転職エージェント 連絡 こない

転職エージェントから連絡がこない(遅い)理由と対処法を人事プロが解説

悩めるビジネスウーマン
転職エージェントにおすすめされ、とある企業の選考を受けたのですが、2週間経ってもその合否連絡がエージェントから来ません
志望度はかなり高い企業なので、「なぜこないのだろう?不採用なのだろうか」と焦っています。
転職エージェントから連絡がこない、または連絡が遅い理由は何なのでしょうか?また、その対処法を教えてください。

 

今回のテーマは「転職エージェントから連絡がこない(遅い)理由と対処法」である。

結論から申し上げると「転職エージェントから連絡がこない(遅い)理由の多くがエージェントではなく企業の都合によるものであり、いくつかのパターンがあるので、対処法と合わせて解説する」という内容の記事になっている。

 

本記事は、以下の3つのケースに対応している。

  1. 転職エージェント経由で企業の面接選考を受けたが、何の連絡もない(遅い)場合
  2. 転職エージェント経由で企業の書類選考を受けているが、何の連絡もない(遅い)場合
  3. 転職エージェントに登録したが、何の連絡もない(遅い)場合

 

初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。

筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。

  • 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
  • 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
  • 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
  • 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験

 

この記事を読むことで、転職エージェントから連絡がこない(遅い)理由と対処法が分かり、不安や焦りから解放されるだろう。

 

結論

結論からいこう。

転職エージェント経由で受けた面接や書類選考の合否連絡がこない(遅い)場合、以下の理由が考えられる。

  1. 企業の書類選考が遅い
  2. 不採用になっているが、企業がエージェントに連絡しない(サイレントお祈り)
  3. 合否の当落線上にいて、面接の進行度の違う候補者と比較している(キープ)
  4. 次の面接官が超多忙な人間で、面接の日程調整に手間取っている
  5. エージェントが連絡を受けたまま放置している

 

対処法としては、以下が挙げられる。

  1. 自分からエージェントに連絡し、エージェントから企業に連絡してもらう
  2. プロのエージェントを選んでおく

 

理由と対処法について、本記事の中でそれぞれ解説していく。

 

転職エージェントから連絡がこない(遅い)理由

転職エージェントから連絡がこない・遅い理由について解説する。

以下の③のケースはやや特殊なので、別ケースとして解説することとし、まずは①および②のケースについて解説していく。

  1. 転職エージェント経由で企業の面接選考を受けたが、何の連絡もない(遅い)場合
  2. 転職エージェント経由で企業の書類選考を受けているが、何の連絡もない(遅い)場合
  3. 転職エージェントに登録したが、何の連絡もない(遅い)場合

 

転職エージェント経由で受けた面接や書類選考の合否連絡がない場合の理由

転職エージェント経由で受けた面接や書類選考の合否連絡がない場合、以下の理由が考えられる。

  1. 企業の書類選考が遅い
  2. 不採用になっているが、企業がエージェントに連絡しない(サイレントお祈り)
  3. 合否の当落線上にいて、面接の進行度の違う候補者と比較している(キープ)
  4. 次の面接官が超多忙な人間で、面接の日程調整に手間取っている
  5. エージェントが連絡を受けたまま放置している

 

それぞれ簡単に解説していく。

 

【1】企業の書類選考が遅い

まず、単純に応募先企業における書類選考が遅いというケースがある。

筆者が在籍していた大企業でも、書類選考が遅く採用部に催促されてようやく動き出すマネージャーは一定程度いた。

 

齋藤
特に、毎日候補者が追加される人気企業では、「候補者を逃してはいけない」という切迫感が醸成されにくく、遅れがちです。

 

選考に携わる現場もしくは人事のマネージャーからすると、面接選考のフィードバックは「面接終了後、迅速かつ確実にしなければならない」という意識を持ちやすい。

しかしながら、書類選考のフィードバックはヒマなときにまとめてやることになりがちであり、よって遅れがちである。

 

齋藤
このケースでは、最大で2~3週間くらい音沙汰なしになり得ますが、1ヶ月を超えることはないかと思います。

 

【2】不採用になっているが、企業がエージェントに連絡しない(サイレントお祈り)

次に、企業側では「不採用」と結論付けているが、企業がエージェントに連絡しないというケースがある。

就活市場において、「サイレントお祈り」と呼ばれているものである。

 

候補者からすると悪質なやり方だが、筆者の経験上、このケースは意外と多い

このやり方をすると候補者やエージェントの信頼を失ってしまうため、筆者からすると信じられないのだが、名だたる大企業・外資系企業でもこのやり方をとることがある。

 

このケースも、書類選考の段階で良く起こる。

書類選考のフィードバックは、(面接選考に比べて)「フィードバックをしなければならない」という意識がとかく低くなりがちである。

 

齋藤
このケースの悪質さは、待たされる期間にも表れます。
このケースでは、最大で「無期限」に待たされることになるためです。こちらが働きかけない限り、いつまでも待たされます。

 

【3】合否の当落線上にいて、面接の進行度の違う候補者と比較している(キープ)

あなたが合否の当落線上にいるものの、面接の進行度の違う(あなたより遅れている)候補者と比較している場合もある。

恋愛でいえば、あなたは「キープ」されているということになる。

 

余程急いでいる場合を除き、企業としては、募集ポジションに最も適した候補者を採用したいと思っている。

よって、「応募した順で早い者勝ち」とはならないのである。

 

あなたの合否が決まる直前に有力な候補者が現れた場合、最大でその候補者の選考期間分(書類~最終面接分)は待たされることになる。

つまり、最大で1か月程度は待たされる可能性のあるケースである。

 

齋藤
筆者自身ではないのですが、最大では数か月間、当落線上でキープされた方を見たことがあります。
前項の「サイレントお祈り」に引き続き非常識な対応だとは思いますが、実際にあります。

 

【4】次の面接官が超多忙な人間で、面接の日程調整に手間取っている

次の面接の面接官が非常に多忙な人間で、面接の日程調整に手間取っているというケースもある。

 

社長や役員、またはそれに準ずる者が面接官となることが多い最終面接前に、たまにあるケースである。

このケースでは最大で2~3週間くらい待たされることがあるが、1ヶ月を超えることはないかと思う。

 

【5】エージェントが連絡を受けたまま放置している

最後に、エージェントが連絡を受けたまま放置しているというケースもあり得る。

 

転職エージェントにも色々いるが、プロのエージェントが「連絡を受けたまま伝えず放置」することは稀である。

 

しかし、極端に仕事の出来ない人間もいるし、休暇に入ってしまった場合などもある。

また、「何度も連絡するのは悪いので、他の件の進捗と合わせ、まとめて報告するためにすぐには連絡しない」というエージェントもいる。

 

齋藤
筆者の知っているケースでは、「連絡が遅いと思っていたら担当エージェントがコロナでダウンしていた」ということがありました。

 

このケースは、他の理由で遅れている場合に、その遅れを助長する形で起こることがある。

書類選考が遅くて2週間くらいかかり、かつエージェントも病欠で2~3日連絡を怠っていた、程度であれば十分あり得る。

 

【別ケース】転職エージェントに登録後に連絡がない場合の理由と対処法

ここまで、書類や面接選考の合否連絡が遅い場合の理由について解説してきた。

最後に、「転職エージェントに登録したが、何の連絡もない(遅い)場合」についても補足しておく。

 

転職エージェントに登録したものの何の音沙汰もない場合、可能性は2つある。

  1. 単純に忘れている(担当者の仕事が遅い)場合
  2. エージェントとしてのサポート対象から大きく外れる場合

 

上記の②は、分かりやすい例で言うと「50代で年収400万」の方がハイクラス転職専門のエージェントに登録した場合等に起こる。

 

とはいえ、まともなエージェントであれば②の場合でも連絡はする。

①(忘れている場合)なのか②(サポート対象外の場合)なのかは分からないかもしれないが、いずれにせよ一度連絡してみるのが良いだろう。

 

齋藤
再度こちらから連絡しても音沙汰がないような非常識なエージェントは、利用価値以前の問題ですので切りましょう。

 

転職エージェントに合否連絡をもらう方法

書類選考時、または面接後に転職エージェントから連絡が来ない(遅い)場合の対処法は、以下である。

  1. 自分からエージェントに連絡し、エージェントから企業に連絡してもらう
  2. プロのエージェントを選んでおく

 

前項で解説した通り、エージェントが放置しているケースは稀で、多くの場合は企業がボトルネックになって連絡が来ていない。

よって、①のようにエージェントに催促し、企業に連絡してもらうというのが王道である。

 

とはいえ、毎回自分から催促しなければならない事態は避けたい。

よって、②のように最初からプロのエージェントを選んでおくのも有効である。

 

齋藤
あなたと同じくらいの当事者意識と迅速さで「結果はどうなったのだろう」「連絡が遅い」と感じてくれ、自発的に企業に確認してくれるようなプロのエージェントを選びましょう。

>>転職エージェントの選び方の教科書|出会い方、絞り込み方、付き合い方まで

 

なお、催促する際には電話でエージェントに連絡するのがおすすめだ。

電話であれば不採用だった場合のフィードバックを詳細に聞くことができ、次に活かすことが出来るからである。

 

まとめ

転職エージェントから連絡がこない・遅い場合、企業が滞らせている場合が多い。

転職エージェントから催促してもらうと同時に、次からは「あなたが言わなくても自発的に催促してくれるエージェント」を探すと良いだろう。

 

転職サイトや転職エージェントは無数にあるが、それらを紹介するランキングやおすすめサイトの信憑性は低く、どのサイトに登録すべきか悩む方は多い。

迷ったら、年代でも性別でもなく、シンプルに年収で決めるのがおすすめである。

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