とある外資系企業に転職しました。業務内容などについては思った通りなのですが、上司や同僚、特に女性の悪口の多さに辟易しています。
外資系なので定期的に上司との1on1ミーティングがあるのですが、ほぼ他人の悪口を聞いている感じで、それだけで辞めたいです。
悪口ばかりの会社は、今すぐ辞めるべきなのでしょうか?
今回のテーマは「悪口ばかりの会社の特徴と今すぐ辞めるべき理由」である。
結論から申し上げると「筆者が人事として見聞きしてきた限り、悪口ばかりの会社には外資系である、女性が多いなどのいくつかの特徴がある。悪口が全くない会社はあまりないが、悪口ばかりという会社はいくつかの理由から辞めるべきであるため、その理由を解説していく」という内容になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで、悪口ばかりの会社の特徴と、そこから出来るだけ早く脱すべき理由が分かり、心穏やかに過ごせる職場に移ることが出来るようになるだろう。
結論
まず、本記事の結論を記載しておく。
箇条書きで記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。
悪口ばかりの会社の特徴は、以下の通りである。
- 外資系の会社
- 女性が多い会社
- 学歴が低くても入れる会社
- 悪口の発生源がいる会社
悪口ばかりの会社を今すぐ辞めるべき理由は、以下の通りである。
- 同調するにせよ否定するにせよ、悪口を聞くだけでストレスがかかっているから
- この記事にたどり着いた時点でかなり嫌だと思っているはずだから
- 悪口ばかり聞かされてうんざりする環境は変わらないから
- 悪口ばかりしてしまう癖や、性格の悪さはうつるから
- 悪口ばかりの上司や同僚には学ぶ気にならず成長しないから
悪口ばかりの会社の特徴
悪口ばかりの会社の特徴は、以下の通りである。
- 外資系の会社
- 女性が多い会社
- 学歴が低くても入れる会社
- 悪口の発生源がいる会社
外資系の会社
外資系の会社というのは、この後に述べていく悪口ばかりの会社の特徴をすべて満たすことが多い。
外資系というとダイバーシティーや相互リスペクトの文化があるイメージが持たれることも多いが、そういったイメージを掲げたり演出したりしなくてはいけないのは、 放っておくとそうならないからである。
また、外資系では出世もしくは保身のために一定の自己アピールが必要であり、これを「他人を下げることで」達成しようとする人もいる。
さらに、外資系では上司の権力が日系に比べて強い(採用権限/クビにする権限があることが多い)ため、ストレスのはけ口として、部下に1on1等で悪口を聞かせる上司も多い。
一部の人気外資系企業を除き、外資系自体が日系の大手企業や人気企業に新卒で入れなかった人の受け入れ口という面もあるため、性格に難がある人が多い。
女性が多い会社
筆者はダイバーシティを職務領域に含む人事のプロフェッショナルであり、なおかつ男性でもある。そのためあまり言いたくないのだが、事実は事実として述べておく。
女性が多い会社は、悪口ばかりになりがちである。
このことはどちらかというと一般論だと思うので、あまり解説の必要性を感じないが、「女子の人間関係」の著者であり、慶応の医学部を出た女性精神科医である水島広子氏の見解を載せておこう。
水島:女性が何人か集まれば、男性の間では「あの子がかわいい」「あの子と結婚したい」と、「選ばれる」状況になりますよね。
女性は男性に選ばれるために、ほかの女性よりきれいでありたいと思ったり、ほかの女性の悪口を言って足を引っ張ったりという行動をとります。悪口を言ったり他人の足を引っ張ったりするなど、女性にありがちと言われる嫌な部分を、私はかぎかっこをつけて「女」と呼んでいます。
女性は選ばれる側の性であったため、悪口を言ったり他人の足を引っ張ったりして周囲よりも優位に立とうとするという、生物学的な説である。
この説が正しいか正しくないかは別として、人事して見てきた事実だけからしても、相対的に女性の方が悪口が多く、それにより職場トラブルを起こすことがあるということは真実である。
学歴が低くても入れる会社
これは大きく賛否が分かれる部分だと思うが、人事として見てきた事実として述べておこう。
学歴が低くても入れる会社(外資系企業が典型)には、お互いをスペクトしようという空気が生まれにくく、悪口ばかりになることが多い。
東大合格者の親の平均年収が1,000万円を超えていることがたまに記事になるが、学歴にはある程度「育ち」を反映する面がある。
極端に言えば、学歴の低い集団には育ちが良くない人が多く、他人に対するリスペクトが低い場合が多いため、他人の悪口を言うことに躊躇がない。
高学歴で育ちが良くなく悪口ばかりの人、低学歴で他人の悪口を絶対に言わない人も当然ながらいます。
悪口の発生源がいる会社
他の条件を一つも満たさない会社であっても、悪口の発生源が1人いるだけで悪口が多くなる。
その「1人」がわりと偉い人間だったり、ポジションは高くないが社内カーストは高い(お局的な権力がある)人だったりすると、悪口ばかりになってしまうこともある。
悪口ばかりの会社を今すぐ辞めるべき理由
悪口ばかりの会社を今すぐ辞めるべき理由は、以下の通りである。
- 同調するにせよ否定するにせよ、悪口を聞くだけでストレスがかかっているから
- この記事にたどり着いた時点でかなり嫌だと思っているはずだから
- 悪口ばかり聞かされてうんざりする環境は変わらないから
- 悪口ばかりしてしまう癖や、性格の悪さはうつるから
- 悪口ばかりの上司や同僚には学ぶ気にならず成長しないから
同調するにせよ否定するにせよ、悪口を聞くだけでストレスがかかっているから
人の悪口を聞くというのは、精神的に疲弊する行為である。
- 悪口に同調する場合には、悪口の対象に対しての不満(=ストレス)を抱えた状態に(強制的に)させられている
- 悪口を否定する場合には、悪口を言っている相手との軋轢を覚悟してストレスがかかる
同調するにせよ否定するにせよ、悪口を聞くだけでストレスがかかっている(より正確には、ストレスをかけられている)と言えるのである。
仕事のプレッシャー等の健全なストレスではなく、非生産的なストレスが常にかかっている環境というのは、すぐに辞めるべき環境の筆頭である。
この記事にたどり着いた時点でかなり嫌だと思っているはずだから
極論を言えば、悪口ばかりの環境が好きな人もいる。人の悪口を言ったり聞いたりするのが好きで好きでたまらない人である。
筆者は他人の悪口を聞くとストレスを感じると思っているが、もしかしたら悪口を聞くだけでストレスが減っていく、特異な体質の人もいるかもしれない。
しかし、 万が一そういう方がいたとしても、この記事にはたどり着かないだろう。
あなたは、GoogleやYahoo!での検索等により「悪口ばかりの会社の特徴と今すぐ辞めるべき理由」というタイトルの当記事(職場における悪口の対策記事)にたどり着いている。
この記事を読む決断をした時点で、あなたは悪口ばかりの会社をかなり嫌だと感じている可能性が高い。つまり、大きなストレスがかかっているということである。
悪口ばかり聞かされてうんざりする環境は変わらないから
本記事でご紹介した悪口ばかりの会社の特徴を、もう一度眺めてみてほしい。
- 外資系の会社
- 女性が多い会社
- 学歴が低くても入れる会社
- 悪口の発生源がいる会社
④(特定の個人が悪口の発生源である場合)を除き、これらは我慢しても異動しても変わらない条件である。
悪口の対象があなたなのであれば、あなたの行動を改善することで悪口がなくなるかもしれないが、あなたは別の人の悪口を聞かされているはずである。
悪口ばかり聞かされてうんざりする環境を変えることは、転職以外では難しいのだ。
悪口ばかりしてしまう癖や、性格の悪さはうつるから
精神科医の樺沢 紫苑氏は、悪口は依存症であると言っている。
人事として見てきた中でも、悪口ばかりしてしまう癖、ひいては性格の悪さというものは伝染する。
外資系にいる、典型的な「悪口ばかりの女性マネージャー」が入社時からそういった人間だったのかと言うと、そうでもないこともある。
悪口ばかりの環境に身を置き、上司や同僚から他人の悪口を聞かされて育つ中で、「他人の悪口を言う」「他人を貶めることで共感を得る」環境を普通であると勘違いをしてしまったのである。
悪口ばかりの会社に長く身を置いてしまうと、悪口への感度が下がり、転職した際にはあなたの方が「悪口ばかり言っている人」になっている可能性もある。
悪口ばかりの上司や同僚には学ぶ気にならず成長しないから
悪口ばかりの人に学ぼうという人は少ない。
人は、人間として尊敬できない人から学ぼうという気にはなれないものだからである。
よって、上司や同僚が悪口ばかりであるという場合には、ビジネスパーソンとしての成長も、減速または停止してしまうことが多い。
まとめ
悪口ばかりの職場は、百害あって一利なしである。
とはいえ、悪口を除けば給与が異様に高い、悪口を除けば素晴らしい職務経験が積めているなど、どうしてもとどまりたい場合もあるだろう。
仮にそういった場合であっても、悪口ばかりの会社にいる期間はできるだけ短くした方が良い。
逆に言えば、そういった事情がなければ、一刻も早く去るべきであると言える。
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