転職 肌荒れ

肌荒れで転職したい!肌荒れのまま面接に行っても大丈夫?人事プロが回答

悩めるビジネスウーマン

仕事のストレスによる肌荒れが酷いため、転職したいと思っています。ただ、こんな理由で転職する人がいるのかどうか不安です。
また、 顔も含めて肌荒れをしている状態のため、このまま面接に行っていいのかどうかも気になります。
人事面接官としての率直な意見をお伺いしたいと思います。

 

今回のテーマは「肌荒れによる転職および肌荒れ時の面接対策」である。

結論から申し上げると「ストレスによる肌荒れは、心身の限界を示している可能性があるため無視するべきではない。実際、ストレスで肌荒れしている激務企業出身者は多く、転職後には急速に治っていく。肌荒れの際には面接時の注意点もあるため、解説していく」という内容になっている。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで、仕事のストレスによる肌荒れで転職してもよいのか、また肌荒れで面接に臨む際の注意点について網羅的に知ることができ、肌荒れの背後に潜む仕事のストレスを軽減することが出来るようになるだろう。

 

結論

まず、本記事の結論を記載しておく。

箇条書きで記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。

  • 前提として、ストレスによる肌荒れの場合、(個人差はあるが)放置するとメンタル疾患になる可能性がある
  • そのため、対策の一つとして「転職」を考えるのはありである。実際に一定数いると思われる
  • 面接官および人事としての経験上、実際に激務企業からの転職者で肌荒れの方は多く、転職後に急激に治った例をよく見てきた
  • 面接官からすると「ストレスによる肌荒れ」の可能性は気になる。その場合、かなりの激務であったことをさりげなく示すと良い

 

【前提】ストレスによる肌荒れはメンタルの前兆である可能性も

たかが肌荒れだと思っていると、危険かもしれない。

実際、人間の身体というものは、深刻なうつや適応障害に陥る前に、体調不良という形で警告を出すことも多い。それが肌に出た場合、肌荒れとなるわけだ。

ストレッサーにより、精神的なダメージが蓄積すると肌荒れを引き起こします。特に、自律神経の乱れは、うつ病のリスクも考えられます。

出典:学研の健達ねっと「肌荒れの原因はストレス!肌荒れとストレスの関係について、理由と改善方法を徹底解説!」

 

当サイト「転職参謀」では何度か言っているのだが、うつ病や適応障害などのメンタル疾患になると、完全に元の仕事力に戻るまでに長い時間がかかる。

筆者はメンタル疾患がその後のキャリアに大きく影響した例を、人事として何度も見てきた。よって、メンタル疾患にならないようにすることはキャリア上とても重要なことなのである。

 

【ありかなしか】肌荒れの原因であるストレスを減らすための転職はあり

ここまで述べてきた通り、ストレスによる肌荒れはメンタル疾患の前兆である可能性もある。

転職を考えるほど症状がひどい(なおかつ、その原因である仕事のストレスも大きいと実感している)のであれば、実際に転職すべき状態だと言えるだろう。

 

本項では、面接官および人事としての経験から、以下の二つの話をしたい。

  • 肌荒れが原因で転職する人は、女性を中心に一定数いると思われる
  • 経験上、転職後には急激に治る例が多い

 

齋藤
一言で言えば、肌荒れによる転職はありです。ただし、転職には一定のリスクがあります。
自身が「ちょっとしたことで肌荒れするタイプ」であれば、転職は拙速である可能性もありますので、医師や自身の体調・体質とよく相談してください。

>>【転職はハイリスク】人事プロが教える、転職より前に検討すべき3つの選択肢

 

肌荒れが原因での転職とは断定できないが、女性を中心に一定数いそうな感覚

実際に、肌荒れが原因で転職する人はいるのか。

 

まず、肌荒れが原因で転職をした人がどれくらいいるかというデータはない。面接官としての感覚からしても、肌荒れだけが原因で転職した人がどの程度いるかは分からない。

ただし、肌荒れをきっかけにして自分に過大なストレスがかかっていたこと(身体が悲鳴をあげていたこと)を理解し、転職活動を始めた人は一定数いるという感覚である。

 

「感覚」というあいまいな言葉になってしまうのは、「私は肌荒れがきっかけで転職を考えました」と率直に言ってくれる人がいないからである。

しかし、現職での過重労働を転職理由にしており、実際に筆者から見える範囲に肌荒れが出ているということはある。(女性に多い)

 

面接官は肌荒れした候補者を見かける。転職後、急激に治る例が多い

面接官をやっていると、精神的ストレスが身体に出てしまっている例は結構見かける。

肌荒れに出る人もいるし、胃が荒れてしまい、独特の口臭として出てしまう人もいる。こういった方は、激務企業からの転職者(候補者)に多い。

 

齋藤
具体的には、コンサルの方に多いです。残業が月80時間を超えると、身体にも何らかの不具合が出てきやすいです。

 

ちなみに、こういうタイプの身体的な疾患は、転職後に急激に治る例が多い。

筆者は医療のプロではないが、人事のプロとして見てきた事実からすると「仕事のストレスによる肌荒れが転職で急激に治る例をよく見かける(入社時には治っていることもある)」とは言えそうだ。

 

少し検索すると「仕事のストレスで肌荒れがひどく、ビタミン剤でも漢方でも美容皮膚科でも治らなかったが転職したらすぐに治った」という類の話は(個人ブログばかりなので引用しないが)たくさん出てくる。

これは筆者が見てきた例とも合致する。

 

【注意点】面接官からすると「ストレスによる肌荒れ」の可能性は気になる

肌荒れをきっかけに転職をすることはありだと述べた。ただし、面接においては注意点がある。

 

面接官も気づくほどのひどい肌荒れがあった場合、面接官からすると「もともと肌荒れしやすい人なのか、ストレスで肌荒れしている人なのか」が分からない。

「リスクのある候補者は採用しない(落とす)」ことが面接官の目的の一つなので、面接官は後者(=ストレスで肌荒れしている)の可能性を深掘りして考える。

 

つまり、面接官は「ストレスで肌荒れしているとしたら、どの程度のストレスで肌荒れするのか?」「ストレスに弱すぎる人ではないだろうか?」と考えるのである。

よって面接官も気づくほどのひどい肌荒れの場合には、転職を考えたきっかけや転職理由等を説明する際に、現職(前職)がかなりの激務であったことを示すとよいだろう。

 

ストレスで肌荒れしてしまうことは悪いことではない。

ただし、「ちょっとしたストレスでひどい肌荒れになってしまうほどストレス感受性が高い」としたら、面接官からすると不安になることも間違いない。

 

齋藤
よって、「ちょっとしたストレスではない」ということを示してあげる、ということです。さりげなく示すのでもいいですし、残業時間を言ってもいいでしょう。

 

まとめ

肌荒れをきっかけに転職を考えることはありだし、実際にそういう人もいる。

それどころか、精神的ストレスが身体に及んでいることが明らかである場合には、積極的に転職を考えるべきである。その際には、本記事で解説した注意点を参考にしていただきたい。

 

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