まずは順当にリクナビNEXTを使ってみようと思っていますが、リクナビNEXTの特徴や強みは何なのでしょうか?
有名な大手サイトすぎて、どんなサイトなのかがあまり分かっていないため、教えてください。
今回のテーマは「リクナビNEXTの特徴や強み」である。
結論から申し上げると「リクナビNEXTの特徴・強みは、①求人数の多さ、②検索機能の強さ、③サイト型とエージェント型の両立、④求人のレベルの(下方向の)幅広さの4つである」という内容の記事になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで、転職サイトであるリクナビNEXTの(他の転職サイトと比較した際の)特徴や強みが分かり、リクナビNEXTを使うべきかどうか判断できるようになるだろう。
結論
まず本記事の結論を記載しておく。
箇条書きで記載しているため、詳細は本文中で確認していただきたい。
リクナビNEXTの特徴および強みは、以下の通りである。
- 求人数(量)が多い
- 検索機能が強い
- サイト機能とエージェント機能を両方使える
- 求人のレベルが下に幅広い
【リクナビNEXTの特徴・強み1】求人数(量)が多い
リクナビNEXTは、日本最大級の転職サイトの一つである。
一般に大手転職サイトと言われている転職サービスの公開求人数を調査してみると、現時点では以下のようになっている。
- リクルートエージェント:200,000件以上(非公開)
- doda(デューダ):154,851件
- ビズリーチ:80,969件
- マイナビエージェント:77,688件
- リクナビNEXT:63,389件
- パソナキャリア:39,538件
- マイナビ転職:17,552件
- エン転職:6,071件
ご覧の通り、リクナビNEXTは日本最大の転職サイトとは言えないものの、日本最大級の転職サイトの一つであることは間違いない。
実はリクナビNEXTには外部エージェントが参加しているため、上記以外に「外部エージェントが持っている非公開求人」も加わるため、求人数は見た目の数字以上に多い。
【リクナビNEXTの特徴・強み2】検索機能が強い
リクナビNEXTは検索機能が強い。
職種、業種、勤務地、年収、経験・スキル、雇用形態、従業員数、設立年数などの基本的な条件のほかに、「こだわり条件」が設定できる。
求人数が1万を超えるサイトでは希望条件に合った求人案件にたどり着くことでさえ大変なものであるが、リクナビNEXTでは容易である。
他の転職サイトでもこだわり条件の設定は出来るが、リクナビNEXTほど細かく設定できなかったり、こだわり条件の設定ページ自体にたどり着きにくかったりする。
人気のこだわり条件
リクナビNEXTでは「人気のこだわり条件」として、休暇や勤務時間、語学や働き方などの条件のうち、人気のものをピックアップしている。
こだわりが強くない方や広く求人を見たい方は、ここだけ設定しておくのも良いだろう。
- 土日祝休み
- 年間休日120日以上
- 完全週休2日制
- 月平均残業時間20時間以内
- 英語・中国語など語学を活かす
- 学歴不問
- 中途入社50%以上
- フレックス勤務OK
- 服装自由
- 退職金あり
休暇の特徴
休暇は重要な労働条件である。
特に「完全週休2日制」「土日祝休み」はチェックしておいた方がいいだろう。
- 年間休日120日以上
- 完全週休2日制
- 土日祝休み
- 5日以上の連続休暇制度あり
- 2週間以上の連続休暇制度あり
勤務時間の特徴
勤務時間も重要である。
ただし、「リクナビNEXTの2ch(5ch)の評判・口コミをプロが調査・解説」で紹介した通り、休暇や勤務時間については求人票の記載が嘘である場合もある。
よって気になる点については、面接の逆質問等で確認するのも手である。
>>逆質問の教科書|転職面接でのおすすめ質問の具体例、一次面接から最終面接まで全網羅
- 17時までに退社可
- 月平均残業時間20時間以内
- 業務時間7時間以内
- フレックス勤務OK
- 定時退社
- 時短勤務OK
賃金の特徴
- ストックオプションあり
- 固定給25万円以上
- 固定給35万円以上
- 退職金あり
- 通勤交通費全額支給
- インセンティブあり
- 歩合給あり
勤務地の特徴
筆者は様々な企業を辞めたい人のための教科書を執筆しているが、転勤に疲れて転職を考える人は多い。
家族がいる人は特にチェックしておくべき項目である。また、最近はリモートワーク(在宅勤務)可の案件も増えてきている。
- 転勤なし
- 在宅勤務OK
福利厚生の特徴
意外と生活水準に響くのが福利厚生である。
特に社宅・家賃補助があるかないかは非常に大きい。
- 社宅・家賃補助制度あり
- 育児支援・託児所あり
- 資格取得支援・手当てあり
- 社員食堂・食事補助あり
- 研修制度充実
働き方の特徴
- 育児・介護休業取得実績あり
- 服装自由
- 副業OK
- 自動車通勤OK
- ノルマなし
- 直行直帰あり
企業の特徴
- 設立30年以上
- 上場企業・株式公開企業
- 上場企業のグループ会社
- 2年連続売上10%以上UP!
- 外資系企業
募集の特徴
募集の特徴はよく見ておくべきである。
実質的に、応募の前提となる条件を記載している場合も多いからである。
- 管理職・マネジメント経験歓迎
- 第二新卒歓迎
- 社会人経験10年以上歓迎
- フリーターから正社員を目指す
- ブランクOK
- 学歴不問
- 職種未経験歓迎
- 業界未経験歓迎
- 社会人未経験歓迎
- 管理職・マネジャー採用
選考の特徴
以下の記事にも書いたが、面接1回で内定する案件はおすすめしない。
>>面接1回で内定はブラック企業?面接1回で内定になる意図と対策を人事プロが解説
- 面接1回
- 急募!内定まで2週間
- 採用予定数10名以上
- 応募者全員と面接
- 社内見学あり
従業員の特徴
離職率5%以下であれば、ある程度良い会社だというバロメーターになるだろう。
- 離職率5%以下
- 平均年齢20代
- 中途入社50%以上
- 女性が活躍中
- 女性管理職登用あり
- 女性従業員4割以上
- 子育てママ活躍中
語学の特徴
- 英語・中国語など語学を活かす
【リクナビNEXTの特徴・強み3】サイト機能とエージェント機能を両方使える
リクナビNEXTは求人掲載型の転職サイトである。
よって基本的には、自分で条件にあった求人を検索して応募するというのがメインの使い方となる。
とはいえ、リクナビNEXTの内部では企業や転職エージェントも活動している。
つまりビズリーチのようなスカウト型の転職サイトと同じように、企業や転職エージェントからのオファーが届くということである。
リクナビNEXTでは、転職サイトの機能と転職エージェントの機能を両方使うことが出来る。
これ自体は珍しいことではないのだが、転職サイトとしての求人の掲載量、また転職エージェントの多さ、この両方が高いレベルで充実しているのはリクナビNEXTの強みと言えるだろう。
リクルートの転職サービスでハイクラスを扱っているのは、リクルートダイレクトスカウトです。
【リクナビNEXTの特徴・強み4】求人のレベルが下に幅広い
国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」等の省庁の資料によると、日本人の平均年収は約433万円、年収の中央値は約399万円である。
「年収600万以上の転職」などと謳う転職サイトや転職エージェントは多いのだが、実際には年収400万以下の人の転職がほとんどなのである。
リクナビNEXTはそういった一般的な年収レンジの転職に強い。
「リクナビNEXTの2ch(5ch)の評判・口コミをプロが調査・解説」に書いた通り、リクナビNEXTに関する口コミとして職業安定所(ハローワーク)と求人が被っているという声もあるが、これは良くも悪くも真実である。
上は年収800万円程度から、下は最低賃金のレベルまで揃っている(=求人のレベルが下に幅広い)ということも、リクナビNEXTの強みの一つだろう。
まとめ
リクナビNEXTは幅広い求人を扱う大手サイトであるため、率直に言って尖った特徴というものはあまりない。
しかしながら、それは多くの人にとって使いやすいということでもある。ハイクラス求人がないことだけは明確な事実であるため、年収800万円を超えるまでメインの転職サイトとして使うのが良いだろう。