転職活動 在職中 時間がない

転職活動をしたいが在職中で時間がない場合の理由と対処法を人事プロが解説

悩めるビジネスウーマン
転職活動をしたいのですが、在職中の転職活動の時間のなさにびっくりしています。
現職が長時間労働の職場で、業務が終わるのがほぼ深夜帯なので、本当に時間がありません。
土日は休みなのですが、休日出勤も多く、たまの本当の休みも睡眠や付き合いでつぶれてしまいます。
皆さんはどのように在職中の転職活動をされているのでしょうか?

 

今回のテーマは「転職活動をしたいが在職中で時間がない場合の理由と、その対処法」である。

結論から申し上げると「そもそも転職活動はめんどくさくて時間がかかるものであり、特に在職中の転職活動は時間的に厳しい。その理由とおすすめの対処法を網羅的に紹介する」という内容の記事になっている。

 

齋藤
筆者は人事として、多くの「転職活動をしたいが時間がないからあきらめた人」「時間がない中でも転職を成功させた人」を見てきています。
具体的な成功例・失敗例を踏まえ、本記事を書いているので参考にしていただければと思います。

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで、時間がない在職中であっても転職活動を開始し進捗させる方法が分かり、キャリアアップを加速させることができるだろう。

 

結論

まず結論をご紹介しておく。

転職活動をしたいが在職中で時間がない理由は、以下である。

  1. 恒常的に長時間労働である
  2. 業務の山(ピーク)が来てしまっている
  3. 時間はあるが、業務後は疲れてしまっていて対応できない
  4. プライベートの時間を転職活動に充てられない・充てるのが嫌
  5. 転職活動の優先度・切迫度が低い

 

転職活動をしたいが在職中で時間がない場合の対処法は、以下である。

  1. 休日・祝日に初期の登録作業等を済ます
  2. 案件を見極める目を(忙しさに応じて)厳しくする
  3. 転職期限または転職活動に集中する期間を決めて取り組む
  4. 勤務時間中に転職活動をする
  5. ゆるゆる転職により時間と転職エージェントを有効に使う

 

理由・対処法ともに、本文中で解説を加えていく。

 

【前提】転職活動をしたいが在職中で時間がない理由

まず前提として、転職活動をしたいが在職中で時間がない理由について触れておこう。

主な理由は、以下である。

  1. 恒常的に長時間労働である
  2. 業務の山(ピーク)が来てしまっている
  3. 時間はあるが、業務後は疲れてしまっていて対応できない
  4. プライベートの時間を転職活動に充てられない・充てるのが嫌
  5. 転職活動の優先度・切迫度が低い

 

それぞれ簡潔に解説していく。

 

齋藤
なお、理由には興味がなく、早く対処法を知りたいという方は次項の「【具体策】転職活動をしたいが在職中で時間がない場合の対処法」に進んでください。

 

【1】恒常的に長時間労働である

まず挙げられるのが、「恒常的に長時間労働である」というものだ。

そもそも長時間労働が嫌で転職活動を考えている方も多いだろう。筆者が分析した企業でもこういう方は多い。

>>アクセンチュアを辞めたい方の教科書|退職理由や後悔、市場価値や転職方向性まで

 

【2】業務の山(ピーク)が来てしまっている

いつも長時間労働というわけではないが、業務の山が来てしまっているという方もいるだろう。

「業務のピーク時に、あまりの忙しさから転職を考える」人は多いため、このケースも非常によく見る。

 

【3】時間はあるが、業務後は疲れてしまっていて対応できない

「時間がない」というのは、事実ではなく感覚である。

実際には時間はあるのだが、業務により疲れきってしまっていて「(転職活動をするほどの元気が残っている)時間はない」という方は多い。

 

齋藤
疲れている程度であればいいですが、鬱になりそうな場合には気を付けてください。一度鬱になったら、完全に元に戻るのには多大な時間を要します。

 

【4】プライベートの時間を転職活動に充てられない・充てるのが嫌

平日に転職活動ができなくとも、休日や祝日がある。

とはいえ、介護・育児その他の理由で、プライベートの時間を転職活動に充てられない事情がある方もいる。

 

また、付き合いや趣味の時間を大事にしており、そういった時間を削って転職活動に充てるのは嫌だという方もいるだろう。

「時間がない」というのは事実ではなく感覚なので、こういう方にとっても「時間がない」ということになる。

 

【5】転職活動の優先度・切迫度が低い

転職活動の優先度や切迫度(差し迫っている度合い)が低いため、時間がないと感じる方もいる。

転職活動の優先度が他より低いので、「(転職活動をするような、ヒマな)時間はない」というわけである。

 

【具体策】転職活動をしたいが在職中で時間がない場合の対処法

転職活動をしたいが在職中で時間がない場合の対処法は、以下である。

  1. 休日・祝日に初期の登録作業等を済ます
  2. 案件を見極める目を(忙しさに応じて)厳しくする
  3. 転職期限または転職活動に集中する期間を決めて取り組む
  4. 勤務時間中に転職活動をする
  5. ゆるゆる転職により時間と転職エージェントを有効に使う

 

上記について、それぞれ解説していく。

 

【1】休日・祝日に初期の登録作業等を済ます

時間がない理由にもよるが、「休日・祝日に初期の登録作業等を済ます」のは有効である。

 

後ほどまた触れるが、転職活動の中でも時間がかかるのは、開始時である。

転職サイトや転職エージェントへの登録作業、履歴書・職務経歴書等の作成、転職エージェントからの転職ニーズ聞き取りヒアリング等、一定のまとまった時間が必要になる。

>>【職務経歴書・履歴書】日系最大手の面接官が見ているたった4つのポイント

 

こういった初期のプロセスを時間のある休日・祝日等にやってしまえば、次は「空いた時間に求人を探す」「エージェントからのスカウトを待つ」という時間のかからないプロセスに入る。

その後には「面接を受ける」という山が待っているのだが、(面接の山は書類選考の突破を意味するので)精神的には初期プロセスでの山ほど苦しくない場合も多い。

 

【2】案件を見極める目を(忙しさに応じて)厳しくする

転職活動開始時以外に、転職活動の中で時間がとられるのは、面接選考である。

エージェントから紹介された案件を手当たり次第に受けてしまうと、面接だけですべてのプライベートが削られる羽目になる。

 

こうならないよう、自身の忙しさに応じて「選考を受けてみるハードル」を上げることがおすすめだ。

業務が忙しくない時はどんな求人に応募してもいいが、忙しい時には「受かったら絶対に行く」という重要求人にのみ応募するようにするといいだろう。

 

【3】転職期限または転職活動に集中する期間を決めて取り組む

転職活動は、そもそも面倒で、かつ時間がかかるものである。

本気、かつ無期限でやっていたら、いくら時間があっても足りない

 

これを解決する方法の一つが、転職期限または転職活動に集中する期間を決めて取り組むというものである。

 

齋藤
この後、この「期限を決める」方法と真逆の方法もご紹介しますが、人や状況によっては期限を決めるのが有効です。

 

期限が決まっていれば、一時的に転職活動の優先度を上げ、転職活動以外の趣味等を我慢することも容易になる。

一時的であれば、「本業が忙しい中でさらに転職活動をする」というハードワークが出来るという人もいるだろう。

 

【4】勤務時間中に転職活動をする

モラルが問われる方法ではあるが、「勤務時間中に転職活動をする」のも実践的な手である。

 

特にコロナ以降は、リモートワークを組み合わせた勤務形態をとる会社も増えた。

そういった会社であれば、会議の合間や作業時間に面接を入れることは(以前に比べて)容易だろう。

 

勤務時間とまでいかずとも、昼休みやトイレ休憩でスマホをいじっている人は多いはずである。

そういった時間を転職活動に充てるのも有効である。

 

齋藤
この方法は、ひとつ前の「転職期限または転職活動に集中する期間を決めて取り組む」と組み合わせると特に有効かもしれません。

 

【5】ゆるゆる転職により時間と転職エージェントを有効に使う

①でご紹介した「休日・祝日に初期の登録作業等を済ます」の応用形として、「ゆるゆる転職により時間と転職エージェントを有効に使う」のは最もおすすめの方法だ。

 

ゆるゆる転職とは、まず転職サイト・転職エージェントへの登録作業を済ませ、あとは放置するという方法である。

前述の通り、転職活動で時間がかかるのは、転職サイトや転職エージェントへの登録作業、履歴書・職務経歴書等の作成、転職エージェントからの転職ニーズ聞き取りヒアリング等の初期プロセスである。

 

転職活動を始めようかどうかと迷っているタイミングで初期プロセスを済ませてしまい、あとは放置して「良い求人・良いエージェント」が集まるのを待つ、というのがゆるゆる転職のコンセプトである。

 

転職活動を始めてみればわかるが、自身が「受けたい!」と思うような良い求人やそれを紹介してくれる良いエージェントとはなかなか出会えない。

そういった良い求人・エージェントと出会うためには、転職活動を開始後に最低でも1~2か月以上の期間が必要になることが多い。

 

齋藤
この期間も「本気」で転職活動をやっていたら、時間がいくらあっても足りません。
放置することで、「転職エージェントに、あなたに最適な求人を提案してもらうための準備期間」をとってあげると、結果的に時短になります。

 

逆に言えば、「転職活動をしようか迷う」程度の段階で転職活動を始めてしまえば、時間を味方につけ、転職活動を本格化させる際には良い求人やエージェントが集まっている状態を構築できる。

もし結果的には転職活動をしなかったとしても、企業やエージェントからのメールは無視してもいいし、気が向いたときに「機会があれば、また今度」程度の返事をしてもいい。

 

今すぐに転職活動を始めることのメリットは大きいが、デメリットはほぼない。

在職中で時間がない人ほど、転職活動はすぐに始めるべきものである。

>>転職がめんどくさいという方へ。ゆるゆる転職のススメ。

 

まとめ

転職活動をしたいが在職中で時間がない場合には、以下のような方法が有効である。

  1. 休日・祝日に初期の登録作業等を済ます
  2. 案件を見極める目を(忙しさに応じて)厳しくする
  3. 転職期限または転職活動に集中する期間を決めて取り組む
  4. 勤務時間中に転職活動をする
  5. ゆるゆる転職により時間と転職エージェントを有効に使う

 

特に⑤番、とりあえず見切り発車して放置、はかなりおすすめだ。

筆者自身もこの方法で何度も転職しているが、自分が転職活動をやりたい時に、やりたい分だけ(エージェントへの返信等に)時間を使えばいいやり方なので、非常に楽だと思っている。

 

齋藤
この方法では、長く期間をとって様々な求人を見ていくため、良い案件を見逃さないし、悪い案件に飛びつかない、というメリットもあります。

 

転職をお考えの方へ

人事としての経験上、転職活動が上手く行っていない方は転職サイト・エージェント選びが間違っていることが多かった。

当メディア「人事参謀」では、筆者が多くの転職サイト・エージェントと付き合ってきた経験から、年代・属性別に本当におすすめ出来る転職サイト・エージェントについて解説している。

また、データや根拠のない「おすすめ」「比較ランキング」は参考にしないことも重要である。

人事参謀では、以下のように転職経験者にアンケートをとった上で、転職サイト・エージェントの評判や口コミを分析している。

転職活動の入り口となる「転職サイト・エージェント選び」を間違えると、大切なキャリアを傷つけてしまうこともあるので、ご注意いただきたい。

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