入社1ヶ月 辞めたい

入社1ヶ月だけど辞めたい人の教科書|プロが教える注意点・デメリット・挽回法

悩めるビジネスパーソン
マーケティング室のマネージャーとして、日系企業から外資系企業に転職して1か月が経ちましたが、すでに辞めたくて辞めたくて仕方ありません。
外資系のマーケティングは私が知っていた日系のやり方と大きく異なり、慣れない英語や厳しい上司も相まって病みそうです。
とはいえ、1か月で辞めてしまうとキャリアが破壊され、転職もままならなくなってしまうと思います。
完全に八方塞がりの状況なのですが、どうしたらよろしいでしょうか?

 

今回は「入社1~2ヶ月だけど辞めたい」がテーマである。

転職が当たり前となった今の時代、「転職直後の後悔」はビジネスパーソンが避けては通れない話題となった。

 

今回は、4度の転職経験と大企業での人事ヘッド経験、そして面接官としての経験から、この話題に関する網羅的な解説をしていきたい。

題して「入社1ヶ月だけど辞めたい人の教科書」である。

 

入社1か月で辞める際の注意点・デメリット、退職理由を含めた対応策、すぐに開始すべきこと等、この記事のみで全ての悩みが解決するよう解説している。

冒頭の相談者は転職での入社1か月目の方だが、新卒入社であってもこの記事に書いてある方法が適用できるので安心して読み進めてほしい。

 

齋藤
なお私自身、「1年以内」の短期離職経験が「複数」あります。
それでも、個人的には理想としたキャリアを歩むことが出来ていますので、この記事に書いてあることは実証済みの方法だと言えます。

 

入社1~2か月は誰もが辞めたくなる魔の期間

新しい会社に入って1~2か月は、多かれ少なかれ誰もがストレスを感じる期間である。

今まで持っていた人脈をほぼ捨て去って新しい人間関係を構築する必要があり、スキルも一部は通用しなくなる。

 

アメリカの社会学者ホームズと医師であるレイによる有名な「人生の出来事から受けるストレス」の調査では、転職によるストレス値(36点)は親友の死(37点)に匹敵するとされている。

ここで、ある程度「ツラい」と思うのは当たり前であり、入社1~2か月は誰もが辞めたくなる魔の期間とも言える。

 

しかしながら、「ストレスを感じる」を通り越して「絶対に合わない、すぐにでも辞めたい」と思うこともあるだろう。

そういった際、「すぐにでも辞めたい」という衝動に従って大丈夫なのだろうか?

 

【人事の結論】入社1ヶ月で辞めるのは「ナシ寄りのアリ」

入社1か月で辞めたくなったら、すぐに辞めてもOKなのか。

これに対し結論から言うと、(多くの方にとって「分かり切った答え」だとは思うが)入社1か月で辞めるのは「出来れば避けたい」ことだと言える。

 

人事の世界には、「石の上にも三年」のような「今となっては嘘になった昔の常識」があふれているが、「入社1か月で辞めたことで後々不利になる」ということは基本的に事実だ。

これによる影響(デメリット)は次の項で述べる。

 

一方で、「入社1か月で辞めてしまったらキャリアが一撃アウトか、お先真っ暗か」というと、そうとも限らない。挽回するための対応策はあるので、後述する。

サイコパス上司やブラック企業など、心身を壊す前に逃げた方がいい場合もある。

 

齋藤
人事としてメンタル疾患になった方を多く見てきたから断言しますが、一度精神を病んでしまうとビジネスパーソンとしての完全復活は困難です。
そうなる前に逃げることが最重要です。

 

上記を総合すると、入社1ヶ月にもかかわらず辞めることは「ナシ寄りのアリ」、つまり「場合によってはぎりぎりOK」なことだと言えるだろう。

 

【人事の本音】入社1か月で辞めるデメリット【次の会社にバレる?】

次に、1か月で退職する場合のデメリットを述べる。

この記事の後の方で対応策を述べているが、対応策があるからこそ人事から見たデメリットを率直に書いていく。

 

次の会社にバレるのか?

1か月で退職した場合、空白期間が短いこともあり、履歴書や職務経歴書に前職を書かなければバレないと思う方もいるだろう。

しかしながら、結論から言うと基本的にはバレる

 

バレるきっかけは、社会保険料(厚生年金保険料等)である。

1~2か月の在籍でもまともな企業であれば社会保険料が発生する。その情報は、次の会社にも引き継がれるため、担当者には分かる。

 

齋藤
一方で、担当者に分かったとしても人事まで通報されるのか(そもそも社会保険料の計算は社労士等に外注している企業も多い)、人事にバレたとしてクビになるのか、これらはケースバイケースです。

 

デメリット・悪影響は?

1か月で退職した場合のデメリット(悪影響)は以下である。

 

  1. 「問題がある人なのでは」と思われ、転職しにくくなる
  2. ステップアップしにくく、転職先のレベルが下がる傾向にある
  3. 1か月程度分しか給与をもらっておらず、なおかつ転職活動が長期化しがちなので経済的に追い詰められやすい
  4. 折角入社した現在の会社での経験が積めない
  5. 現在の会社での人間関係(+場合によってはスキル)が無駄になる
  6. 前の前の会社での人間関係が微妙になる

 

①と②はほぼ全ての人に共通するデメリットであり、一言で言えば「次の転職活動への悪影響がある」ということだ。

多くの人にとっては、これが最も重要なデメリットだろう。

 

③以降は、場合により/人により発生するデメリットだ。

それぞれ若干の補足を加えていく。

 

③は、今後の転職活動が長期化しがちな上に、人によっては貯蓄額が少なく経済的に追い詰められやすいということ。

④は、やめようと思っている現在の会社に何らかの経験を積むために入った場合、(当然ながら)その経験が積めなくなるということだ。

 

⑤は、ここ1か月の頑張り(人間関係構築、その会社での業務フロー習得)の多くが無駄になるということだ。

次の会社でも、一から人間関係やその会社独特のやり方を学ばなければならない。

 

最後の⑥は、前々職での人間関係が続いている際に生じる可能性があるデメリットだ。

簡単に言えば、「うちを辞めて意気揚々と転職していったのに、あいつまたすぐ辞めちゃったんだってよ」となるということである。

場合によっては、前々職の人間関係が微妙になる(連絡を取りづらくなる)という人もいるだろう。

 

「すぐに辞める」ことにはメリットもある

1か月で辞めることにメリットなどないと思う方も多いかもしれない。

しかし、場合によっては以下のようなメリットがある。

 

  1. ムダに過ごす期間を最小化し、別の経験をする機会が得られる
  2. 心を壊される前に逃げられる

 

入社してみたはいいものの、自分にとっては「ムダな経験しか積めない職場」だった場合、1か月で辞めるのはある意味で「迅速な英断」ともいえる。

うまく転職できれば、「ムダな経験」を最小化し、「本当に積みたい経験・スキル」の習得に集中できる。

 

また、前にも述べた通り、心を壊される前に逃げることは特に重要である。

過酷すぎる職場環境やサイコパス上司からは、職歴を汚してでも逃げるのが得策である。

 

プロ人事が教える対応策【退職理由はこれでOK】

あなたは「入社して1か月にもかかわらず、会社を辞めたくて仕方がない。どうしよう」と、非常に追い詰められた心境でいるかもしれない。

しかしながら、対応策として必要なことは実はたったの2つ、以下のステップのみである。

 

  1. 辞める以外の選択肢を確認する
  2. 1か月で退職した理由(転職理由)を決める

 

【1】辞める以外の選択肢を確認する

本来、ビジネスパーソンとして退職(Exit)というのは最終手段でもある。

改善につながりうる選択肢が退職以外にあるのであれば、それを確認しておくのは良いことである。

 

いつも同じことを言っているのだが、以下の3つが主な(退職以外の)選択肢である。

  1. 改善する
  2. 我慢する
  3. 異動する

 

自分でできる「改善」はやり尽くしている場合が多いと思うが、次の「我慢」は、我慢していれば環境が変わる可能性が高い場合には有効である。

 

齋藤
我慢していれば環境が変わる可能性が高い場合というのは、例えば「3年程度で人事異動がある会社で、2年半その部署にいる上司とそりが合わない場合」などが典型的です。
上司の人事異動までの約半年であれば我慢できそうで、その上司以外に不満がないのであれば、我慢が選択肢に入ってくるかもしれません。

 

特に考えてみてほしいのが、「異動」である。

 

あなたは「入社1か月で異動なんてさせてくれないだろ」と思うかもしれない。

しかしながら、人事にとっても採用して1か月で辞められてしまうのは痛手なので、実は異動を調整してくれることもありうる。

 

どうせ「1か月で退職したら無関係になる人々」なのだから、この際、上司や同僚、人事にどう思われようが関係ないのである。

(上司との関係性など)異動で解決する可能性のあることが原因で退職を考えているのであれば、人事にメールしてみる価値はあるだろう。

 

【2】1か月で退職した理由(転職理由)を決める

「1か月で辞めた後の転職活動」において、追加で用意する必要があるものは「1か月で転職した理由」だけだ。

他は通常の転職活動と全く変わらない。

 

つまり、要は「1か月で転職したことについての(次の会社の人事やマネージャーが)納得できる理由」を用意して、転職に成功しさえすれば万事OKとなるのだ。

よってあなたが集中すべきは、「1か月で転職することになった納得できる理由」を用意することである。

 

実はこれについては、すでに「【後悔】転職してすぐ転職する方法|人事が教える短期離職挽回法」の記事に詳しく記載した。

まとめると、以下がその理由である。

 

  1. 滅多に起きない特殊な退職理由を説明する
  2. 人事やマネジメントだからこそ「それは普通」とは言えない前職の悪いポイントを主張する
  3. 前職の「出来るヤツには辛いポイント」を主張する
  4. 期間をあけて「もっともな」理由を作る
  5. コンサルや外資を中心に受ける

 

詳しくは「【後悔】転職してすぐ転職する方法|人事が教える短期離職挽回法」を読んでいただきたいが、①は家族や病気、②はハラスメントや法令違反、③は年功序列やヒマ(成長できない)が典型的である。

 

⑤は「理由を決める」とは少し異なり、そもそも短期離職への許容度が高い会社を受ける、という方法である。

残った④については、次の補足で述べる。

 

補足:転職できない or したくない場合

新卒入社で1か月で辞める場合など、「率直に言って転職することは厳しい」場合もあるだろう。

さらに、人によっては「サラリーマンに向かないと確信した」、つまりそもそも転職したくない方もいるかもしれない。

 

現在は第2新卒の市場も広がってきており、転職したいのであれば探すことは可能なのだが、その一方で別の手もある。

 

その一つが、今から「期間をあけてもっともな転職理由を作る」という方法だ。

典型的には、以下のようなことにチャレンジして、1か月で辞めた理由、そして空白期間が空いた理由にしてしまうというものだ。

 

  1. 勉強系
  2. 起業系
  3. チャレンジ系

 

とはいえ、この方法には注意点もある。

以下の点についてよく考えた上で、それでもやりたいのであれば試してみてほしい。

 

  1. やったことのレベルが低すぎると、「そんなことのために辞めたの?」となる
  2. 離職期間(=挑戦していた期間)が短すぎると、「そんなすぐ諦めたの?」となる
  3. そもそもお金がある程度ないと、離職期間に耐えられない

 

その他に、実際に起業をする、個人事業主として業務委託を受けて生きる、個人事業主としてインターネット広告(ブログ/アフィリエイト)や投資で生きるなども選択肢に入ってくる。

 

ただし、選択肢にあるとはいえ、(業務委託はともかく)「起業」と「インターネット広告や投資」で生きていくのは非常に厳しい。

これらを選ぶ場合には、「会社員時代とは比較にならないほどの時間を投入する」かつ「失敗したときのプランを持つ」ことをおすすめする。

 

入社1か月で辞めたいならすぐに開始すべきこと

最後になるが、入社1か月で辞めたい、転職したいと思ったのであれば、とにもかくにも転職サイト・転職SNS等に登録し、情報収集を始めることが最重要である。

 

良い転職先や、それを持ってきてくれる信頼できる転職エージェントは、一朝一夕に集まるものではない。

転職活動を始めてすぐではなく、徐々に、ゆっくりと集まってくるものなのである。

 

今回、就職や転職に失敗したと思っているのであれば、次こそは失敗しない転職をしたい。

 

とはいえ、今は気力を使い果たし、転職活動をする気分ではないかもしれない。

しかしながら、実はそれでも問題ない。職務経歴まで登録したうえで、しばらく放置しておけばよい。それだけで徐々に情報が集まり始める。

 

繰り返すが、今すぐ情報収集だけは開始すべきである。離職期間を最小化し、次は失敗しない転職をするために。

 

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