嫌だから転職したい場合に、知っておくべきことはありますか?
MRだとまた転勤があると思うので、違う仕事への転職も考えています。

 

今回のテーマは「転勤が嫌だから転職したい場合に、知っておくべきこと」である。

結論から申し上げると「転勤が嫌だという理由での転職は多い。対処法は転職以外にも、人事異動や交渉による転職回避を含めて複数ある。本記事では、転勤のないおすすめの転職先や転職以外の方法について解説していく」という内容になっている。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで転勤が嫌だと感じた場合に採りうる選択肢が網羅的に分かり、転勤のない人生に向けて第一歩を踏み出せるようになるだろう。

 

結論

次に、本記事の結論を記載しておく。

箇条書きで記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。

  • 前提として、転勤を理由とした退職は多い。会社が住む場所を決める時代は終わりつつある
  • 全国転勤のある営業職の場合、現実的には転職するのが第一選択肢である
  • 転勤がないコーポレート職種に転職または異動するのが王道の対処法
  • 会社や職種によっては、交渉は十分に可能。営業職であっても交渉を試みる価値はある
  • その他、地方の中堅企業に転職する手や、転勤がない地位まで出世する、という手もある

 

【前提】転勤が嫌だという理由での退職は多い

まず前提として、転勤が嫌だという理由での退職(転職)は非常に多い。

筆者は様々な企業での退職理由を調査・分析しているが、会社によっては退職理由のベスト3に入ってくるのが「転勤が多い」というものである。

>>損保ジャパンを辞めたい方の教科書|退職理由や後悔、市場価値や転職方向性まで

>>アイリスオーヤマを辞めたい方の教科書|退職理由や後悔、市場価値や転職方向性まで

 

独身のうちはまだ良くても、家族ができると厳しくなってくるのが転勤というものである。

単身赴任が嫌だという人は多いし、家族がいなくても3年ごとに人間関係がリセットされるのが嫌だという人もいる。

 

会社とプライベートというものが分離されていく世の流れの中で、会社が個人の住む場所を決める時代は終わりつつあると言えよう。

 

全国転勤のある営業職の場合、基本的には転職が第一選択肢

転勤が嫌だという理由で転職を考えている人の多くは、全国転勤のある営業系の職種の方だと思う。

製薬会社のMRだったり、保険会社の営業職だったり、銀行員だったりと細かな職種は様々だと思うが、営業系の職種だと転勤は避けづらい

 

本サイト「人事参謀」では、転職にはリスクがあるため、むやみやたらに転職をおすすめするスタンスはとっていない。

よって本記事では転職以外の選択肢も提示していくが、営業職である場合には、現実として転職が第一選択肢となってくる場合が多い。

 

転勤がないコーポレート職種に転職・異動するのが王道

筆者は会社命令で転勤したことがほぼないのだが、それは人事という職種であるためである。

結論から言えば、転勤が嫌だという場合には、転勤がないコーポレート職種(本社系職種)に転職するのが王道である。

 

齋藤
コーポレート職種(本社系職種)とは、経理、人事、広報、総務、経営企画等のこと。
コーポレート職種であれば、その企業の本社勤務となることが多いため、転勤があまりありません。

 

とはいえ、コーポレート職種に就いたことがないのであれば、未経験で転職できるのは20代まで。適応するための苦労を覚悟するとしても、30代までが限界である。

>>30代での未経験職種の転職で絶対におさえておきたいことを人事プロが解説

 

40代以降でコーポレート職種が未経験なのであれば、転職は考えず、今いる会社でコーポレート職種に異動するほうが現実的である。

実は20代や30代であっても、転勤がない職種に社内異動できるのであれば、リスクの面から転職よりも望ましいと言える。

>>【転職はハイリスク】人事プロが教える、転職より前に検討すべき3つの選択肢

 

齋藤
人事や上司に異動希望を出したことのない人は、意外と多いです。
人材不足が叫ばれる昨今では「辞められるくらいなら異動させる」という会社も多いので、試してみる価値はあります。

 

会社や職種によっては、交渉は十分に可能

ここまで転職の話をしてきたが、転勤が嫌だからといって転職をしなければいけないわけではない。

会社や職種によっては、転勤を断るという交渉も十分に可能だからである。

 

まず、会社には人事権があるため、人事命令として転勤を発したのであれば基本的には従わざるを得ない。

とはいえ、そこまでの強権的な人事権を発動すると会社と社員との関係性が壊れかねないため、そこまでするケースは以下に限られている

  1. 「会社の命令は絶対、社員はそれに従え」という社風である場合(日系の古い企業に多い)
  2. 辞めてもらっても構わない人に対して、左遷的な命令を出している場合
  3. 業務移管や、事業所・工場の移転等により、ある部署の全員に転勤してもらわなければならない場合

 

上記に当てはまらない場合には、上司や人事に事情を話して転勤を断るという交渉をすべきだろう。

もし交渉が決裂し、上司や人事との関係が悪くなったとしても、元々転職するつもりだったのだからダメージはあまりないはずだ。

 

齋藤
ちなみに、営業職であっても交渉を試みる価値はあります
家庭の事情などに配慮し、数年間転勤を保留にする、等の措置を会社(人事)が講じることはよくあります。

 

転勤が嫌だと言う場合のやや特殊な対処法

ここまでご紹介してきた①転職や②人事異動、③交渉による転勤回避が、転勤が嫌だと思った際の王道の対処法である。

ただしそれ以外にもいくつか手段はあるため、ご紹介しておく。

 

転勤のない地方の中堅企業に転職する

現在と同じ職種で、行きたい(とどまりたい)地方の会社を受けるという手もある。

 

そもそも、転勤制度があるのは、あなたの会社が地理的に広く展開しているからである。

一つの都道府県でしかビジネスを展開していない会社、そのほとんどは中堅企業や中小企業になってしまうだろうが、そういう会社であれば転勤はほぼない。

 

年収やキャリアプランとの兼ね合いではあるが、転勤しないために地方の中堅企業に転職するというのも一つの手段である。

 

転勤がない地位まで出世する

時間はかかってしまうが、転勤がないポジションまで出世するというのも手である。

たとえば製薬企業のMRであれば、営業所長・部長クラスまでは全国転勤ありだが、それ以上になれば営業統括(役員・部門長)として本社にいることが多い。

 

早く出世して転勤をなくす、というモチベーションで頑張るというのも無くはない。

ただし、そこに至るまでの労力や時間、不確実性を考えると、筆者としては(転勤回避の手段としては)あまりおすすめできない。(手段として存在はするので、挙げた)

 

地域限定型社員、派遣や契約社員で働く

全国型の正社員としてのキャリアにこだわらないのであれば、地域限定型の社員派遣社員契約社員になるという選択肢もある。

キャリアや年収の面ではダウンしてしまうことが多いが、こういったタイプの社員になれば転勤はなくなる。

 

齋藤
キャリアダウンになるため、実際には多くの方が選ばない選択肢でしょう。とはいえ、確実に転勤を避けられる手段ではあるため、挙げています。

 

まとめ

「転勤が嫌だから転職する」というケースは多く、実際にアリである。

ただし、一足飛びに転職に行き着くのではなく、転勤のない職種への人事異動や、交渉による転勤回避などを試み、どうしても駄目だった時に転職することがおすすめである。

 

最後に、転職の成功を左右する転職サイトや転職エージェントについても触れておく。

 

転職サイトや転職エージェントは無数にあるが、それらを紹介するランキングやおすすめサイトの信憑性は低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

自身が4度の転職を経て30代前半で年収1,800万を達成した経験も踏まえ、人事と転職のプロとしての結論を記載しておきたい。以下の3つの併用が最適解である。

  • リクナビNEXT ※ 中小企業も含め、日本最大級の公開求人を掲載
  • ビズリーチ ※ ベンチャー企業を中心に、他には掲載していない求人が豊富
  • JACリクルートメント ※ 大企業と外資系企業を中心に、日本最大級の非公開求人を保持

 

理由は、それぞれ「求人掲載型」「企業からのアプローチ型」「非公開求人を豊富に持つエージェント型」の最大手であり、相互に補完し合って最も効率的に多くの求人をカバーできる組み合わせとなっているためである。

 

なお、もし一つだけ選ぶのであれば、筆者自身が何度もお世話になっており、転職エージェントとしての売上高で日本一を誇るJACリクルートメントを推しておく。

 

ただしJACリクルートメントはベンチャー求人には弱いので、ベンチャー企業にも興味がある場合はビズリーチも混ぜておくと転職活動が安定する。

 

また、JACリクルートメントもビズリーチも「ややハイクラス・ミドルクラス向け」であることは事実なので、まだキャリアに自信がない場合はリクナビNEXTから入るのがおすすめだ。こちらは新卒入社直後から使える。

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