転職回数 多い 30代

30代で転職回数が多いと思われる基準は?人事プロが回答

悩めるビジネスパーソン
現在35歳で、会社を辞めたいと思っています。
転職したいのですが、気になったのが自身の転職回数です。今までに6回転職しており、次の転職は7回目なのです。
30代で企業や面接官から「転職回数が多い」と思われる基準はありますか?多いと思われていた場合の対処法も教えてください。

 

今回のテーマは「30代で(企業や面接官から)転職回数が多いと思われる基準と、多いと思われた場合の対処法」である。

結論から申し上げると「概ね2~3年に1度の転職ペースならOKであるが、30代は周囲への影響が大きい等の理由で、転職5~6回くらいから警戒されることもある。その対処法についても解説していく」という内容の記事になっている。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで、30代の候補者の「転職回数が多いかどうか」における人事の判断基準が分かるとともに、転職が多かった場合に適切な挽回方法がとれるようになるだろう。

 

結論

まず本記事の結論を記載しておく。

箇条書きで端的に記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。

  • 転職回数が多すぎるかどうかの判断は、企業とマネージャー(面接官)により全く異なる
  • 一般論で言えば、概ね2~3年に1度の転職ペースなら問題ない(外資系は1~2年)
  • ただし、30代は周囲への影響が大きいため、転職回数5~6回くらいから警戒されることもある
  • 30代で転職回数が多い場合の対処法は、①外資を受ける、②説明を工夫する、③たくさん受ける、の3つ。特に③が大事

 

【前提】転職回数が多すぎるかどうかの判断は企業とマネージャー(面接官)次第

まず、転職回数および転職ペースに関する大前提を述べておく。

それは、転職回数が多すぎる、転職ペースが早すぎる、こういった判断は企業やマネージャーによって全く異なるということである。

 

後ほど再度触れるが、外資系企業では数か月から1年程度のペースで転職し続けている人も稀にいる。筆者の知人でも、「A社5年→B社6ヶ月→C社3か月→D社5ヶ月」という人を見たことがある。

 

さすがにこれは転職ペースが早すぎて、試用期間でクビになったのではないかと思われてしまうかもしれないが、注目してほしいのはC社とD社、特にD社である。

D社は、最新の職歴2つが「数か月程度で辞めた」という人を採用しているのである。

 

齋藤
外資系ですと、キャリアの中で連続した短期離職を経験している人を見ることは珍しくありません。そういう人でも、次にどこかで雇われているからこそ、キャリアが継続しているわけです。

 

外資系企業であれば、短期離職していても問題にされないのかというと、一概にそうとも言えない。

外資系でもある程度長く勤務することを重視している人もいるし、逆に日系でも短期で成果を出してくれればそれでいいと思っている人もいる。

企業だけではなく、面接官(入社する場合の上司や、人事)の考え方も、それぞれ違うのである。

 

繰り返しになるが、転職回数が多すぎるかどうかの判断は企業とマネージャー(面接官)次第である。

企業の転職回数への許容度は、「外資系」などである程度判別がつくことが多い。ただし、マネージャー(面接官)の方は選考を受けてみるまで分からない。

 

30代までに概ね2~3年に1度の転職ペースなら問題ない。外資系は1~2年

前項で「転職回数が多すぎるかどうかの判断は企業とマネージャー(面接官)次第で全く異なる」と述べた。

これは真実であるが、これだけだとあまりにも不親切なので、一般的な基準も記載しておく。

 

30代までに概ね2~3年に1度の転職ペースなら問題ない

一般的な企業(※ある程度世の中の変化を見ており、転職を当然だと考えている企業)では、概ね2~3年に1度の転職ペースであれば転職回数で問題になることはない。

外資系企業だともう少し短く、概ね1~2年に1度の転職ペースであれば問題ない、となるだろう。

 

ここで注意してほしいことは、常に2年で転職をしている場合は「2~3年に1度」には該当しないということである。

外資系であっても、常に1年前後で転職を繰り返している人は少ない。「1~2年に1度」というのは、1年の時もあれば、2年の時もある、というイメージである。

 

逆に言えば、上記を超えるペースだとジョブホッパーとみなされやすい。

冒頭の35歳で7回目の転職をしようとしている相談者の例で言えば、22歳学部卒で社会人になったのだとすると、常に2年程度で転職している計算なので、一般的な企業だと「転職回数が多い」とみなされる可能性が高い

逆に、外資系であればこのペースは「許容範囲内」となるだろう。

 

齋藤
ちなみに、これは「ある程度世の中の変化を見ている大企業」の場合です。
古い体質の企業の場合、「20代は最初の転職でないとNG」「30代であれば過去の転職は2回まで」などの内部ルールがあることがあります。

 

30代は周囲への影響が大きいため、5~6回からは警戒されることも

20代の場合には「概ね2~3年に1度の転職ペースなら問題ない」で終わりなのだが、30代だと別の要素が入ってくることもある。

 

30代はチームリーダーやマネージャーとして周囲への影響力が高まってくる年代である。

会社としても、20代のように「個人として、数年間貢献してくれそうであればOK」ではなく、「会社の中核になってほしい」という想いで採用を検討することが多い。

 

このような事情から、30代は転職ペースとは関係なく、転職回数が5~6回くらいからは「早く辞めてしまうのではないか」と警戒されることがある。

 

転職回数が多い30代はどうすればいい?対処法を解説

30代で転職回数が多いとみなされてしまった場合の対処法は、以下の3つである。

  1. 外資系企業を受ける
  2. 書類および面接での説明(転職理由)を工夫する
  3. 出来るだけ多くの企業を受ける

 

外資系企業を受ける

30代で転職回数が多いとみなされてしまった場合、一番シンプルでわかりやすい対処法は、外資系企業を受けることである。

よく知られていることなので説明の必要はないかもしれないが、外資系企業の転職回数における許容度は非常に高い

 

(常にというわけではないが)数ヶ月のペースで転職を繰り返している人は、外資系であれば職場に1人くらいはいる。

逆に言えば、日系企業では全く見かけない。日系では、そのような人はジョブホッパーとして警戒されてしまい、採用されないからである。

 

外資系企業は「日系企業に入れなかった人の溜まり場」という面も持つため、仕事が全くできない人が一定の割合で存在する。こういう人は外資系では簡単にPIPの対象になる。(≒クビになる)

また、仕事の出来不出来に関わらず、上司と合わずにとっとと辞めていく人も多い。

 

その結果として、外資系では人材の流出率が非常に高いので、採用意欲も常に高めに保たれている。つまり、人材の回転率が高いのである。また、外資系は経験を重視するため、30代の経験者に対しては常に門戸が開かれている。

以上のことから、転職回数が多すぎて転職しにくくなってきたら、外資系を検討するというのが王道である。

>>外資転職の教科書

 

齋藤
ちなみに、志向や職歴と合うのであれば、コンサル業界も短期離職・ジョブホッパーへの許容度が高いです。

 

書類および面接での説明(転職理由)を工夫する

実は面接官の立場からすると、気になるのは転職回数ではなく、転職理由である。

本来、仮に「ジョブホッパー」の域になってしまっていても、適切な理由があるのであれば問題はない。

 

面接官は、以下の4つの視点で転職理由を見ている。①と②が最も重要で、③と④はあればプラス(加点)というイメージである。

  1. それぞれ(面接官の持つ)常識で理解できる転職理由か?
  2. 短期離職部分について、再度は起こらなそうな理由か?
  3. それぞれ前向きな転職か?キャリアアップを積み重ねてきたのか?
  4. 職歴全体を通してみた際に、自社で役立ちそうなキャリア構成か?

 

【後悔】転職してすぐ転職する方法|人事が教える短期離職挽回法」という記事に詳しく書いたが、転職回数が多すぎる場合の転職理由の説明のポイントは以下の通りである。

  1. 滅多に起きない特殊な退職理由を説明する
  2. 人事やマネジメントだからこそ「それは普通」とは言えない前職の悪いポイントを主張する
  3. 前職の「出来るヤツには辛いポイント」を主張する

 

具体例として、①は両親や病気、②は法令違反やハラスメント、③は年功序列やヒマな環境などがあり得る。

いずれにせよ、転職回数が多い場合や短期離職がある場合には「もう一度、同じことがウチで起こることはなさそうだ」と面接官に思わせるのが基本戦術となる。

 

出来るだけ多くの企業を受ける

30代で転職回数が多いとみなされてしまった場合、最も大切なのがこの項目である。

大前提として「転職回数が多すぎるかどうかの判断は企業とマネージャー(面接官)次第」だということを思い出してもらいたい。

 

以下のような事情も合わせて考えると、最適解は「出来るだけ多くの企業を受ける」ことだと分かるはずである。

  • 日系企業の転職回数に対する許容度は、受けてみるまでよく分からないことが多い
  • 日系にも外資系出身のマネージャーや人事が増えているため、外資基準で判定されることがある
  • 外資を受けたとしても、マネージャー次第では、転職回数を理由に落ちることがある

 

まとめ

「30代にしては転職回数が多すぎる」と判断するかどうかの基準は、企業とマネージャー(面接官)により全く異なるため、数を打つことが最も重要である。

特に、転職回数が明確に多すぎる場合の最適解は、「外資系企業を大量に受ける」ことであることは間違いない。

>>外資転職におすすめの転職サイト・エージェント厳選3つ+α

 

外資系企業に行きたくない場合は、30代向けのエージェントを使い、やはり「日系企業を大量に受ける」ことである。

>>30代向け転職サイト・エージェントおすすめ厳選3つ+α

 

転職サイトや転職エージェントは無数にあるが、それらを紹介するランキングやおすすめサイトの信憑性は低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

迷ったら、年代でも性別でもなく、シンプルに年収で決めるのがおすすめである。

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ただしJACはハイクラス・ミドルクラス向けのため、そのスペックをフル活用するには年収800万円程度が必要だ。

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