20代後半の女です。
転職を考えているのですが、20代後半の女性におすすめの転職先企業や、転職先業界はありますでしょうか?
女性には外資系企業がおすすめ、とも聞いたことがあるのですが、その真偽もお伺いしたいです。
今回のテーマは「20代後半の女性におすすめの転職先」である。
結論から申し上げると「20代後半の女性であれば、おすすめ転職先の筆頭は外資系企業である。その理由は女性差別のなさやライフスタイルへの配慮などいくつかあるので、おすすめ転職サイト・エージェントと合わせて解説していく」という内容になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで、20代後半の女性におすすめの転職先が分かり、自分の属性に最も適した転職が出来るようになるだろう。
結論
まず本記事の結論を記載しておく。
20代後半ともなれば、それまでに積んできた経験がそれぞれ違ってくる。
よって一括りで「この業種やこの職種、この企業がおすすめ」というものはないが、業種や職種の枠を超えて20代後半の女性におすすめできるのが外資系企業である。
その理由は、以下の5つである。箇条書きで記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。
- 20代後半はある程度の経験が認められる
- 外資系は女性差別がないどころか女性が有利
- 女性は語学力・語学習得力が平均的に高い
- 外資系は女性のライフスタイルに配慮している
- 外資系はセクシャルハラスメントに厳しい
20代後半の女性が外資系企業に転職する際におすすめの転職サイト・エージェントはいくつかあるが、最もおすすめなものはJACリクルートメントである。
20代後半の女性の転職に外資系が最高におすすめ出来る理由5つ
20代後半の女性の転職には、外資系がおすすめである。その理由は、以下の5つである。
- 20代後半はある程度の経験が認められる
- 外資系は女性差別がないどころか女性が有利
- 女性は語学力・語学習得力が平均的に高い
- 外資系は女性のライフスタイルに配慮している
- 外資系はセクシャルハラスメントに厳しい
おすすめ理由①:20代後半はある程度の経験が認められる
これは女性に限らないが、20代後半であればある程度の経験が認められることが多い。
特に新卒時から20代後半までを同じ職種(例:営業や人事)で過ごしてきた方は、ある程度の専門性が身についているだろう。
外資系企業では学歴や社格よりも職歴や専門性を重視する傾向にある。外資系企業は日系企業よりもポテンシャルを軽視し、実際の経験を重視するということである。
つまり、外資系企業で採用してしようとしているポジションと同じ職種を経験していれば、一気に有利になるのである。
おすすめ理由②:外資系は女性差別がないどころか女性が有利
外資系企業には女性差別がない。より具体的に言うと、日系企業では育休や産休で抜けがちな女性よりも、男性にレベルの高い仕事を与えて育成するということがよく見られるが、外資系企業ではそれがない。
この点においては、外資系企業は男女平等だと言えるだろう。
ただし、外資系に女性差別がない(=男女平等である)というのはあくまで表向きであり、実際には外資系企業では男性より女性が有利なことも少なくない。
つまり、いわゆる逆差別はありうる。
日本ではうまくキャリアを重ねた女性が少ないため、たとえ外資系企業であっても女性社員比率や女性マネージャー比率、女性役員比率などが、男性に比べて少ないケースがほとんどである。
よって、外資系企業では(率直に言うと)女性に下駄を履かせて昇進させることが多い。
本国(外国にあるグローバル本社)から出されたダイバーシティ目標として、「日本支社の女性比率・女性のマネージャー比率を○○年までに○○%まで上げろ」という明確な指示が出されているため、こうなるのである。
日系企業では、同じ能力であれば女性より男性が出世してしまうことも多い。
しかし日本にある外資系企業ではその逆であり、男性よりもむしろ女性の方が出世しやすい環境にあると言えるだろう。
おすすめ理由③:女性は語学力・語学習得力が平均的に高い
男女差別と言われてしまうかもしれないが、人事としての経験上、コミュニケーション能力や語学力は女性の方が優れていることが多い。
このことは英語が重要な外資系企業において有利に働く。
外資系企業においては、外資系を知らない人が思っているほどビジネス英会話が必須なわけではない。
部署によっては英語を使わないところも多いし(例:国内営業部署)、外資に入社したのに英語を使わずに何年も勤め続ける人もたくさんいる。
しかしながら、外資系で出世するのには英語が必要であることは間違いない。
外資系で出世していくと、本国から赴任してきた外国人の役員やマネージャーなどを上司や同僚として持つことになる。さらに職位が上がるにつれ、本国や他国とのオンライン会議なども増えていくのが普通である。
要は、担当者のうちは不要であっても、出世していくにつれて英会話が必須になっていくため、昇格の判断などにおいては英語力がかなり見られるのである。
おすすめ理由④:外資系は女性のライフスタイルに配慮している
外資系は女性のライフスタイルの変化に強い。
まず育休・産休関連の制度が充実している場合が非常に多い。日本における法律を遵守しているということにとどまらず、プラスアルファの制度を用意しているのが普通である。
また、職種にもよるのだが、外資系企業では転勤が少ない。
外資系の日本拠点は数が限られており、東京や大阪にしか拠点がない(=転勤があり得ない)外資系も多い。また、日本で日本の顧客の相手をする現地の人間として採用されているため、海外赴任の辞令が出ることも(希望しなければ)ほぼない。
こういった事情から、外資系企業(の営業職以外)では日本企業に比べ無理やり転勤させられることが少ないのである。
会社によってライフスタイルを乱される可能性が低いというのは大きな魅力だろう。
おすすめ理由⑤:外資系はセクシャルハラスメントに厳しい
外資系企業は一般的にハラスメントに厳しい。
パワーハラスメントもそうであるが、特にセクシャルハラスメントには非常に厳しい企業ばかりである。
日本企業では飲み会等でセクハラ気味の言動が行われても、セクハラ「気味」に留まる限り、懲戒事案になることは少ない。
ただし外資系企業ではその程度のレベルで懲戒事案になることもよくある。この理由としては外資系企業の女性社員の意識の高さというものもあるし、外資系企業の法務役員・人事役員(=裁く側)の意識の高さというのもある。
さらに言えば、そもそも外資系の法務役員・人事役員には女性が非常に多いというのもあるだろう。
いずれにせよ、外資系であればセクシャルハラスメントの心配をすることはあまりない。
20代後半の女性が外資系に転職するのにおすすめの転職サイト・エージェント
20代後半の女性に限らず、外資系に転職する際におすすめの転職サイト・エージェントは以下の記事に書いた。
>>外資転職におすすめの転職サイト・エージェント厳選3つ+α
上記で紹介した中でも、JACリクルートメントは特に20代後半の女性におすすめである。
JACリクルートメントは外資系のみならず日系グローバル大企業にも強く、日系グローバル大企業であっても、ここまで紹介してきた「5つの理由」を(外資系と同じように)満たす企業が多いからである。
なお、年収が500万円に満たない場合には、外資系転職志望であってもリクナビNEXTから入るのが良い。
リクナビNEXTであれば登録できないことはまずないし、外資系に強い外部の転職エージェントからのスカウトも見込めるからである。
20代後半女性のおすすめ転職先まとめ
20代後半女性のおすすめ転職先は、外資系企業または日系グローバル大企業である。
この両方に強いことで有名な転職サイト・エージェントはJACリクルートメントなので、興味があれば登録してみると良いだろう。