面接に受かりたい

面接に受かりたい!意気込みが逆効果になる4パターンを人事プロが解説

悩めるビジネスパーソン

現在転職活動をしているのですが、悩みがあります。
それは、受かりたいと強く思った面接であればあるほど(第一志望の面接であるほど)、落ちてしまうことなのです。
面接に受かりたいと強く思っている場合に注意すべき点はありますか?

 

今回のテーマは「面接に受かりたいと強く思っている場合に注意すべき点」である。

結論から申し上げると「面接に受かりたいという意気込みが強すぎると、落ちる可能性が高くなる。本記事では意気込みが強すぎて落ちてしまうパターンとその対処法を解説していく」という内容になっている。

 

齋藤
本記事では、面接に受かりたい気持ちが空回りしてしまうパターンについて解説しています。
純粋に面接に受かるためのテクニックを知りたい方は、「面接官が不採用にした理由と対策7選【転職面接で見ているポイント】」を参考にしてください。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで面接に受かりたい気持ちが逆効果になるパターンとその対策が分かり、よりフラットな気持ちで面接に臨むことが出来るようになるだろう。

 

面接に受かりたいという意気込みが逆効果になるパターン

面接に受かりたいという意気込みが逆効果になるパターンは、以下の通りである。

  1. 本番で緊張しすぎて話せなくなる
  2. アピールし過ぎて面接官から嫌われる
  3. 余裕がない人物に見える
  4. 「ウチに入りたいだけの人」というレッテルを貼られる

 

上記のパターンについて、それぞれ解説していく。

 

本番で緊張しすぎて話せなくなる

最も分かりやすいパターンがこれである。

面接に受かりたい気持ちが強すぎると、過度な緊張状態になりやすい。

 

過度に緊張した場合の反応は人によって異なるが、面接本番で言葉が出てこなくなったり、反対にしゃべりすぎたりする。

いずれにせよ、面接に合格するという目的からするとよくない状態だと言える。

 

齋藤
緊張は面接官にも分かるから大丈夫だ、という考え方もありますが、新卒の就活での面接ならともかく、中途面接ではそうでもありません。
30分程度しかない中、「緊張しているから話せない」のか、「いつもコミュニケーション能力がない」のかの判別は難しいです。前者だとしても、ビジネス会話のたびに緊張する人であれば、それはそれで明確に弱点となります。

 

余裕がない人物に見える

面接に受かりたい気持ちが強いと、余裕をなくしてしまう

余裕をなくすと、「緊張しすぎて話せない」または「しゃべり過ぎる」状態まではいかずとも、面接官からすると常に焦っている人物という印象になってしまう。

 

40代が書類選考に通らない4つの理由、5つの対策」にも記載したのだが、面接官はとにかくリスクを避ける。

採用の失敗は、生涯年収まで考えると億単位の損失であり、その他にも職場の人間関係を崩壊させる等のリスクがあるからである。

 

齋藤
よって、余裕がない人物に限らず、訳アリに見える人物、悲壮感を感じる人物等、リスクがありそうな人間は徹底的に避けられます。

 

アピールし過ぎて面接官から嫌われる

面接官をしていると、受かりたい気持ちが強すぎて過度なアピールを始める人を非常に良く見る。

具体的には、以下のような人である。

  • 質問に対する回答から外れて自己PRを始めてしまう
  • 面接官の何気ない反応コメントを全て拾って、結局自己PRにつなげてしまう
  • 「~には自信があります」「ぜひ御社で自分の力を活かしたいです」等の文言を多用しすぎる(単体であれば問題ない)

 

大抵の場合、アピールを超えた自慢は嫌われる。そして、アピールと自慢の差は、相手から求められているかどうかである。

基本的に、面接官がアピールしてほしいといった場合(≒自己PRや強み、成功体験に関する質問を受けたとき)以外に自己PRをし始めることは得策ではない。

>>転職面接で成功体験を聞く理由、答える際の注意点、答え方の具体例を解説

 

齋藤
何らかの分野の専門家として情報を提供する場合には、ある程度「自慢になりかねないこと」を述べた方が良い場合もあります。情報の信頼性に影響するからです。
筆者が自己紹介で経歴を記載しているのは、このためです。

 

「ウチに入りたいだけの人」というレッテルを貼られる

「アピールし過ぎて面接官から嫌われる」パターンの亜種とも言えるのだが、「ウチに入りたいだけの人」というレッテル貼りをされてしまうパターンもある。

経験上、このレッテルを貼られてしまう人は、以下の両方の特徴を備えている場合が多い。

  1. 「御社に入るのが夢」「御社以外なら転職しないので御社以外は受けていない」等、強めの「志望度アピールコメント」が自発的にある
  2. 経歴や実績は平均的かやや下位である(※ その企業を受ける人の平均的な学歴・職歴・実績のレベルから見た程度)

 

齋藤
①を満たしていても、経歴や実績が素晴らしければ、「優秀なうえに志望度が高い」と好意的に評価されることも多いです。
やや世知辛い話ですが、事実です。

 

筆者であれば「余程ウチに入りたいのだな」程度の感想(スルー)だが、「ウチに入りたいだけの人」とレッテルを貼ってしまい、落としてしまう面接官も少なくないので注意した方がいいだろう。

面接官は「ウチに入りたいか」ではなく「ウチに入って活躍してくれるか」を審査する係なのである。

 

面接に受かりたい気持ちが空回りするときの対策

面接に受かりたい気持ちが空回りし、逆効果になってしまう際にはどうしたらよいか。

その対策としては、何よりも「第一志望を複数作る」ことが有効である。

 

ここまで述べてきた理由から、「受かりたい」と強く執着することは危険である。

意気込みとは裏腹に、残念な結果になってしまうことも多い。

 

この場合、多くの企業を受け、行きたい企業(≒第一志望)を複数作ることで、落ちた時のダメージと、面接での緊張の2つを和らげることが出来る。

この対策は非常に有効である。「面接に受かりたい!」という気持ちは、「この面接に落ちてしまったら、もう後がない」という状態において、極限まで強化されてしまうためである。

 

まとめ

面接に受かりたいという気持ちの空回りを避けるためには、1つの面接にかける意気込みを分散するのが良い。

 

具体的には、面接を多数受けることで1つの面接への執着は自然と分散されていく。

とはいえ、受かっても行かないような企業を多数受けても仕方がないので、「受けたい企業」を徐々に増やしていく必要がある。

>>おすすめ転職サイト・エージェント|プロ厳選の比較ランキング

 

また、面接に受かるためのテクニックが知りたい方は、以下の記事を参考にしてほしい。以下の記事にある「不採用にした理由」を全て潰していけば、必ず合格を勝ち取ることが出来るはずである。

>>面接官が不採用にした理由と対策7選【転職面接で見ているポイント】

 

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