リクルート社の転職サービスとは、リクナビ NEXT、リクルートエージェント、リクルートダイレクトスカウトの3つです。
ビズリーチとリクルート社の転職サービスを比較するとどちらがおすすめでしょうか?
今回のテーマは「ビズリーチとリクルート社の転職サービスを比較するとどちらがおすすめか」である。
結論から申し上げると「ビズリーチとリクルート社の転職サービスにはそれぞれ異なる特徴があるため、どちらがおすすめかは人によって異なる。本文中にて、比較表やビズリーチを使うべき人、リクルートを使うべき人について解説していく」という内容の記事になっている。
初めて訪れた方のためにお伝えしておくと、当サイト「人事参謀」は以下の経験を持つ人事・転職のプロフェッショナルが執筆している。
筆者の専門性や実務経験に基づき、机上の空論を一切除いて本音で執筆しているので、安心してお読みいただきたい。
- 4回の転職を経て、30代前半で東証一部上場企業(現・東証プライム上場企業)の人事執行役員/年収1,800万に至った経験
- 難関企業における勤務経験(外資/日系、大企業/ベンチャー、戦略コンサル)
- 人事面接官として多数の候補者の面接を行った経験
- 人事マネージャーとして転職エージェントや転職サイトを活用し、採用を実施した経験
この記事を読むことで、ビズリーチとリクルート社の転職サービス3つの特徴と違いが分かり、最適なサイト・エージェントを使って転職活動ができるようになるだろう。
結論
ビズリーチとリクルート社の3サービスの比較表は以下の通りである。
ビズリーチ | リクナビNEXT | リクルートエージェント | リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー) | |
形態 | 転職サイト | 転職サイト | 転職エージェント | 転職サイト |
特徴 |
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| リクナビNEXTのハイクラス版 |
エージェントのレベル | 千差万別であり微妙なエージェントも多い |
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保有求人の強み | ベンチャー企業、中小企業に強い | 日本最大級の求人が集まる | とにかく保有求人の量が多い | ハイクラス求人に強い |
保有求人の弱み | 質が悪い中小企業求人も多く選別が大変 |
| 質が悪いものも含まれるため選別が必要 |
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料金 | 有料:月額3,278~5,478円 | 無料 | 無料 | 無料 |
(※ 上記の表は左右にスクロール可能)
上記の各要素について、詳しくは本文中で解説していく。
ビズリーチとリクルートの各転職サービスの特徴
まず、ビズリーチとリクルートの各転職サービス(リクナビNEXT、リクルートエージェント、リクルートダイレクトスカウト)の特徴をそれぞれ簡単に述べておく。
ビズリーチの特徴
ビズリーチの特徴は以下の通りである。
- 日系の人材紹介プラットフォーム(転職サイト)である。東証グロース上場
- 求職者から料金を徴収するモデルにより、多種多様な企業と転職エージェントが集まる
- 転職エージェントのレベルはよく言えば千差万別、微妙なエージェントも多い
- 幅広いエージェントが参加しており、特にベンチャー企業に強い
- 求人の幅は広いが、質が悪いものもあり選別が大変
ビズリーチは、リクナビNEXTやマイナビ転職などと同じ、転職サイトである。
ビズリーチの設立は2007年と後発だが、求人を掲載する企業ではなく求職者から利用料をとる(=有料)というビジネスモデルにより、多くの求人を集めている。
特にベンチャーに強く、テレビ広告やタクシー内でのCMも非常に盛んであり、転職サイトとしての知名度はトップクラスである。
リクナビNEXTの特徴
リクナビNEXTの特徴は以下の通りである。
- 日系の人材紹介プラットフォーム(転職サイト)である。親会社のリクルートホールディングスは東証プライム上場
- 日本最大級の転職サイト。多種多様な企業と転職エージェントが集まる
- 掲載求人の数は日本一だと思われる。リクナビ内部で活動する転職エージェントも多いが、そのレベルは様々
- ハイクラス(および一部ミドルクラス)は「リクルートダイレクトスカウト」とサービスを分けているため、ミドルクラス~ハイクラス求人は少ない
リクナビNEXTは、マイナビ転職やビズリーチなどと同じ、転職サイトである。
リクルート自体が日本最大の人材系企業であり、リクルートの運営するリクナビNEXTも同じように日本最大級の転職サイトである。
転職エージェントと異なり選考対策や年収交渉はやってくれないものの、その求人掲載数は圧巻である。
リクルートエージェントの特徴
リクルートエージェントの特徴は以下の通りである。
- 日系の人材紹介会社(転職エージェント)である。親会社のリクルートホールディングスは東証プライム上場
- 日本最大級の転職エージェント。リクルート社のエージェントが1人、担当としてつく
- エージェントの中で、紹介できる求人の数は日本一だと思われる。多すぎるので、厳選されているとは言えない
- エージェントのレベルは(リクルート社員なので)高めだが、サポートはあまりない。直近で転職する人しか相手にしない傾向
リクルートエージェントは、リクナビNEXTのエージェント版とでも言うべきサービスである。
求人数に強みがあり、リクナビNEXTとは異なりエージェントが紹介してくれる。
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)の特徴
リクルートダイレクトスカウトの特徴は以下の通りである。
- 日系の人材紹介プラットフォーム(転職サイト)である。親会社のリクルートホールディングスは東証プライム上場
- ハイクラス専門としては、日本最大級の転職サイトである
- ハイクラス専門のエージェントが集まっているため、そのレベルは比較的高め
- ハイクラス求人以外はほぼないので、年収800万円以下だと利用価値がない
リクルートダイレクトスカウトは、リクナビNEXTのハイクラス版とでも言うべきサービスである。
年収800万円~年収1,000万円くらいからは、リクナビNEXTではなくリクルートダイレクトスカウトを使うべきである。
>>ハイクラス向け転職サイト・エージェントおすすめ厳選3つ+α
ビズリーチとリクルートの各転職サービスの比較
ビズリーチとリクルートの各転職サービスの比較を以下の表にまとめた。
形態、特徴、転職エージェントのレベル、保有求人の強み、保有求人の弱み、料金の6軸で比較すると、以下のようになる。
ビズリーチ | リクナビNEXT | リクルートエージェント | リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー) | |
形態 | 転職サイト | 転職サイト | 転職エージェント | 転職サイト |
特徴 |
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| リクナビNEXTのハイクラス版 |
エージェントのレベル | 千差万別であり微妙なエージェントも多い |
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保有求人の強み | ベンチャー企業、中小企業に強い | 日本最大の求人が集まる | とにかく保有求人の量が多い | ハイクラス求人に強い |
保有求人の弱み | 質が悪い中小企業求人も多く選別が大変 |
| 質が悪いものも含まれるため選別が必要 |
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料金 | 有料:月額3,278~5,478円 | 無料 | 無料 | 無料 |
(※ 上記の表は左右にスクロール可能)
ビズリーチを使うべき人、リクルートを使うべき人
本項では、結局どういう人がビズリーチを使うべきで、どういう人がリクルートを使うべきなのかについて補足しておく。
ビズリーチを使うべき人
ビズリーチを使うべき人は、以下の通りである。
- 中小企業に入りたい人
- ベンチャー企業(IT企業)に行きたい人
- 大企業で経験を積んでおり、ベンチャー役員になりたい人
- 20代の人
中小企業やベンチャー企業志望者は、ビズリーチを使うべき人の筆頭である。
また、以下の記事に書いた通り、20代であればビズリーチに登録して損はない。
>>20代にこそビズリーチがおすすめ出来る3つの理由を人事プロが解説
リクルートを使うべき人
リクルートの各サービスを使うべき人は、上記(ビズリーチを使うべき人)に当てはまらない全ての人である。
特にベンチャー企業や中小企業よりも、大手企業や外資系企業に興味がある人は、ビズリーチよりリクルートの各サービスを利用する方が良いだろう。
筆者のおすすめは、年収800万円未満ならリクナビNEXT、800万円以上ならリクルートダイレクトスカウトである。
ビズリーチとリクルートでどちらが良いか迷ったら
ここまでご覧いただいても迷っている場合には、ビズリーチとリクナビNEXTの併用(両方使う)をおすすめする。
転職サイトを複数使うと転職成功率が高くなることは、統計的に事実である。
当サイト「転職参謀」ではよく言っているのだが、大手転職サービスの併用は転職の成功率を最大化する。
ある転職サービスに掲載されている求人が他の転職サービスには掲載されていないことは、非常によくあることだからである。
まとめ
色々と書いてきたが、ビズリーチも、リクナビNEXTも、リクルートエージェントも、リクルートダイレクトスカウトも、それぞれ使う価値があるサービスである。
「転職エージェントは複数利用すべきか、注意点と選び方」にも書いた通り、転職サイトや転職エージェントは迷ったら複数登録しておくのが正解である。