上司 ムカつく

上司がムカつく!転職を考える前に採るべき全対処法を人事プロが徹底解説

悩めるビジネスパーソン

現在の上司のことが嫌いです。控えめに言っても大嫌いで、「ムカつく」と思わない日は1日たりともありません。

私は営業職なのですが、周りより数字はとってきているのに低評価を付けられ、私が何らかのミスをしたときには鬼の首を取ったような態度で「ほれみろ」と怒られます。
部下の手柄を横取りするので、部員の皆から嫌われていて人望も皆無です。それなのに、上層部には評価されているのか、全く降格などの兆しは見えません。

今の会社は2社目なのですが、上司以外には何の不満もない職場なのです。こういった場合、私はどうしたらいいのでしょう?
自分が転職すればいいというだけの話なのかもしれませんが、全ての元凶である上司がこのままこの会社でのうのうと過ごすというのも許せない気持ちがあります。

私は若いので転職できる可能性がありますが、泣き寝入りするしかない中高年の同僚が可哀想だとも思います。
こういった「ムカつく上司」にどう対処したらよいか、プロとしての見解を教えて頂けませんでしょうか?

 

今回は、ビジネスパーソンなら一度ならず向き合うであろうテーマの一つ、「上司との関係」について考える。

ある程度経験を積んだビジネスパーソンで、「上司がムカつく」「上司が嫌い」と思ったことが一度もないという方は少ないと思う。

 

しかしながら、「上司がムカつくと思ったときにどうすべきか?」という対応策にはあまり詳しくない方が多いのではないだろうか。

場合によっては、転職サイトに煽られて「上司がムカつくから転職しよう」と安易な転職をし、後悔するケースも見受けられる。

 

常に「上司・部下間のトラブル」に向き合ってきた人事プロフェッショナルとしての経験から、今回は「上司がムカつく!転職を考える前に採るべき全対処法を人事プロが解説」と題し、徹底的に解説していきたい。

 

齋藤
「ムカつく上司(嫌いな上司)にどう対処するか」については、日本語で書かれた記事の中でおそらく最も網羅的に解説しているかと思います。ぜひ参考にしていただければと思います。

 

【原因】上司がムカつく理由の再確認

「人による」部分ではあると思うが、上司がムカつくと感じる主な理由を最初に簡単に列挙しておく。

 

  • 職務遂行能力が不足している(無能である)
  • やる気がない、働かない
  • 不機嫌である、精神的に不安定である
  • 常に自分が正しいと思っている、間違いを認めない
  • 現場を知らず、「~べき」という机上の空論で指示を出す
  • マイクロマネジメントをしてくる、もしくは逆に投げっぱなしである
  • ハラスメント、もしくはそのボーダーラインの行為をしてくる
  • 部下に対して上から目線である、威張る(かつ、上には媚びる)
  • 部下をライバル視または恐れており、潰そうとする
  • 部下の手柄をとる
  • サイコパス上司、クラッシャー上司である
  • 自分とタイプが違い過ぎる(政治屋と実務家の違い等)

 

齋藤
やや重複した理由もありますが、上司という存在は実に多くの理由でムカつかれるものだと、一人の上司として再確認しました。

 

【対策】ムカつく上司にどう対処するか、網羅的に解説

上司のことが嫌いな理由が分かったところで、ムカつく上司がまともな上司に変わってくれるわけではない。

現状を変えるには、ムカつく上司に対して何らかの対処を行う必要がある。

 

ここからは、ムカつく上司への対処法を方針別に解説していく。

ムカつく上司への対処方針は、大きく分けて以下の4つがあるかと思う。

 

  1. 正攻法で対処する
  2. 自身のマインドセットを修正する
  3. 目の前の仕事とは別の方面にフォーカスする
  4. 上司と戦う

 

ここからは上記方針のそれぞれについて、具体的に解説していく。

 

【方針1】正攻法で対処する

上司への対処における「正攻法」とは、以下の4つを指す。

 

  1. 我慢する
  2. 改善する
  3. 異動する
  4. 転職する

 

上記の4つの要素は本ブログではよく出て来るのだが、重要なので再掲する。

「上司が嫌いだから転職」というのはやや段階が飛躍しすぎであり、まずは転職よりリスクの低い方法で対処していくことを勧める。

 

我慢する

ジョブ・ローテーションがある会社で、なおかつ上司の異動が近いなどの事情がある場合には、「我慢」によって状況が変化する可能性がある。

 

改善する

プライドを捨てる必要はないが、上司があなたを攻撃する要因が分かっているのであれば、あなた側での「改善」も一つの手である。

一例を挙げるとすれば、上司にマイクロマネジメントをされてしまうのは、いわゆる「報・連・相」が少なすぎるからかもしれない。こういった場合には、改善の余地があるだろう。

 

異動する

意外と考える人が少ない「異動」は、是非検討してみてほしい対処法である。

会社の規模にもよるが、社内異動は転職よりもリスクが低く、なおかつ上司をはじめとした人間関係をリセット出来る有益な手段である。

 

社内公募制などがあればそれを利用するのもよいが、そういった異動の制度が全くなくても、人事に相談してみよう。

あなたがある程度の評価を得ており、かつあなたの会社の人事が機能しているのであれば、コストをかけて採用した人間を失うよりも異動調整することを選ぶだろう。

 

転職する

上記の対処が全て空振りに終わってしまった際にはじめて「転職」を考えてみるのがいいだろう。

転職のやり方は本ブログ全体の至る所で記載しているので、是非参考にしてほしい。

 

本ブログ「LIVE EVIL」の転職戦略に関する記事はこちら

 

【方針2】自身のマインドセットを修正する

本項の「自身のマインドセットを修正する」はいわゆる「精神論」に属し、具体的かつ論理的に解決に導くものではない。

しかしながら、他の対策を行う上での補助として有効に機能することがあるので、ご紹介しておく。

 

自身のマインドセットを修正する」の具体的な内容は以下の4つである。

 

  1. 上司は哀れな人間だという認識を持つ
  2. 上司を所与のマイナス条件として諦める
  3. 上司をムカつく客(得意先)だとみなす
  4. 上司が、上層部から「部下をクビにする仕事」を与えられている可能性について考える

 

上司は哀れな人間だという認識を持つ

前述した、上司がムカつくと感じる主な理由を再掲する。

 

  • 職務遂行能力が不足している(無能である)
  • やる気がない、働かない
  • 不機嫌である、精神的に不安定である
  • 常に自分が正しいと思っている、間違いを認めない
  • 現場を知らず、「~べき」という机上の空論で指示を出す
  • マイクロマネジメントをしてくる、もしくは逆に投げっぱなしである
  • ハラスメント、もしくはそのボーダーラインの行為をしてくる
  • 部下に対して上から目線である、威張る(かつ、上には媚びる)
  • 部下をライバル視または恐れており、間接的に潰そうとする(直接は対峙できない)
  • 部下の手柄をとる
  • サイコパス上司、クラッシャー上司である
  • 自分とタイプが違い過ぎる(政治屋と実務家の違い等)

 

これらを見て、あなたはどう思うだろうか?

最後の項目(自分とタイプが違い過ぎる)を除き、「哀れな、ちっぽけで弱い人間」だと感じないだろうか?

 

家庭環境が良くなかったのか、学生生活や社会人生活でねじくれてしまったのかは分からない。

しかし、ある意味で哀れむべき存在であることは確かではないだろうか。

 

上司を「上の人間」だと思うから「なんで上司なのに○○なんだよ」という怒り(ムカつき)が生まれる

 

組織上の立場が上司であっても「人格的には遥か劣った、幼稚な人間」であるということは十分にあり得るのだ。

この認識を持つことが精神の安定に寄与する。

 

上司を所与のマイナス条件として諦める

会社が最寄り駅から遠い。

この手のマイナスの条件は、入社当時には不満の要因になり得るが、だんだん慣れてきて数年後には気にならなくなっていることが多い。

 

徐々に慣れてくる理由の一つは、距離を「変えられない所与の(最初から決まっている)マイナス条件」と諦めたからであろう。

変えられないものにいつまでもムカついていても、無益である。

 

ムカつく上司も、同じく「所与のマイナス条件」と見なし、諦めるようにしたい。

上司は人間なので(会社が遠い等の)物理的条件よりも腹が立つだろうが、他人を変えることは物理的条件の変更と同じくらい難しい。

 

上司がムカつく人間になったのは、その上司の数十年の人生の結果である。

今更どうしようもないのである。

 

上司をムカつく客(得意先)だとみなす

ビジネスにおいて、「お金を払う側(買う側)」だと横柄になる人は多い。

あなたも目にしたことがあるだろう。

 

本来であればビジネスは等価交換であり、お金を払っている方が偉いと言うのは意味不明である。

しかしながら、実際には多くの日本人は、「お客さん」が上から目線であったり、タメ口であったり、少々無茶を言ってきたりする程度なら許容できるという社会的性質を持っている。

 

これを利用し、上司をムカつく客(得意先)だとみなすのも一案である。

 

実際に通常の組織では、上司から仕事の指示を受ける場合も多い。

つまり、実際に「あなたに仕事を発注して売上(あなたの給料)に貢献してくれる、上から目線の嫌な客」なのである。

 

給料がきちんと払われているのであれば、ムカつく客だが支払いは堅実、つまり「面倒くさい太客」だとみなすことも出来る。

 

齋藤
もちろん、どう頑張ってもそうは思えないような、ひどい上司もいることは重々分かって申し上げています。念のため。

 

上司が、上層部から「部下をクビにする仕事」を与えられている可能性について考える

レアケースではあるが、実体験から1つ。

上司があなたに厳しいのは、上層部から「○○さん(あなた)をクビにしろ」と命じられているからかもしれない。

 

筆者自身も、ある会社に転職した時点で「あなたの部下の○○さんは全く仕事が出来ないので、クビにしてほしい」と指示を受けたことがあった。

 

これが業務命令である場合、「仕事が出来ない」という証拠づくりのため、上司は基本的にあなたに対して厳しくなる。

この場合、あなたから見て「ムカつく上司」と感じられることは、ほぼ間違いない。

 

【方針3】目の前の仕事とは別の方面にフォーカスする

現在の環境に不満を持つと、自分の意識がそちらに集中しすぎ、不満が不満を呼ぶことがある。

 

これは上司への不満でも同じである。

一度「上司への不満」からフォーカス(集中)を外して別のことに集中することで、上司に感じているムカつき度合いを相対的に下げるのも有効である。

 

齋藤
人生の中で「仕事が重要」だと感じている人は、仕事の中の重要ファクターである「上司も重要」ということになりやすいです。
つまり「仕事にフォーカス」している人が「上司への不満」を感じやすいと言えますので、仕事以外にフォーカスするのがいいでしょう。

 

仕事以外のフォーカス先の例としては、以下のようなものがあるだろう。

 

  • 副業に集中する
  • 趣味に集中する
  • 転職活動を行う(「転職する」ではない)

 

特に副業や転職活動が成功すれば、「上司へのムカつき度合いが下がる」だけではなく、会社を辞められるようになり、ムカつく上司と顔を合わせなくても済むようになる。

上記のうち、「転職活動を行う」の点だけ補足しておこう。

 

齋藤
「転職活動を行う」は「転職する」という意味ではありません。実際に転職自体はしない場合であっても有効です。

 

転職活動は結構時間がかかるし面倒なので、一時的に集中せざるを得ない。

これにより、「上司がムカつく」ということからフォーカスが外れ、気持ちが和らぐことが多い。

 

さらに、転職活動によって「自分を欲しがってくれる会社がある」と感じることで、「自分に低評価を付ける」「嫌なことをしてくる」「クビにしてくる(かもしれない)」等の上司への脅威が減る。

「最悪、転職すればいい」という選択肢があれば、上司から受けるストレスはかなり軽減されるのである。

 

【方針4】上司と戦う

ムカつく上司と戦いたい、一矢報いたいという方もいるだろう。

最後に、上司と戦う方針の場合の具体的な方法について確認していこう。

 

  1. 業務を抱え込み、職場における重要性を高める
  2. 上司の上司を味方に付ける
  3. 徒党を組み、エンプロイーサーベイ等で対抗する
  4. 人事に訴える
  5. 法務等のコンプライアンス部署、社外取締役・監査役等に訴える
  6. 労働組合を利用する(内部/外部)
  7. 傷病休職する(退職する)
  8. 訴訟を起こす

 

上司とのケンカの仕方とも言うべき内容だが、具体的な方法論は上記の8つである。

それぞれ簡単に解説していく。

 

業務を抱え込み、職場における重要性を高める

会社で上司と喧嘩するのは、基本的に不利である。

理由は色々とあるが、一言で言えばあなたより上司の方が会社での重要性が高いからである。

 

認めにくいことだとは思うが、どんなにムカつく人間でも、会社からすれば「管理職にする程度には会社に必要」とみなしているから上司なのだ。

そういった人間に対抗するには、あなたの側にもある程度の発言力(職場での重要性)が必要だ。

 

訴え出た際、どの程度聞き入れられ、どの程度の深刻さで受け止められるのかは、本来なら「事実」のみで決まるべきかもしれない。

しかしながら、現実では職場での発言力も重要なファクターになってくる。

 

職場での発言力を上げる方法は多様だが、最も単純で簡単なのは「あなたがいないと困る」という状態にすることだ。

あなた以外にできない業務がある、あなたが退職するとチームが崩壊する、こういった状況が理想である。

 

可能な限り重要な業務を、可能な限り多く抱え込み、職場における重要性を高めておくと、上司とのケンカで有利になる。

 

上司の上司を味方に付ける

コミュニケーションできるチャネルがあるのであれば、上司の上司を味方に付けるのは非常に有効だ。

上司の上司に対して定期・非定期的で上司の悪い情報を流し、上司の発言力(職場での重要性)を下げておこう。

 

齋藤
嘘をつけ、デマを流せという意味ではありません。ムカつく上司なのであれば、率直に事実を伝えるだけで低評価になっていくはずです。

 

上司と喧嘩したとき、そのジャッジ(審判)をするのは上司の上司である。

上司の上司が、上司よりあなたを信じてくれる状態であれば、このケンカは勝ったも同然なのである。

 

ここで重要なことは、上司の上司の信用を得ることである。

そのためには、以下のようなことが重要になってくるので、必要に応じて参考にしてほしい。

 

  • (上司の上司から見て)仕事が出来ること
  • 上司の言うことは聞かないが、上司の上司の言うことは聞くこと
  • 同じ部署の同僚の信頼を得ており、かつ組織力を高める方向で上司の上司に協力してあげること

 

上司の上司
あいつ(あなた)も本当は悪いヤツじゃないんだよ。○○(上司)の言うことは聞かないけど、俺の言うことは聞くしね。○○(上司)の方にもマネージャーとして問題があるんじゃないかなあ。

 

上司の上司に、上記のように思わせるのがゴールである。

 

徒党を組み、エンプロイーサーベイ等で対抗する

上司の発言力、すなわち職場での重要性を下げるという意味では、エンプロイーサーベイ(従業員満足度調査)等でのスコアを最悪にする、という手もある。

可能な限り同僚も巻き込み、上司に「NO」を叩きつけるのだ。

 

とはいえ、エンプロイーサーベイの結果に対し、即効性がある対応が採られる会社は少ない。

よって、今すぐ解決したいのであればこれ以降に説明する「人事への訴え」等のほうが良い。

 

しかしながら、そういった「訴え」の前提として、職場環境や部下からの評価が最悪であるという事を突きつける意味はある。

特に、人事及び上司の上司はこういった数値をよく見ているので、訴えが認められやすくなることは間違いない。

 

人事に訴える

ここまでは、自身の発言力(職場での重要性)を上げたり、上司の発言力を下げたりする、いわば間接的手段をご紹介してきた。

ここからは、より直接的に上司にダメージを与える行動について書いていこう。

 

齋藤
ここでの「ダメージを与える」とは、上司の発言力(職場での重要性)を落とし、場合によっては左遷や降格に持っていくということです。
これは、あなたに有利な条件で、異動等の対処がとられる確率を上げることでもあります。

 

上司と喧嘩したとき、そのジャッジ(審判)をするのは上司の上司である、と書いた。

実際には、ジャッジ候補はもう一者いる。それが、人事である。

 

人事に訴え出ることは、上司に対抗する方法の中でも最もストレートなものである。

上司の上司とは異なり、人事は審判のプロなので、以下のような要素が重要だ。

 

  • ムカつく上司がマネージャーとしてダメであることの事実ベースの証拠
  • 同僚も同じことを思っているかどうか(人事は関係者にヒアリングを行うことが多い)
  • ムカつく上司の言動がハラスメントの構成要件や就業規則に照らしてアウトかどうか

 

上記を踏まえ、人事部署にメールを書く、電話をする、時間をもらって会う、というのが上司と戦う際の第一歩である。

人事と会う際は、特にパワーハラスメント・セクシャルハラスメントの構成要件や、就業規則を良く調べておくことをお勧めする。

 

法務等のコンプライアンス部署、社外取締役・監査役等に訴える

人事が腐っている、または筆者のように「自分自身が人事である」場合には、人事に訴え出るのは無理だろう。

この場合には、法務等のコンプライアンス部署、社外取締役・監査役等に訴えることになる。

 

この場合も、人事に訴え出る際と同じ、以下の基準が重要である。

特に、ムカつく上司への対抗策としては、何らかのハラスメントを構成していることが望ましい。

 

  • ムカつく上司がマネージャーとしてダメであることの事実ベースの証拠
  • 同僚も同じことを思っているかどうか(人事は関係者にヒアリングを行うことが多い)
  • ムカつく上司の言動がハラスメントの構成要件や就業規則に照らしてアウトかどうか

 

会社によっては、コンプライアンス・ホットラインのような仕組みがある場合も多く、外部の弁護士が対応していることもある。

そういったものがなかったり、あったとしても満足のいく対応ではなかった場合には、さらに「社外取締役・監査役」「取締役/執行役員」等に訴えることもできる。

 

企業には「リスク管理」を仕事に含む部署や役目が意外と多く存在する。

あなたが社内でどの程度のリスクを取るかにもよるが、こういったリスク管理の役割を持つ部署や個人を総動員する、つまり人事、法務、内部監査、監査役、社外取締役、取締役/執行役員、の順ですべてに訴えることも可能である。

 

こういった通報が空振りに終わり、表面的には上司に何の処分もなかったとしても、それだけで落胆するのは早い。

あなたの通報を受けての調査は関係者の多くを巻き込んで行われており、その過程で上司の評判は地に落ちている

 

あなたの通報が余程「事実無根」でもない限り、上司は人事や法務、上司の上司から「要注意マネージャー」として監視される対象となる。

 

組織は一朝一夕には動かない。

次の人事異動で天誅が下る可能性もあるし、あなたと上司を引き離す人事異動が起こる可能性も十分あるのである。

 

労働組合を利用する(内部/外部)

労働組合(労組)がある会社で、あなたが組合員であれば、組合は頼れる味方である。

人事以上に「あなたの味方」というスタンスで話を聞いてくれ、会社に対し、あなたに替わって上司のひどさについて訴えてくれるだろう。

 

齋藤
実際、労働組合は「労働者の味方」として労働者の権利保護のために存在する団体なので、そうでなければ存在意義がありません。

 

社内に組合がない場合もあるだろう。やや過激な手段にはなるが、社内組合がない、またはあるけれども役に立たない場合には、外部労組(地域ごと・業種ごとの組合など)に加入し、会社に団体交渉を申し込んでもらうこともできる。

筆者にも対応経験があるが、外部労組は交渉のプロであり、対応に工数もかかるため、会社側からすると非常に厄介である。

 

外部労組に加入して会社と対峙した場合、率直に申し上げてあなたの会社での立場が悪くなる(「厄介な社員」という扱いになる)ことは間違いない。

しかしながら、上司が会社内で要注意人物とみなされる効果は期待できるし、会社から何らかの条件を引き出せる場合もある。場合によっては有効な手段である。

 

傷病休職する(退職する)

エグジット(退職)は組織や上司に対する「NO」である、という考え方がある。

基本的に、不満がなければ人は現状維持を選ぶものであり、辞めない場合が多いからだ。

 

とはいえ、「ムカつく上司がいるからすぐ辞める」のは(上司にダメージを与えることは間違いないが)短絡的であり、経済的にもあまりおすすめしない。

 

ここで、休職と言う選択肢もある。

ムカつく上司のせいで精神的に不調になってきており、労務提供が不可能という医師の診断書が出れば、メンタルでの傷病休職もできる。

 

これにより、上司の評判を大幅に落とす(「部下を潰したヤツ」になる)ことができる。

さらに、会社にもよるが、ヘッドカウント(部署ごとの人員数)的にも1枠分を押さえたまま休みに入れる場合が多い(=あなたの代わりの正社員を補充出来ないことが多い)ので、上司へのダメージは計り知れないものとなる。

 

生活が心配になるかもしれないが、傷病休職中は健康保険組合から最長1年6か月の傷病手当金が出るので、経済的にはさほど困らない。

「労務提供が可能」という診断が出れば復職も出来る場合がほとんどだし、以下の記事を読んでいただければ分かる通り、転職さえも可能だ。

 

休職中の転職活動に必要な全知識|伝えるべき?バレる?バレた時の対処法は?

 

積極的におすすめはしないが、ムカつく上司のせいで精神的に参ってしまっている度合いによっては「アリ」な選択肢である。

 

訴訟を起こす

ここまで行くのは珍しいケースなので選択肢として触れるだけにするが、最終手段としては、会社相手に訴訟を起こすこともできる。

訴訟内容は様々だが、パワハラ上司のせいであなたが休職してキャリア上・経済上の「逸失利益」があるときに、その補償を求めることが可能だ。

 

まとめ

当然ではあるが、上司とは単なる組織上の役割に過ぎない。

あなたより人間として上ということではないし、当然ながら、あなたを虐げる権利などあるはずもない。

 

本記事では、上司がムカつくと感じた際の対処法を全て記載した。

本記事の内容を参考に、有効に対処してほしい。

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